オリーブの品種は、世界で1200種以上あるとされているが、本県へは約60品種・系統が導入され、その内4品種が一般に栽培されている。いずれも用途から果実加工(テーブルオリーブス)用、油用、兼用種に分類できる。

アメリカのカリフォルニア州で発見された、スペイン系品種。我が国へは明治41年、農商務省指定試験開始時にアメリカから導入され国内オリーブ栽培の果実加工用、油用兼用の最主要品種。直立型の樹形なので低樹高仕立てに整枝する必要がある。果実の平均重量は2.5〜3.0g、含油率15〜19%。


スペイン原産の果実加工用品種。世界中で多く栽培される主要品種。含油率9〜14%と低く、果実が炭疸病に弱く、果皮果肉が柔らかいため風害を受けやすく、自家不結実性が強い等弱点があるが栽培は容易であり、加工用に優れ収量も安定しており果実も大きい。本県における果実加工用の主要品種。果実の平均重量は3.0〜3.5g。


スペイン原産の油用品種。明治41年にミッションとともにアメリカから導入された。含油率は17%程度。果肉が柔らかすぎるため加工には不向き。自家不結実性が強く、不完全花が多発するが花粉が非常に多いので授粉樹としての価値が高い。観賞用樹として最も苗木生産量が多い。果実の平均重量は2.0〜2.5g。

原産国不明の油用品種。昭和8年にアメリカから導入された。アメリカ農務省はこの品種をオーストラリアより導入しているがその前歴は不明である。含油率は17%程度。果実の平均重量は2.0〜2.5g。自家不結実性は弱く、1本でもある程度着果する。炭疽病にも強く、油分含量が多く、品質も良いため、近年見直されて、植え付けが進んでいる。生育が早く高樹高型


最も多く栽培されている油用品種。樹勢は旺盛で隔年結果の傾向がある。果実の平均重量は2.5〜3.5g、含油率は21〜25%。
兼用品種。樹勢は中程度。果実は卵形で、重量は2〜4g、含油率は16〜20%。
油用品種。樹勢は中かやや弱。収量は非常に多い。果実重量は1〜2gと小さく、含油率は17〜21%。
油用品種。樹勢は中程度。果形は曲長卵形で、果実重量は3〜3.5g、含油率は21〜27%。
マンザニロの項 参照。
本県、アメリカ合衆国においてセビラノ、あるいはクイーンと呼んでいる果実加工用品種。果実は長卵形で、果実重量は12〜14g。ばらつきが大きく、不揃い。肉質は粗くて堅く、離核が悪いため、食味良好とはいえず果実の大きさで珍重されている。また、耐病性も弱い。
なお含油率等のデータは栽培地のものであり本県におけるデータではない。
油用品種。果実は長卵形で、重量は1〜2.5g、含油率は26〜30%。油の品質も良く、収量が安定して多い優良品種。地域適応性もよく、南北アメリカや南アフリカ、オーストラリア等でも栽培されている。
フラントイオと並ぶ、イタリアの代表的な油用品種。果実は球形で重量は2.5g前後。含油率は26〜28%。
イタリア全土で栽培されている油用品種。果実は丸みを帯びた卵形で、果実重量は2.5g、含油率は25〜27%で品質も良好である。
南部イタリアで栽培されている油用品種。収量が多く、樹勢は中ぐらい。果実は丸みを帯びた卵形で、重量は3.5〜4g、含油率は28〜29%。
イタリアで栽培されている果実加工用品種。大果種で、果実重量は8〜10g、果肉は繊細で離核も良い品種。耐病性は弱い部類に入る。
なお含油率等のデータは栽培地のものであり本県におけるデータではない。