河川や河口近くの海岸にすみ、はさみに褐色の毛が生えているのが特徴のカニです。甲羅は丸みを帯び、緑がかった褐色です。成長は遅く5〜6cmになるのに2〜3年かかり、大型のものは8年で甲幅8pほどになります。川の石の際に斜めに穴を掘って棲家にします。
モクズガニは腹に抱いた卵をふ化させるときは海水と淡水が交じり合う汽水域へ下ってきます。これはある程度塩分がないとふ化した幼生が育たないためです。幼生は最初水中を泳いでいますが、やがて小さなカニとなって川をさかのぼります。湿り気があれば堰などもはい登るため、思いがけない上流にモクズガニがいることもあります。
親になると川を下り、特に秋から初冬にかけて雨で増水したときにまとまって降下します。そこで、川に瀬張り網という網を仕掛けて漁獲しますが、県内では漁獲量は少なく消費者に直接売られたり自家消費される程度のようです。
なお、中国で上海ガニとして珍重されているのは、近縁種のシナモクズガニです。 |