白い舟型の甲をもち、甲の先にケンがあります。胴(頭に見えるところ)の先をさわるとハリが出ているようなので、ハリイカと呼ばれます。胴の表は黄土色で、しま模様があり、特に雄ではっきりします。
春、県内の沿岸に来遊し産卵します。夏から秋に成長し、水温が下がると紀伊水道や豊後水道へ移動します。寿命は1年といわれます。
コウイカ類(シリヤケ、モンゴウを含む)の卵は、直径1cm前後と大きく、生れてくる稚イカも普通の魚などに比べ大きいのが特徴です。卵は1個づつアマモなどの海草(藻)などに産み付けられますが、定置網などの漁具にも産み付けられることもあります。
コウイカ類は、いずれも肉厚で、その刺身はねっとりとした食感があります。煮付け、天ぷら、照り焼きやすしの具にも使われます。簡単なところでは、塩こしょうをして油やバターでいためてもおいしいです。また、たけのこと山椒の木の芽和えが春のご馳走です。
めずらしいところでは、卵を産むときに、卵のまわりを包む物質を分泌する包卵腺(ほうらんせん)といわれるものが胴の中に入っていて、これだけを「イカチチ」という名で売っています。香川、岡山、愛媛県の一部でのみ知られるようで、煮付けで食べます。 |