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特集 瀬戸の島の魅力 06 05
 

【特集】「機関車先生」と瀬戸の島の魅力
ふれあう人の温かさがしみる島  

知事 香川県へは、今回の映画で初めて来られたのでしょうか。

坂口 四国へは中学校の修学旅行で高知県へ行ったことがあったくらいで、香川県は今回が初めてでした。

知事 本島(ほんじま)、志々島(ししじま)、粟島(あわしま)などの瀬戸内海の島々がロケ地になりましたが、緑の島が点在する瀬戸内海は、外国の方からも美しい風景として明治のころから評価されてきたんですよ。島でのロケはいかがでしたか。

坂口 約1カ月間でしたが、毎日、海を近くに感じていられる生活は幸せでした。ハワイでの大学生活を思い出して、リラックスして過ごすこともできました。 

知事 1カ月間というと、讃岐の味もいろいろ味わっていただけたと思いますが、おいしいと評判の瀬戸内の魚はどうでした。

坂口 昼はほとんど、さぬきうどんでした(笑)。でも夜は、泊まった旅館の方が良くしてくださって、おいしい魚はもちろん、毎晩ごちそう攻めでした。

知事 原作では、葉名島という架空の島が舞台ですね。

坂口 はい、その島の水見色小学校が機関車先生の赴任先なんですが、映画のロケは本島に残されていた小学校を改築して行いました。

知事 残されていた小学校を使ってくださったわけですね。新しい息吹が校舎に吹き込まれて、もう一度、学校が生き返ったのですね。島の人々も喜んでくれたでしょう。島の人々との触れ合いはどうでしたか。

坂口 温かいですよね。ちっちゃい子からおじいちゃんおばあちゃんまで、世代を超えた横のつながりを感じますね。僕は東京生まれで、隣に誰が住んでいるか分からないような環境で育ちましたからびっくりしましたが、みんな本当に心配してくれるんですよ、明日の天気だとか、今日のお昼は食べたのかとか、会ったばかりの人が声をかけてくれるんです。本当にみなさんロケには協力的で、よくしていただきました。

知事 島は人間関係が濃く一体感があるんですよ。その半面、地理的には閉鎖されているわけですから不便な面もあります。生徒役の子どもさんたちは、島の生活が大変だったのでは。

坂口 映画に出演した子どもたちは、オーディションで全国から選ばれてきた現代っ子たちばかりでしたが、監督はあえてロケ地である島で合宿生活をさせたんです。島に移って、子どもたちの顔が見る見る素朴になってきました。今どきの子どもだからゲームが無きゃいやだとか、テレビが無きゃいやだと言うのかと思えば、そうではなく無ければ無いなりに楽しんでいました。僕らの子どものころと変らないのかなと思いましたね。

知事 坂口さんご自身は退屈じゃなかったの?

坂口 退屈する暇は無かったですよ。考え事をしたり、共演者の方と話をしたり、映画の主役は初めてだったので、教えてほしいことがたくさんありました。

知事 坂口さんは機関車先生を演じられたわけですが、先生役はいかがでしたか。

坂口 先生役は初めてでした。その上、しゃべれないんですよね。やはり、自分一人では限界があるので、周囲の共演者の方々に助けられました。生徒たちにも助けられました。良かったのは小学校の先生だったことですね。高校生、大学生になれば、駆け引きが出てくるだろうけど、小学生は純粋で考えも素直で、芝居をしても真っすぐなんです。こっちも嘘をつけない。本当にぶつかり合えました。そこに言葉は必要ないと思えました。

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  坂口憲二
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