うすい黄色の地に黒くて幅のある5本の横じまがあり、目が大きくて口先は少しとがっているのが特徴。あまり大きくならず、全長20cm程度です。
標準和名のセトダイという名は瀬戸内海で多くとれることからついたのと思われます。タイという名前がついていますが、イサキ科になります。ビングシという名は県内の漁業者間では一般的ですが、名前の由来は不明です。明治から戦前まではビングシこぎという専門に狙った底びき網があり、今より多く、大きなものがとれていたようですが、近年の漁獲量は少なく、小型です。市場ではときどき見られますが、一般の店頭で普通にみられるような魚ではありません。
鮮やかな黄色は、一見、熱帯魚に似て、味もたいしたことがないと思われるむきもありますが、ところがどうして、かなり美味です。身はころっとして、主に煮付けにしますが、塩焼き、刺身にしてもおいしい魚です。まとまった数がとれないのと、一般になじみが少なく味の割りに値段が安いので、市場に出すより、漁家のおかずなることが多いようです。 |