香川県埋蔵文化財センター
発掘現場通信 三殿北遺跡国道11号大内白鳥バイパスに伴う発掘調査




調査済み 別れを告げる 赤とんぼ

 約3か月に及んだ三殿北遺跡の調査が終了しました。調査区はすっかり埋め戻しが完了し、周辺の植物の緑色とのコントラストがとても鮮やかです。
 振り返れば、とにかく暑かったことと、地下からの湧水に悩まされたことが頭に浮かびます。異常気象なのでしょうか、年ごとに夏が暑くなっている気がします。短時間の集中豪雨にも遭遇し、調査区が水没したこともありました。
 調査終了もそこそこに、9月からは近隣に所在する内間(うちま)遺跡の調査に着手していきます。(8月31日)

 
埋め戻し ユンボ
埋め戻しを終えた三殿北遺跡 埋め戻しに大活躍のユンボ


 

掘りすゝみ ふと氣が附けば 蟲の聲


 8月末の調査終了時期が迫り、若干の作業を残して、三殿北遺跡の調査がほぼ終了しました。
 川の氾濫によってもたらされた縄文土器や弥生土器を含む土砂が比較的安定した層の上に中世前半(主に鎌倉時代)の集落が営まれていたことがわかりました。確認した建物跡や溝(用水路)はその方向から、おおむね3つのグループにまとめることができることから、少しずつ方向を変えながら集落を継続していったとみられます。その理由や時期については、これから詳細の確認を行っていきます。
 あれだけ騒がしかった蝉の声が、いつしか虫の声に変わっていました。しかしまだまだ暑いこの時期、最後まで気を緩めず頑張ってまいります。(8月25日)

発掘調査風景 中世土器
これだけ対策しても…暑い! 中世の夫婦茶碗かな?

 
 
蝉しぐれ エールと受け取り 遺跡掘る


 東かがわ市三殿に位置する三殿北遺跡は、6~8月の予定で現在、調査を進めています。昨年度の調査地点の北西にあたり、すぐそばを高松自動車道が通っています。
 現在までの調査では、中世前半(主に鎌倉時代)を中心とした時期の、建物跡や柱穴、溝を確認しており、集落が営まれていたことがわかってきました。須恵器や土師器の日常雑器の破片に交じって、青磁や白磁といった輸入陶磁器の破片も見つかっています。
 夏の太陽の下、降り注ぐような蝉の鳴き声を声援代わりに、引き続き発掘調査に取り組んでいきます。(8月10日)

三殿北遺跡調査風景 三殿北遺跡調査風景
三殿北遺跡調査風景

 
 


ホーム >