コノシロはママカリ(サッパ)に似ますが、背びれの最後部が糸状に長く伸びるのと、えらぶたの後ろに1つの黒色の斑点があるのが特徴です。
年中漁獲され、脂ののった秋から冬が旬といわれますが、鮮度が落ちるのが早く、小骨が多いことや、大きくなって脂がのりすぎるとかえって臭みが増すなどといわれ、あまり人気のある魚とはいえません。需要が少ないので、たくさんとれても海に捨ててしまうこともあります。
江戸前ずしで光りものの種として欠かせないコハダは、東京あたりでのコノシロの幼魚の呼び名。最もすしに合う種ともいわれます。イワシの仲間で、不飽和脂肪酸を持つ魚という面からも、見直されてもよさそうなものです。
塩焼きにもしますが、小骨を軟らかくする酢の物が一般的。酢に漬ける時間は、中が生の方が甘味があってよいという5分から、全部白くなるまで漬けるという半日まで、意見は分かれるところです。沿岸部ではフナの代用として、てっぱいもつくられます。引田あたりでは、味噌焼きが一番といわれ、古くから漁家に伝わる食べ方です。 |