イカナゴ醤油 香川の魚目次 次ページ
 脂ののった5月のイカナゴを使ってイカナゴ醤油をつくります。たるにイカナゴとたっぷりの塩を交互に入れます。数日で塩が溶け、水が出てくると、毎日かき混ぜます。半年から1年がたった茶褐色の液汁を布でこすと、イカナゴ醤油ができあがります。
1年を経たたると仕込んで間もないたる
かき混ぜているところ
1年を経たたる(手前)と
仕込んで間もないたる(奥)
かき混ぜているところ

 イカナゴ醤油はとうふ、刺身のつけ醤油や、野菜を煮るときのだしに用いられました。
 秋田の「しょっつる」や石川の「いしる」にはそれを使った郷土料理がありますが、イカナゴ醤油には郷土料理がなかったこと、讃岐は大豆と小麦でつくる普通の醤油の名産地であることが、イカナゴ醤油が跡絶えた原因といわれます。

取材協力:西幸(にしこう)商事(庵治町)
いかなご醤油