本四三橋時代の観光香川に関する調査研究について

平成12年3月
本四三橋時代の香川にに関する調査研究プロジェクトチーム

はじめに
香川の観光を取り巻くもの
観光が果たす役割
香川の観光の特性
香川の観光振興の基本的方向
本四三橋時代の観光香川の戦略
観光振興の施策体系
観光推進体制
おわりに
参考資料
(参考資料1)
(参考資料2)
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(参考資料1)

 平成11年度に当政策研究とは別に「21世紀の観光香川シーズ創出事業」として、専門家、業界関係者、民間等で構成する研究会を設け、観光資源の活用方法等の研究を行った。これは、その中でまとめられた本四三橋時代の本県観光振興施策実施のためのアクションプランのイメージ図である。

(参考資料2)

本四三橋時代の観光香川に関する調査研究・会議録

1 第1回会議「香川の観光の現状について」 平成11年6月16日(水)

 (1) レクチャー 講師:脇坂 孝 (株)日本交通公社高松支店長

(香川の観光の現状)
県外から見た香川県の認知度は残念ながら低い。電通総研の調査によれば、家族旅行や物産を購入した際の印象などから、香川県の好印象度は全国最下位である。香川県は、旅と食についての外部への働きかけが弱いといわざるをえない。
香川県の観光ポイントは、点在しており、ゾーンとなっていない。特に高松市は栗林公園、屋島、平家物語歴史館、女木島が点在している。観光ポイントをつなぐ回遊式の公共交通機関があれば、一体の観光施設として有効に売り出すことも可能だろう。

 (2) 討 議

香川県には離島が多くあり、これを活用した体験型のグリーンツーリズム、エコツーリズムなどの農業や漁業の体験ができる場を作り出せないか。また、夏休みの期間だけではなく、家族で平日に旅行ができるような社会体験休暇制度などあればよい。
香川の観光資源には突出した観光資源はなく、北海道や沖縄などと同じような観光地を目指しても、無理だろう。もっと、観光客の年齢層や対象エリアを明確にする必要があるのではないか。その上で、ハード・ソフトの整備をする必要がある。
香川県の良さは何なのか。冷静に分析する必要がある。例えば、九州の湯布院は、近隣に別府という大規模な温泉地があったことから、小さくてもオリジナリティあふれる施設を充実し、成功した例である。
年齢層については、これから高齢化社会を迎えるに当たって、高齢者を対象とした観光ルートははずせないだろう。また、若者を対象とした観光ルートも重要であることも十分承知している。ターゲットを絞り込むことは大切だが、観光ルート、エリアによっては柔軟に対応できるようにすることも必要ではないだろうか。
体験型の観光となると、非常に人手を要するのでないか。それぞれの課が何の役割を担うのか。今後役割分担を明確にしていく必要がある。
行政として何ができるのか。何をやるべきなのか。整理する必要がある。そのためには、民間が何を求めているのかをはっきりと把握することが重要だ。
行政の役割とは、民間に対し、どのような観光地として進んでいくのかという方向付けであろうと考える。そして、その評価をすることである。観光客数の増減での評価だけではなく、経済効果というもので評価することも必要ではないだろうか。
観光振興についての行政の役割は、まちづくり、地域づくりである。
国土庁のグランドデザインでは、観光を振興することが地域の活性化につながるとされており、単に観光のみでなく、総合的な目を持って観光の振興を考えていかなければならない。

2 第2回会議「香川の観光の課題について」 平成11年7月14日(水)

 (1) レクチャー 講師:近兼孝休 琴平町観光協会会長

(香川県の観光の現状について)
これまでの四国への観光旅行は、2泊3日というパターンが多く、その場合、琴平か高松に宿泊し、道後か高知に移動するパターンが主だったものであったが、近年日帰りの観光が増加しており、香川県は通過するだけの場合も見られる。

(今後の香川の観光について)
これからの香川県の観光を考えた場合、高松はコンベンションシティとして、小豆島はリゾート観光地として、琴平や塩江は温泉町として、それぞれ役割分担し、切磋琢磨して、滞在型の観光ルートの整備に力を注いで行かなければならないのではないか。4地域が同じような形で売り出してはダメである。

 (2) 討 論

少子高齢化で人口は少なくなっており、観光人口の絶対数は減少してきていると思われ、宿泊客のリピートは非常に大切であると考えるが状況はどうか。
リピーターは、非常に大切だと認識している。景色などの立地条件、時代にあった清潔な施設の整備、行き届いたサービス、低料金のこの4条件が揃えば、リピーターは必ず来る。
良い観光地を訪問した場合、その観光地に入った瞬間から良い印象を受ける。例えば、観光客が香川県を訪れた場合、最初に対応するタクシーの運転手の接客等が大切ではないかと思われる。
地域間競争が激化している中で、何か新しく魅力的なものを作り出さないと、非常に苦しいものとなってしまう。香川らしいものを、いかにして売り出していくかが、今後大切なこととなってくるだろう。
観光客の昼間の行動の提案について、例えば琴平を例とした場合に、農業体験などについて、どのように取り組めばよいだろうか。
最近宿泊客は、健康に対する関心が非常に高く、有機野菜であるとか、無農薬野菜などが非常に評判がよい。そういうものを宿泊客に提供するシステムを作ってはどうか。
グリーンツーリズムに関するパンフレットを作成し、各県や市町に配付しているが、これを活用する方法について、何か良いアイデアはないだろうか。
最近宿泊客は、現地で作っている野菜などの、その土地でしか手に入らない物に対してのニーズが強い。グリーンツーリズムのパンフレットを宿泊施設やエージェントに配付し、体験型の農業について、PRを十分して欲しいと思う。

3 第3回会議「観光香川の現状と戦略について」 平成11年8月24日(火)

 (1) レクチャー 講師:渡辺智之 (株)観光経済新聞社関西支社長

(観光の現状)
21世紀は観光が主役になるといわれており、地域間競争はますます激しくなると思われる。四国は4県あり、香川県は、四国の中核都市としての魅力を発揮し、リーダーシップをとって、広域観光に取り組むなど、これからの観光地づくりを推進して欲しい。
旅行の形態の二極化が進んでおり、安価な旅行商品に人気がある一方で、非常に高価な旅行に人気が集中する場合もある。いかにお金を使わせるか。観光客が、香川県でお金を使いたくなるような気持ちにさせるかがポイントである。
香川県の観光のホームページを見たことがあるが、ある程度の期間でモデルルートを更新するとか、新たな観光施設をすぐ追加するとか、迅速な情報提供に努力すべきである。

(観光の戦略)
地域住民と知恵を出し合い、理解を得ながら取り組むことが大切である。一方で、観光地は、地域住民にとっては生活の場でもあり、良い観光地であるためには、タクシーなどの応対も含め地域住民の理解・協力が必要であり、そのためには行政の努力が必要だろう。

 (2) 討 論

グリーンツーリズムに関するパンフレットを作成し、全国に送付したりしたが、今ひとつ反響が少なかった。PRの仕方にもっと工夫をすべきでなかったかと感じている。
熟年層は、お金を持っており、高額所得者も熟年層である。熟年層の観光に対するニーズは温泉でのリフレッシュが1番で、次に郷土料理、3番が名所・旧跡の訪問であり、4番が自然の景観を楽しむという順番になっている。香川県には温泉があり、名所・旧跡は琴平、屋島、栗林がある。自然景観も良いといえ、熟年層のニーズに対して当てはまると思われる。特に、中高年の女性は、お金と暇があり、今の日本の旅行需要を支えているといえる。
香川県の場合、日本の平均的な地域というイメージがあり、旅行者が来て普段と違う非日常的な体験をできるようなことはない。何か、特徴的な部分があまりなく、体験型の観光になりにくいのではないか。農業分野では、これまでPRするということがあまりなく、今後どうやってうまくPRしていくかがポイントであろう。
農業関係で観光を考えると、例えば満濃池などは休日のみでなく、平日も訪れる人が多い。自然の恵みというか、そういうものをうまく活用していけば、体験型観光などに生かしていけるのではないか。
例えば、観光の戦略を立てるとき、各観光地から人を出してもらい、アドバイザーとしてアイデアを出してもらってはどうだろうか。昔は、民間が先頭に立って、PRなどの旗振り役をかって出ていたが、今はもうそのような時代ではない。行政が先頭に立って取り組んでいくべきであろう。

4 第4回会議「戦略の検討について」 平成11年9月22日(水)

本研究の方向として、四国霊場八十八カ所の活用方法、瀬戸内海をテーマにした洋上観光の推進、郷土料理の活用などに重点をおきたいと考えている。

(四国霊場八十八カ所の活用について)
観光のターゲットをどのように絞るか、香川県を考えた場合、若者を対象とするのではなく、熟年、親子が対象となるであろうし、ターゲットを絞った施策を考えるべきである。その中で、四国霊場八十八カ所については、霊場間を歩くことにより、健康づくりを兼ねることができ、長尾寺から大窪寺を歩くとか、1日コースを設定するなどしてはどうか。
四国のみちと遍路道は重なっている部分が多く、かなり整備されてきているが、歩くにはまだ不便な箇所もある。食事をするところが少ないとか、国道にはあるが、案内の標識が少ないとか、八十八カ所を楽しむための適切な情報提供があればいいと思う。トイレについても男性はともかく、女性には不便だと思う。
四国霊場八十八カ所を巡ることも大事であり、歩くなどする人も多いと思うが、寺を核にして、周辺の見どころを組み合わせたパンフレットなどを作成し、情報提供すれば、少し違った面から八十八カ所を楽しむことができ、八十八カ所もより活用されると思う。
四国霊場八十八カ所を全部巡りたいと思う人は、寺そのものが目標になるが、そうでない人にとっては、一つの寺や数カ所の寺だけでも見る気にさせるような売り方が大事ではないか。例えば、それぞれの寺に少し俗っぽい意味づけをして、〇〇才の記念に○○番目の寺を見るとかなど。
四国霊場八十八カ所の活用については、ハードとソフトの両面の対策が考えられる。どこまで行政ができるのか、またしなければならないのか。寺の中に公の施設を建てることはなかなか難しいが。
ハード面では、観光案内板などは行政が積極的にやっていく部分であるだろうと考えるし、四国のみちなどは行政が積極的に整備している。
例えば、四国霊場八十八カ所を巡っていく途中で、休耕田を活用するなどして、花街道みたいなものをやっていけば、八十八カ所を巡る人にとって、また違った味わいとなるのではないだろうか。

(体験型観光、洋上観光について)
グリーンツーリズムに取り組んでいるが、本県では残念ながら余り活発でないかもしれないが、他県ではうまくいっているという状況がある。
見てまわる観光ではなく、体験型の要素をうまく取り込めば、一度に大勢の観光客を呼ぶことはできないかもしれないが、その地元ならではの体験をすることにより興味を持ち、リピート客の増加につながると思われる。
洋上観光の島巡りのルートは、定期航路があまりないことから、なかなか行く機会がないと思われ、香川県の人でもあまり行っていないのではないか。水産の養殖場の見学などと合わせて、ルートを創れば、観光客を呼び込めることができるのではないか。
洋上観光では、灯台巡り、特に海から近づいて灯台を見るクルージングを取り入れたらどうだろうか。できれば、船を港につけて、食事ができる場所を提供するなどしてはどうか。新総合計画の中で、ブルーツーリズムということで、クルーザーなど、自分の船で巡っているビジターの受入れについて取り組みたいと考えている。また、離島振興という観点から、塩飽諸島の活性化についても、グリーンツーリズム、体験型観光とのタイアップなどにより、取り組んでいきたいと考えている。

(郷土料理の活用について)
県内各地の郷土料理を、2年程前に「さぬき味の歳時記」ということで、地域ごとにパンフレットにまとめたことがある。ただ料理店や旅館などへ情報提供をしておらず、メニューに加えて商品化してもらうことが必要であったかと思われる。
讃岐三畜を食べられるところがないという声があり、扱ってくれる店を増やすことを目的に試食会などを開催し、扱ってくれる店を34軒、パンフレットに掲載し、紹介している。
香川には、郷土料理として売り出している店が少なく、また、紹介するシステムもないと思われる。地の物を使った郷土料理をどこで食べられるのか、観光客にわかりやすい店づくり、紹介のシステムが必要である。
魚などの地元の食材は、香川の料理店や旅館では、当たり前のように使っている。ただ、すべて地元の食材を使い料理を提供するとなると、高級料亭などに限定されてしまう。
例えば、京都などでは、「郷土料理〇〇」として売り出している。香川は郷土の食材が当たり前になってしまい、郷土料理として売り出している店が少ない。飲食組合などの協力を得て、郷土料理店として売り出すなど、観光客にわかりやすいPRをする必要がある。

5 第5回会議「戦略の検討について」 平成11年10月28日(木)

 (1) 各委員からの提案(四国霊場八十八カ所の活用について、洋上観光について、郷土料理について)

 (2) 討 論

(四国霊場八十八カ所の活用について)
観光のターゲットをどのように絞るか、香川県を考えた場合、若者を対象とするのではなく、熟年、親子が対象となるであろうし、ターゲットを絞った施策を考えるべきである。その中で、四国霊場八十八カ所については、霊場間を歩くことにより、健康づくりを兼ねることができ、長尾寺から大窪寺を歩くとか、1日コースを設定するなどしてはどうか。
四国のみちと遍路道は重なっている部分が多く、かなり整備されてきているが、歩くにはまだ不便な箇所もある。食事をするところが少ないとか、国道にはあるが、案内の標識が少ないとか、八十八カ所を楽しむための適切な情報提供があればいいと思う。トイレについても男性はともかく、女性には不便だと思う。
四国霊場八十八カ所を巡ることも大事であり、歩くなどする人も多いと思うが、寺を核にして、周辺の見どころを組み合わせたパンフレットなどを作成し、情報提供すれば、少し違った面から八十八カ所を楽しむことができ、八十八カ所もより活用されると思う。
四国霊場八十八カ所を全部巡りたいと思う人は、寺そのものが目標になるが、そうでない人にとっては、一つの寺や数カ所の寺だけでも見る気にさせるような売り方が大事ではないか。例えば、それぞれの寺に少し俗っぽい意味づけをして、〇〇才の記念に○○番目の寺を見るとかなど。
四国霊場八十八カ所の活用については、ハードとソフトの両面の対策が考えられる。どこまで行政ができるのか、またしなければならないのか。寺の中に公の施設を建てることはなかなか難しいが。
ハード面では、観光案内板などは行政が積極的にやっていく部分であるだろうと考えるし、四国のみちなどは行政が積極的に整備している。
例えば、四国霊場八十八カ所を巡っていく途中で、休耕田を活用するなどして、花街道みたいなものをやっていけば、八十八カ所を巡る人にとって、また違った味わいとなるのではないだろうか。

(洋上観光について)
平成8年から離島振興、山村振興などの支援の取りまとめの課となっており、様々な検討をしているところである。洋上観光についても、離島振興という立場で取り組みたい。
方法として、定期航路を利用したものが考えられるが、JRなどの交通機関を利用して周辺の観光地と合わせたルートを考えてはどうか。
瀬戸内海国立公園の自然美の保全、女木島や男木島の整備を進めている。
県民を含め、洋上観光の魅力を知ってもらう機会を増やす必要があり、特産品情報の提供をしたい。
本年度から離島振興の立場で、塩飽諸島の活性化について構想づくりを行っている。離島での宿泊を含めたコースの設定、観光漁業やグリーンツーリズム、魚介類などの食材の提供体制の促進などで推進していきたい。
所要時間は、2時間程度が適当であると考えられ、サンポート高松を拠点としての鬼ヶ島巡りぐらいのルートがよいのではないかと思われる。
サンポート高松は、玉藻地区が13年春から一部供用開始され、その有効活用を検討しているところである。民間事業者が洋上観光を導入しやすくなるような、事業者への支援等も考えなければならない。
丸亀市本島には、史跡、塩飽勤番所跡や江戸時代の古い街並みが保存されており、洋上観光をする場合ルートの一つとすればよいのではないか。

(郷土料理について)
郷土料理といっても、その地域の人が知らないとか、食べないものは観光客も当然食べない。何よりも地元の人が自慢できる郷土料理、地元の人がお薦めできるものを発掘したりする取り組みが大切だ。
実際に食べないとおいしいとは分からないが、食べようと思わせる演出が必要であり、香川の旬の食材の情報提供を積極的にやっていく必要がある。
県産品を使った若者にも受け入れられる郷土料理の開発、またそれを観光客にわかりやすく情報提供することが必要である。
これまで、讃岐三畜の試食会や取り扱い店の案内パンフレットの作成等を実施してきた。今後は食材のPRから、食材を使ったメニューのPRに努めることとし、讃岐三畜の郷土料理の育成を推進していきたい。
本年度、小豆島において、地域水産物利用促進事業を進めており、地元の食材の提供について具体的に検討を進めているが、旅館にはなかなか地元の食材を提供できないことから、泊と食の分離ということも考えている。
うどん打ち体験を県外から来られた方にしてもらったが、非常に評判が良かった。例えば、八十八カ所巡りの昼食などで、うどん打ち体験をするなどすれば良いのではないか。

(産業観光について)
県内には、古い工場であるとか、工場内を見学できる地場企業とか、余り多くはないが香川の地場企業にふれていただくことができる。そのような取組みを進めてはどうか。

(観光県づくりについて)
個人的な意見になるが、県民の受け入れる姿勢が一番重要である。タクシーの運転手のマナー、県民の交通マナー、栗林公園付近の自転車の多さなど、取り組まなければならない課題も多い。

6 第6回会議「手法の策定」 平成11年11月30日(火)

 (1) 報告書(素案)について説明

 (2) 討 論

キャッチフレーズづくりをする場合、誰を対象にするのかをきっちり決めてやらないと、キャッチフレーズもいろいろあり、混乱してしまうことがある。
新総合計画で、香川県は農林水産業とか観光資源等を活用して、香川の経済を活性化しなければならないと考えていくとすると、もう少し(観光の)ウエイトを高めていかなければならない。
観光というものを狭く捉えるとすると、ウエイトは高くはないだろうと思うが、これを地域づくりとして捉えた場合、重要なシェアを占めると思われる。せっかく政策研究を開いてやっていることから、各課がどうするかというのを盛り込んだうえで、庁内全体での観光の計画として扱いたい。

(観光イベント創出、産業観光・グリーンツーリズムについて)
産業観光について、観光できる施設等の掘り出しをする。ある程度はリストアップできているが。基本的に企業は自社製品のPRであるから、企業もポリシーとして観光客等を受け入れると思うが、例えば補助金200万円などのオーダーでは話にならない。もっと企業が自発的に産業観光に取り組むという方向にすればよいのではないか。
産業観光は、やはりどちらかといえば学校の生徒関係が多いだろうと思われる。まだまだ一般の客が目的をもって産業観光をやろうというのは少ないのが現状だ。
グリーンツーリズムについて、まだ自治体が中心となって言っているだけで、ずいぶん難しい気がする。特にブルーツーリズムは、これから進めるというか、始まったばかりである。
現段階では、農作業体験や滞在型の体験施設等の情報発信が中心になると思われる。農林水産部で今後どのようにグリーンツーリズムを進めていこうとされているのか、それによって我々も考え方を変えていきたい。
新総合計画の中で、ふれあい市場という感じで、牧場で家畜を飼って、無農薬の有機栽培を行い、簡単なソーセージなどの畜産加工のものもそこでつくることができる場の提供について計画している。
政策研究のまとめ方としては、焦点を絞って観光ということでまとめるやり方もあるが、できることなら観光というのは、農林業とか産業と関わっていることから、総合的な意味合いで、各部局が連携して取り組むようなものが含まれる方がよいのではないか。全てを連携させることは難しいが、産業観光やグリーンツーリズムについては、農林水産部での取り組みを、書き加える方が望ましいと思われる。

(景観に配慮した街並み等の整備・風景の整備について)
例えば、北九州市の門司地区が、ウオーターフロントの整備として、大正や明治時代のレンガづくりの建物を復元し、歩くことができるようにしている。そこが重要伝統的建造物保存地区に指定され、今後保存していくという文化振興会議での事例発表があった。非常に本物志向ということで、何百万人という単位の観光客が訪れている。ハードの整備になることから、少々の補助では余り値打ちがない気がする。
丸亀市は、平成12年度から中心市街地の活性化のための計画を考えることとしており、アーケード街の電柱の地中化であるとか、歩道のグレードアップを考えている。

(観光推進体制について)
香川県の観光の推進として、今回のチームのような庁内の横断的な壁を取り払った推進体制を作り、幅広い観光を進めていきたいと考えている。今後、研究を進めていく中で、今行っているような研究会のシステムを残して、横のつながりによる香川県の観光というものを進めることができればいいと考えている。

7 第7回会議 「戦略の決定」平成12年3月23日(木)

今回の事業のターゲットについて、事業の計画内容と差があるような感じがする。「女性を中心とする中高年層」というターゲットの理由があった方がよいのではないか。
現在香川県にやってくる観光客は、中高年層が主流であり、そのことについては当課で行ったアンケート調査によりデータ的な裏付けは可能である。
今回の事業計画について、サンポートとしても深く関係してくると思う。「にぎわい」とよく言われるが、洋上観光とか食について、今後特に進めて欲しいと考える。サンポートとしては、サンポートの活用などのソフト的な話(イベントなど)を検討する場をつくりたいと考えている。県庁内の関係課、民間事業者などを含めた会議の場をつくりたいと考えている。洋上観光は、民間事業者に支援等を実施すれば、実現に向けてうまく進む可能性は高いのではないか。
検討、議論の場として、県庁内の横の連絡ができる体制が今後も続けばよいと考えている。県庁内で十分議論をし、方向性を出した上で、民間との連携を取っていくようにすればよい。庁内で連携し、議論するだけでなく、連携が可能ならば各課のお金も持ち寄って事業を行うなどできればよい。
平成12年度、新たに文化振興ビジョンを作ろうと計画している。庁内関係課と外部の者で会を作り進めたいと考えている。今回の研究会での成果をうまく取り込みながらやっていきたい。
昔から香川の観光は、点在しており、アクセスなどをどうするか、具体的に検討する必要があるのではないか。四国霊場八十八カ所の話が出るが、2度、3度リピーターが来るためには、信仰というものがなければ来ない。若しくは地域の魅力がなければ来ない。計画の中に、高松市の話が出てこない。全国に誇ることのできる商店街があるのにもったいない。
本研究会とほぼ同時進行で、「21世紀の観光香川シーズ創出事業」という民間人を交えた研究会を組織し研究を進めているが、高松市のことやうどんの活用などについてはそちらの方で考えている。アクセスの問題はなかなか難しい。
最近になり、農村整備も、環境基盤整備ということで、満濃池の周辺整備を行ったりしている。木道とか、親水護岸とかなどを整備している。豊稔池の公園や、香川用水記念館とかも整備している。ただ、観光として売り出すようなことはしておらず、できれば観光ポイントとしてPRしていただければと思う。

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