スマートな体形、大きな口、銀白色から黒みの体色が特徴のスズキ。えらぶたやひれに鋭いトゲがあります。
成長とともに、セイゴ、セイ−ハネ−スズキと名前が変わる出世魚。この呼び名は漁業者間では厳格に守られ、小さいのをスズキといえば怒られます。
夏の高級魚として扱われ、1本1万円になる大型魚は、釣り漁業者の大きな収入源でした。一時は資源が減少し、昭和57年度から62年度にかけては栽培漁業センターで種苗生産を行い、放流していたこともあります。その効果ではないと思いますが、最近は資源が増加しています。
また、養殖が試みられたこともありましたが、成長が遅く、あまり定着しませんでした。しかし、最近は成長が速く、高水温、低水温にも強い黒斑のある中国産スズキが導入され、各地で養殖されています。
漁獲が増え、養殖も成功はしているのですが、供給過剰ぎみなことなどから、最近のスズキは高級魚よりやや格落ちした値段となっています。釣り漁業者も減り、名前の間違いを怒る声に力がないのが少しさみしいところです。
産卵期の冬は味が落ちますが、夏は脂がのっておいしい魚。あらい、刺身、塩焼き、煮付け、鍋物、バター焼きと、なんでもできる白身魚です。 |