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 濃緑色で三角形の大型の二枚貝。立貝(タチガイ)と呼ばれ、貝のとがった方を下に砂や泥の海底につきささるように立ち、一番短い辺が海底から数cm上に出ています。貝柱が大きく、おいしいので貝柱とも呼ばれます。内臓など他の部分は殻の割には量が少なく、以前は利用価値がありませんでした。
 かつては有明海が有名でしたが、有明海の資源は激減し、今は備讃瀬戸が全国有数の漁場です。干潟から水深40m以上の海底に生息しており、主にヘルメット式の潜水器で漁獲されます。貝柱が大きくおいしくなる冬から春先(12月1日から4月20日)が漁期で、資源状況により漁期短縮を図るなどの管理を行っています。
 タチガイには殻の表面にとげのあるガザと、とげのないズベがあります。ガザは砂の粗い所に多く、貝柱はアメ色をしており、漁期初めに尊ばれます。ズベは泥の多い所に多く、大型で、乳白色の貝柱は年明けからおいしいといいます。
 貝柱は全体重の8〜10%を占めます。普通は船上で殻がむかれ、貝柱だけで流通します。繊維は軟らかく、甘味があり、ホタテガイより上物として扱われます。身の透き通った鮮度のよいものは刺身が絶品です。酢の物、天ぷら、塩焼き、バター焼きにしてもおいしい。ひも(外套膜。ベラともいう)の部分は干物、佃煮、天ぷらにされます。
タチガイ(タイラギ)
タチガイ
標準和名 タイラギ
地方名 タチガイ、ヒランボ、ヒランポ、貝柱
分類 ウグイスガイ目ハボウキガイ科
分布 砂、砂泥
産卵  6〜7月
タチガイ成長
タチガイ漁期と貝柱の市場価格
タチガイ漁獲量と漁法
料理 刺身、酢の物、天ぷら、塩焼き、バター焼き