オコゼといえば、普通は背びれに猛毒をもち、押しつぶされたような顔のオニオコゼを指します。他にもカナオコゼ、キンギョなどと呼ばれ、小型で背びれなどに毒を持ち、漁業者や釣り人に嫌われ物のハオコゼなどもいますが、あまり食用とはしません。
ウロコはなく、普通は黒色ですが、黄色や赤褐色のものもいます。全長30cm近くになりますが、成長は遅く、漁獲サイズになるのに3年以上かかります。アマモ場や磯近くの砂泥底に住み、海底をはうように泳ぎ、砂によくもぐります。水から揚げても、わりと長時間生きており、写真のように静かにじっとしていますが、さわると背びれを持ち上げて体をくねらせてくるので、安易にさわるのは禁物です。
昔はたくさんとれたオコゼも最近は少なくなりました。白身で脂肪が少なく淡白。味はいたって美味で、年中高値で取り引きされます。活け造り、空揚げ、味噌汁など、オコゼ料理が看板になるほどの高級料理となりました。
このようなことから、西日本各地で種苗生産も行われていて、県栽培漁業センターでも研究を進め、平成15年度から本格的な放流ができるようになりました。
手軽に食べられるようになるには、まだ時間がかかりそうですが、最近は背びれをのぞいて店頭に並んでいることも多く、家庭でも調理しやすくなっているので、たまには、オコゼをまるごと堪能してはどうでしょうか。 |