県内産の巻き貝ではもっとも大きく、殻高20cm、殻径16cmくらいになります。殻口は大きく、内面が赤いことからアカニシと呼ばれますが、県内では単にニシと呼ばれることが多い。ふたは木の葉っぱのような形です。内海の水深20mくらいまでの砂泥底に生息し、肉食性で二枚貝などを食べます。雌雄異体で5〜8月に産卵します。
アカニシは2cmぐらいの三日月型のナギナタホウズキと呼ばれる袋に包まれた卵を産み、また、近縁種のヨナキガイ(テングニシ)は、丸い形のウミホウズキと呼ばれる袋に包まれた卵を産みます。これらのウミホウズキは、物不足の時代には手ごろな子供達の玩具でした。小さい穴を開けて、口の中でかんで音を出すもので、丸亀あたりでは、これらのウミホウズキをとる専門の漁業もあったそうです。
また、形、大きさがちょうどいいことから、殻はかつてはイイダコつぼによく利用されていました。
一時期あまり見なくなっていましたが、最近は増加しており、一般の店頭でもよく見かけます。大型のものは身の部分を取り出し、塩もみをしてよく洗ってぬめりをとり、薄く切って刺身に。身は柔らかで、アワビよりはやや劣りますが、サザエよりはおいしい。ふつうは湯でてからし味噌、酢味噌で食べます。そのほか煮付け、壷焼きなどで食べます。 |