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ウマヅラハギ(上:メス、下:オス)
 目が口よりずうっと後ろ、えらぶたの上ぐらいにあって、馬のような特徴的な顔付きをしていることからウマヅラハギと呼ばれます。雌は雄より体高が高く、比較をするとすぐにわかります。
 春に群れをなして入り込み、沿岸のホンダワラ類などに卵を産みつけます。この頃に定置網で大型のものがたくさんとれます。産卵が終わると身はやせ、商品価値がなくなります。以前は大量にとれても困っていました。ところが、ハギは小さくて硬い歯で、貪欲に岩などに付着している小型の甲殻類、貝類、藻類などを食べます。この働きが評価されて、近年は、養殖の小割網の掃除役として、ハマチなどといっしょに網の中に入れられ、有害な防汚剤に代わって網につく付着生物を掃除し、ハマチの出荷ころにはハギの身も太っておいしくなり、一石三鳥の効果があります。
 天然で産まれた稚魚は夏から秋に成長し、晩秋にはほとんどが外海へと出て行きます。低水温に弱く、養殖の小割網のなかではハマチより先に死んでしまいますが、最近は暖冬のせいか天然では一部越冬しているものも確認されています。
 フグに近い種類で、白身で脂肪は少なく、身離れがよく、安価。とくに肝がおいしい魚です。煮付け、味噌汁、水たきなどの鍋物など、家庭料理として親しまれるほか、活きのいいものは刺身に、肝をねって醤油で溶いた肝和えに付けて食べます。
料理 煮付け、味噌汁、水たき、刺身
ウマヅラハギ
標準和名 ウマヅラハギ
地方名 ウマヅラハギ、ナガハギ、クロギ、ヨソギ
分類 フグ目カワハギ科
分布 沿岸の岩礁域など
産卵  5〜6月 沿岸のホンダワラ類(ガラモ)などに産み付ける。
ウマヅラハギ成長
ウマヅラハギ漁期と市場価格
漁法  定置網、さし網、底びき網
ウマヅラハギ煮付け