ナマコはウニやヒトデと同じ棘皮動物の仲間。県内でとれるのはマナマコで、磯にいて赤みをおびた赤ナマコ、泥場にいて青みをおびた青ナマコ、黒っぽい色の黒ナマコに区別されます。味は赤ナマコが優れているといわれます。
春に産卵し、夏の水温の高い間はじっとして、味が落ちます。涼しくなると活動を再開し、冬に旬となります。このことから、県漁業調整規則により、4月から10月まではとることが禁じられています。
ナマコの餌は海底の泥の中の有機物や微生物などで、海底の掃除屋の役割をしています。
古くから特に小豆島、東讃地方はナマコの全国的な名産地でした。腸を塩漬けした「コノワタ」が幕府に献上されたり、中華料理に欠かせない煮て乾燥させた「イリコ(キンコ、ホシナマコともいう)」は中国への輸出品となっていましたが、今はほとんど作られなくなりました。このほか、生殖巣を干した「コノコ(ホシコともいう)」という高級珍味もありますが、めったに見られません。
一般的には酢の物にします。磯の香りと、コリコリした歯ざわりが魅力です。大根おろしとダイダイの果汁がよくあいます。また、お椀の中にナマコをぶつ切りにし、熱いだし汁を注いだ吸い物の「ふくらいり」、ナマコをぶつ切りにし、煮え立った湯にサッとくぐらせ、水気を切り、砂糖と塩をまぜたキナ粉にまぶす「ぼた餅(きなこ和え)」というめずらしい郷土料理もあります。
買うときは、生きていて、皮がしっかりして、いぼがはっきり出ているのがよく、大きいものは大味になるので、15〜20cmぐらいのものがいいようです。すでに切り身になって売っているものは鮮度が落ちるのが早いようで、なにより、ズ(腸)がないのが残念です。 |