瀬戸内海には十数種類のエイがいますが、最も普通にとれ、味がよいため市場や店頭でもよくお目にかかるのがアカエイです。大きくなると畳2枚分の大きさになるそうですが、座布団サイズが普通です。
背は赤褐色、腹は白色で周辺は橙黄色の縁取りがあり、鼻の穴が目に見えてかわいらしい表情をしています。尾はムチのように長く伸びて、つけ根より少し先に1本の猛毒をもつ短いとげがあり、これに刺されると、命を落とすこともあります。そのため、漁師はこれを恐れて、エイを漁獲すると尾のつけ根から切りとります。
砂質の海底に生息し、夏に比較的浅い場所に子を産みに集まってきます。
アカエイの料理で簡単なのが赤味噌の味噌汁です。鍋に適量の水とアカエイの切り身を入れ、煮立ったら赤味噌を入れて、味をととのえるだけでできる簡単な料理法で、一番おいしい食べ方です。その上安価で、小骨もなくて、子どもでもおいしくいただけます。その他、煮付けなどにもされます。
古いことわざに「赤エイ三分小切れが二分」(分はお金の単位)といって、アカエイは大きな一尾を丸々買っても三分と安い魚ですが、小さく切ったものは二分と割高に売っている。しかし、下ろす手間や、食べ切れずに捨ててしまう分のことを考えると、結局は二分で食べる量だけを買った方が安いというものです。ことわざどおり店頭では一尾丸々で売っていることはめったになく、ブツ切りで手ごろな値段でよく並んでいます。 |