香川の魚目次 次ページ
ママカリ(サッパ)
 あまりに美味なので、わが家のおひつを空にし、隣のママ(飯)を借りてきて、もう一杯と食べたくなるほどおいしいことから名づけられたという、岡山県の名産です。コノシロに似ていますが、背びれの最後部が糸状に伸びていないので、簡単に区別がつきます。体色は背は青緑色、腹は銀白色、全長は15〜20cm程度です。腹部は薄く、硬いのこぎり歯状のうろこが発達しています。
 沿岸の浅い砂泥域や河口域に群をなして生息し、冬は深みに移動します。さし網や定置網で漁獲されますが、春から秋にかけてママカリを目的とした巻きさし網で主に漁獲されます。巻きさし網は、ママカリの群を網で囲み、驚いて逃げまどうママカリを網目に刺してとる漁法です。とる時間は短いのですが、1尾ずつ網目に刺さったママカリを外すのに根気のいる漁業です。
 小骨が多いので、料理に制約がありますが、青魚特有の臭みが少なく、コノシロよりもさっぱりしています。頭と腹を落とした生のものを酢漬けにしたり、洗っただけの丸太をサッと焼いて三杯酢に漬けます。素焼きをそのまましょうが醤油をつけて食べてもおいしいです。また、頭と尾をつけたまま開き、中骨をとって姿ずしにもします。
ママカリ
標準和名 サッパ
地方名 ママカリ、ママカレ、ワチ、ワチゴ
分類 ニシン目ニシン科
分布 沿岸の浅い砂泥域や河口域に群れる
産卵  5〜7月 分離浮性卵
ママカリ漁期と市場価格
漁法  巻きさし網
料理 酢漬け、三杯酢、素焼き、姿ずし
ママカリ酢漬け