桃色に青色の星をちりばめた鮮やかな体色。魚の王様といわれるタイは、桜の咲く頃、産卵のため瀬戸内海に入り込み、桜ダイと呼ばれます。
「鯛の浜焼き、鰆の刺身」といわれ讃岐の味の代表とされるとともに、タイ漁は、かつて本県漁業の中心、花形でした。入り込みタイを狙って、漁船10隻、漁夫70人を要する大掛かりなタイ網漁から数人乗りの小船の一本釣まで、様々な漁法でとられていました。坂出市沖の金手(かなで)が最も有名な漁場で、竜宮の金をうろこに付けて金色にかがやく姿から、金山(かなやま)鯛といわれました。
近年は漁獲が減少していましたが、秋口のタイ子を漁獲禁止とするなどの資源保護の効果が実ったのか、最近はかなり増加しています。県内の民間会社でも種苗生産が行われ、養殖も盛んで、値段もぐっと手ごろになっています。
コシッとしていて淡白な味の刺身、身がしまっていて噛みごたえのある塩焼きや、煮付け、うしお汁などにしますが、鯛飯、鯛そうめん、さつまなど郷土料理も豊富です。製塩が盛んであった頃は、塩とともに蒸し焼きにした「浜焼き」が讃岐の特産品で、今も伝統的な味が引き継がれています。 |