第1章
道路交通社会を取り巻く現状と課題

交通事故の発生状況

香川県の交通死亡事故多発要因の分析
道路交通社会を取巻く環境の変化と今後の課題
(1)
(2)
(3)
(4)
県人口
運転免許人口
道路整備
道路交通社会を取り巻く環境の変化と今後の課題まとめ
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3 道路交通社会を取巻く環境の変化と今後の課題

 (1) 県人口

ア 今後の展望

 国立社会保障・人口問題研究所が、平成9年5月に発表した「日本の将来推計人口」に基づき、新たに行った都道府県別人口の将来推計(2000年〜2025年)によれば、香川県の総人口の推移は次表のとおり現在をピークに減少傾向に移行すると予想している。

2000年
(H12年)
2005年
(H17年)
2010年
(H22年)
2015年
(H27年)
2020年
(H32年)
2025年
(H37年)
1,027千人 1,024千人 1,014千人 995千人 967千人 933千人

 一方、高齢者人口は全ての都道府県で2020年(H32年)まで増加する。高齢者人口の増加率が最大の時期は、ほとんどの県で1995年(H7年)から2000年(H12年)にかけてである。
 香川県においても高齢者人口は、平成10年10月1日現在、20万5千人(総人口比19.9%)であり、今後の推移は次表のとおり2020年(H32年)までは増加すると予想している。

2000年
(H12年)
2005年
(H17年)
2010年
(H22年)
2015年
(H27年)
2020年
(H32年)
2025年
(H37年)
214千人 230千人 245千人 274千人 281千人 276千人
総人口比
20.8%
22.4% 24.2% 27.6% 29.1% 29.6%

イ 今後の課題

 現在、高齢者の死亡事故は多発しており、今後、高齢者人口の増加により、さらに高齢の交通事故死者が増加することが予想される。
 高齢者自身が身体特性の変化を認識し、安全な行動を取ることが求められるが、高齢者以外の者も、高齢者の身体特性を十分に認識し、高齢者に思いやりのある行動が取れるよう交通マナーの向上を図っていく必要がある。また、安全施設の整備面では、歩道や横断歩道の整備、標識の大型化、高輝度化等、高齢者の視点に立った交通環境を整備していく必要がある。

 (2) 運転免許人口

ア 今後の展望

 香川県の運転免許保有者数は、平成10年12月末現在、635,132人で、県民1.6人に1人(全国平均は1.7人に1人)の割合となる。運転免許取得者適齢人口では、1.4人に1人の割合となっている。今後も運転免許保有者数は毎年増え続け、平成17年には70万人に達することが予想される。また、今後の運転免許保有者の年齢層は、若者は横ばい若しくは減少傾向が続き、若者及び高齢者を除く成人は微増傾向が続く。一方、高齢者については高い水準で増加し平成22年には14万5千人(平成10年末7万5千人)に達し、運転免許保有人口の約20%(平成10年末11.8%)を占めることが予想される。

(注)香川県警察本部運転免許課で将来予測値を算出

イ 今後の課題

 皆免許時代を迎えて、各年代層に応じたきめ細かな運転者教育を行っていく必要がある。また、高齢運転者が急激に増加するため、高齢者が身体の特性を認識した上で安全運転ができるよう高齢運転者を対象にした講習を充実させる必要がある。またその他の運転者については高齢者に配意した運転を行うよう啓発する必要がある。

 (3) 道路整備

ア 今後の展望

@  国道の整備状況と今後の推移
 本県の国道は、11号(116.9km)、30号(1.6km)、32号(42.5km)、193号(29.2km)、318号(9.1km)、319号(11.1km)、377号(64.2km)、436号(30.2km)、438号(34.8km)の9路線で、道路延長は339.7kmであリ、今後、11号高松東道路、32号綾南・綾歌・満濃バイパス等の整備と193号(ほか2路線)バイパス等の建設が予定されている。
A  主要地方道の整備状況と今後の推移
 主要地方道の実延長は、692.2kmであり、今後、主要地方道高松長尾大内線等のバイパスの建設が予定されている。
B  一般県道の整備状況と今後の推移
 一般県道の実延長は、896.4kmであり、今後、一般県道高松・志度線等のバイパスの建設が予定されている。
C  高速道路、自動車専用道路の整備状況と今後の推移
 本県の高速道路は、高松自動車道(54.5km)、瀬戸中央自動車道(15.7km)、高松東自動車道路(13.3km)の3路線で、道路実延長は83.5kmであり、今後、津田ICから引田IC間及びさぬき三木ICから高松中央IC間が平成12年度に、高松中央ICから高松西IC間が平成14年度に開通が予定されている。

イ 今後の課題

 道路網の整備に伴い、交通流の変化や走行速度の上昇等、交通環境が大きく変化する。そのため、開通年には、交通環境の変化に対応できずに交通死亡事故の増加が予想される。
 今後は、道路網の整備に併せ、先行的に沿線住民への交通環境の変化に対する危険性の認識の醸成や注意喚起を図るとともに、走行車両に対しては適正な速度を保持しつつ円滑化が図れるように交通信号機の集中制御化・系統化等、安全施設整備の高度化を推進する必要がある。

道路交通社会を取り巻く環境の変化と今後の課題まとめ

県人口
 高齢者人口は、平成32年までは増加を続け281千人(平成10.10.1現在205千人)となり、高齢者人口が総人口に占める割合は29.1%(平成10.10.1現在19.9%)と高齢化が更に進展する。
 高齢化の進展に伴い、更に高齢者の死亡事故が増加することが予想される。高齢者の身体特性を踏まえた交通環境(運転マナー、道路環境、安全施設)を整備する必要がある。
運転免許人口
 運転免許保有者は、増加を続け平成22年には74万人(平成10.12.31現在63万5千人)に達する。その中でも高齢の免許保有者は平成22年には14万5千人(平成10.12.31現在7万5千人)と高齢運転者が増加する。
 皆免許時代を迎え、各年齢層に応じたきめ細かい運転者教育を推進する必要がある。また、高齢運転者の増加に併せて、身体特性を認識した上で安全な運転ができるよう高齢運転者対象の講習の充実を図る必要がある。
道路整備
 平成14年度には香川県内の高速自動車道及び自動車専用道路が全線開通する予定であり、それに併せ一般国道、主要地方道、一般県道等が整備される。
 これら道路網の整備に併せ、先行的に沿線住民への交通流の変化に対する危険性の認識の醸成や注意喚起を図るとともに、走行車両に対しては適正な走行速度を保持しつつ円滑化が図れるよう安全施設整備の高度化を推進する必要がある。

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