香川県埋蔵文化財センター
発掘現場通信 横井南原遺跡(県道円座香南線建設に伴う発掘調査)




周溝墓が完結しました。

    現地説明会で公開した周溝墓は、北・南・東を限る溝と埋葬主体が検出されていましたが、西を限る溝は西側の未調査部分に想定され、未検出の状態でした。9月上旬からその調査区で調査を開始したところ、周溝墓の西側を限る溝を検出することができました。周溝墓は溝の内側で東西約14m、南北約8mに復元できます。
 懸案であった周溝墓の西側の溝を調査の終盤で無事検出でき、ほっとしています。

溝がみつかった 溝を掘る  西側の溝 
溝が見つかった! 溝を掘る! 周溝墓の西側の溝(東側は埋め戻されています)
 

弥生時代の溝が見つかりました。


先日の現地説明会で公開した周溝墓がある調査区の北西の区画で、弥生時代の溝が見つかりました。周溝墓の埋葬施設から北西約30mの位置です。溝はほぼ東西方向を指し、弥生土器の広口壺が逆向きに埋まっていました。現在見つかっている他の弥生時代の溝とおおむね同時期と考えられます。新たな周溝墓の一部となるかもしれません。(8月30日)
弥生時代の溝 弥生土器広口壺の発掘
新しく見つかった弥生時代の溝 弥生土器広口壺を掘り出しています
 

発掘体験講座と現地説明会を開催しました

8月3日(木)に小学校高学年以上を対象に発掘体験講座「見つけよう!香南町の文化財」を開催しました。遺跡の概要や発掘体験にあたっての注意点の説明の後、ベテラン発掘作業員さんと一緒に古代や江戸時代の溝を掘りました。土は硬くて掘り下げに苦労する場面もありましたが、溝の中から須恵器などの土器片が顔を出すと、一段とギアを上げて発掘に夢中になっていました。参加した子供達13名には、この体験を忘れず今後も歴史や文化財に興味を持ってほしいと思います。
8月6日(日)は現地説明会を開催しました。台風5号の襲来直前の暑い日差しの中、50名の参加者がありました。今回の目玉は弥生時代後期の周溝墓です。墓を取り巻く周溝や、墓に埋葬された木棺の構造を段ボール製のモデルを使いながら説明を行いました。その他、古代や江戸時代の溝群の調査成果を公開しました。参加者は往時の光景を想像しながら熱心に耳を傾けていました。(8月17日)
発掘体験 土器が出た
発掘体験 まずは周溝墓の説明         発掘体験 土器が出た!
現地説明会 段ボールで木棺の構造を説明
現地説明会 周溝墓の説明を始めます    現地説明会 段ボールで木棺の構造を説明

 

発掘調査が始まりました

横井南原遺跡は、香南町横井にある尾池(道の駅北側)の西側に位置し、南から北へゆるやかに下る尾根斜面に立地しています。
4月~5月までの調査では、江戸時代(18世紀後半~19世紀)の溝群と、弥生時代のお墓と考えられる遺構を確認しています。また、古代(8世紀~9世紀頃)の遺物が多く出土しており、今後、その時期の遺構が見つかる可能性があります。
面白い遺構・遺物が見つかっていますので、随時更新していきたいと思います。(6月21日)

横井南原遺跡遠景
池の向こうに横井南原遺跡があります
 


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