ボランティア活動の報告

24年度活動報告

【ボランティア資料整理①】直島三宅家文書整理より

私は今、当館ボランティア活動として、昭和30~40年代の瀬戸内海沿岸の船大工が書き残した作業手帳の記録整理や直島三宅家に伝わった近世古文書の目録づくりなど、主として資料整理の活動を行っています。

直島三宅家の古文書は何枚もの文書を貼り合わせて厚く広くして、建物の部屋の床敷として再製使用していたものです。刷毛で水を塗って紙を充分に湿らせてから、竹串の先で慎重に剥いでいくと、薄皮をめくるように一枚一枚が剥ぎ取れて墨痕あざやかによみがえり、和紙が持つすばらしい機能に眼を見張ったことを覚えています。今はその目録データ採りの最中です。読み解き難いことが多く悪戦苦闘しています。

その中に何年間にもわたって書かれた筆者不明の「日記」がありました。庄屋三宅家の公私にわたる多忙な日常、村内浦々の行事や出来事が垣間見えました。驚いたのは毎日の天候の記述量の多さです。起床時、朝、午前、昼前、昼下がり、夕方、晩方、深夜といった煩雑さで、雨風の有無強弱がくわしく書き留められていました。島故に天候の記録が大切だったのでしょうか。それとも筆写は老齢で私などと同様、もしかして衰えゆく頭の訓練として、丹念なる思い出し書きを自らに課していたのでしょうか。今や知ること能わずです。

何といっても資料整理活動では、役得として古い珍しい資料を常に見つけることができます。私などは正直なところ、この楽しみを求めて活動に参加しています。また現地へ出かける調査補助活動では、調査の合間に受ける現地説明が楽しみのひとつになっています。遠路ではありますが、まだ頭の許す間は五色台まで通って来ようと思っています。
(当館ボランティアT.O)

photo1古文書の剥ぎ取り作業
photo2 天候の記述が頻繁に出てくる
古文書
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