エビ目次 次ページ
クルマエビ
 茶褐色のしま模様が特徴で、体を丸めると車輪のように見えるので、この名がついたといわれます。エビの中では最も美味といわれます。
 種苗生産の歴史は古く、西日本の各地で養殖や放流が行われています。県内の養殖は現在仁尾町の1業者ですが、放流効果の高さは漁業者に広く知られ、毎年400〜600万尾が放流されています。栽培漁業センターで1.5cmまで育て、さぬき市の大規模中間育成場で、放流後の生き残りのよい5cmに育てて、漁協が購入して各地先に放流しています。
 天然ではふ化後しばらくはプランクトンとして海中を浮遊したのち、約1cmで干潟の小潮で干上がる所に着底します。そうした浅い海が埋立てられたので、かつては埋立て面積に反比例して瀬戸内海のクルマエビの漁獲量は減りました。その後放流によりある程度カバーしていましたが、最近は不況で放流数が減り、漁獲量も減少しています。
 成長は速く、7月に5cmで放流したものは、秋には商品サイズに育ち、やや深い沖合の底びき網漁場に出てきて漁獲され、さらに水温の低下とともに紀伊・豊後両水道に向かって移動します。
 このようにクルマエビは、大量の種苗生産が可能なこと、成長が速いこと、さらに小さい時は浅所で過ごし、商品価値の低い小型エビの混獲が少ないことから、栽培漁業の最適種といえます。さらに漁業者もとってもよい大きさを取り決め放流効果を最大限にあげるように努めています。 
 一年中美味ですが、鮮度によって大きく味が違います。死んでしまうと味がぐっと落ち、市場でも半値以下となります。また、クルマエビは、水から出しても長時間生きているので、オガ屑などの中に詰めて贈答にもされます。
 刺身、塩焼き、天ぷらなど、瀬戸内の魚料理には欠かせない品々です。
料理 刺身、塩焼き、天ぷら
クルマエビ
標準和名 クルマエビ
地方名 クルマエビ
分類 十脚目長尾亜目クルマエビ科
分布 砂泥底
産卵  6〜8月
クルマエビ成長
クルマエビ漁期と市場価格
クルマエビ漁獲量と漁法
クルマエビ刺身