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産地情報

はちみつ

香川県でとれたはちみつの風味は絶品

地濱水産,地濱 秀生さん
生産者名 高松市中山町
中田 茂富さん
団体名 中田養蜂
団体所在地 高松市中山町105-6
TEL番号 087-881-3457
出まわり時期
通年
生産者おすすめの食べ方
パンやクラッカー、ビスケットに付けてそのまま食べる。
ヨーグルト、ホットミルク、紅茶、ジュースに入れる。
タマネギと「玉ねぎ蜜」で作ったドレッシング、お肉のマリネ、キュウリのピクルス、はちみつレモン、焼きリンゴ、ジャム、はちみつバナナサンドイッチ、青梅のはちみつ漬
購入できる場所
中田養蜂、県内産直施設

 香川県は、豊かな自然、温暖な気候から、果物や花の生産が盛んであり、高品質のはちみつが収穫されています。
 県内でも、有数の果樹園地帯である、五色台のふもとで養蜂業を営む「中田養蜂」を訪ねました。いちおしのはちみつ「枇杷(びわ)蜜」の、初物が出回る時期をむかえ、中田さんは、出来具合のチェックに余念がありません。
 昔から養蜂家の間では、「ビワ畑の近くで養蜂をやると、ハチが減る」といわれていましたが、香川県の温暖な気候のおかげで目立った影響もなく、品質の良いはちみつがとれることがわかり、主力商品の1つとなっています。
 ビワの花からとった貴重な「枇杷蜜」の初物は、例年1月頃から出回ります。春は桜、みかん、山れんげ(ヘアリーベッチ)、夏はハゼ、タマネギのはちみつを発売しています。植物それぞれの特徴があり、色・香り・味も違うはちみつの中から、お好みのものを見つけてみませんか。

香川県,のり,初摘みのり ■はちみつの成分
みつばちが、一生懸命作った六角形の美しい巣に、はちみつがたっぷり溜まっています。はちみつの主成分は、水分20%、ブドウ糖35%、果糖40%、ショ糖数%という割合で、甘い成分がほとんどです。そこに、採蜜している土地や植物の個性が反映され、様々な風味の違いが現れているのです。

瀬戸内海ののり ■良いはちみつの見分け方
ほのかに良い香りがして、透明感の中に少しにごりがあるもの、さらさらと水っぽくなく、適度な粘りけのあるものが、上質のはちみつといわれています。「良いはちみつは、はちみつ臭さがなく、はちみつ本来の洗練された風味があります。」と、中田さんは語ります。中田養蜂では、ビワ、ミカン、山れんげ等、植物ごとに味わいの違う蜜を販売するため、他の花の蜜が混ざらないように、巣箱を置く場所を工夫したり、花が咲く時期を逆算し、準備をすすめる等、手間のかかる作業をほどこします。特に春は菜の花や、桜、レンゲ等、花の種類が豊富なため、他の植物の風味が混ざりあい、単体の味わいが損なわれないよう気を使います。

瀬戸内海ののり ■風味の違いを確かめてみて
常時8種類、多いときで10種類のはちみつが味わえるコーナーを設けています。おすすめのビワ、アカシア、ミカン、タマネギを試食しました。ビワ蜜は花の香りが口いっぱいに広がり、アカシア蜜とともに雑味のないクリアな味で、まさに「極上」を思わせる味わいです。ミカン蜜は、甘味の中に濃厚なフルーツを思わせる風味が残っています。タマネギ蜜は、後味に鼻の奥からネギの風味がほのかに残り、個性的です。

作業内容
潜り船 ■はちみつは畜産物に分類されている
一般的な巣箱を使って養蜂する方法は、アメリカから明治時代に伝わったものです。現在、養蜂業は、国であれば農林水産省、香川県でも、農林水産部畜産課が管理しています。ミツバチは虫ですが、家畜に分類されています。ハチの習性に手をほどこし、はちみつを分けてもらう、家畜と共生する畜産業です。

浮流式 ■温蔵庫に、30度で保存
冬場のはちみつ採取作業は、温度が下がると粘度が高くなり、小さい巣穴からハチミツを採取しにくい状態になり、手間がかかります。蜜を取り出すために、30度に保たれたコンテナタイプの温蔵庫で、はちみつを蓄えた巣箱を24時間ほど温めます。30度は、人にとっては快適でない温度ですが、ミツバチが集団で固まり、巣内を温めている温度です。頃合いをみて、採取作業に入ります。まず、蜜ろうで固めたふたの一部を包丁ではがし、遠心分離機で絞っていきます。ある程度タンクにたまると、一斗缶につめていきます。

のりを毎日収穫 ■手間暇かけた「枇杷(びわ)蜜」
秋頃になると、百花(いろいろな植物の蜜が混じったもの)ハチミツが巣箱に溜まっています。溜まっている百花ハチミツと、ビワのハチミツが混ざらないように、新しい巣に入れ替える作業を施します。冬場は気温が低いので、ミツバチも活動的でなく、温度が下がるとはちみつの粘度が高くなり採蜜も手間がかかります。しかし、冬季に咲く花は、ビワ以外なく、ミツバチはおのずとビワの蜜を集めてくるので、純粋なビワのハチミツがとれるというメリットもあります。

ノリをすぐに加工 ■しぼりたての枇杷蜜
枇杷蜜は、とても良い香りで、色・味ともにクリアです。中田さんに、おすすめの味わい方を教えていただきました。「ブルーチーズにかけて食べると最高です。ただ、吸水性がとても強いので、食材にかけてしばらくたつと、食材の味と混じり、別の味になってしまう。食べる直前にかけるのがポイントです。他にセロリのスティックサラダ、生ハムとベビーリーフ、大根スライスのサラダにも合います。」とのこと。

自慢のノリ ■初物をぜひ味わって
はちみつは、採蜜してから時間と共に風味が落ちていくものなので、鮮度はおいしさを左右する大切な条件。中田養蜂の直売所では、花が咲く時期を追って、年間8〜10種類の初物が店頭に並びます。また自慢の枇杷蜜をたっぷり使った新製品「キャラメルコンフィ」は、枇杷蜜の良さを活かした絶品スイーツです。「しょうがのハチミツ漬」もおすすめ。お湯でといてしょうが茶にするのも良し、ぶり大根、魚の煮付、肉じゃがに利用すると風味豊かな仕上がりになると好評です。