かがわ さぬき野 秋
Autumn 2003
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特集 まるごと小豆島 06 05
 

【特集】まるごと小豆島
オリーブの風に誘われて 穏やかな海を渡って船は島の港に入る。
明るい日差しに、さらさらと揺れるオリーブのこずえ、銀色にひるがえる葉。
その先の海には銀色の波が揺れている。
そこは、潮風とオリーブの風が戯れる島。
瀬戸の島へとあこがれを抱き、オリーブの旅が始まる。

オリーブのおもてなし
 土庄の港に下り立ち、最初の撮影スポット「平和の群像」を訪ねる。オリーブの緑に囲まれた広場の一画には、香川県の詩人である河西新太郎氏が作詞をした「オリーブの歌」の歌碑がある。オリーブは南の海を思わせて、異国の香りを届けてくれる。

 日本にオリーブオイルがやって来たのは安土桃山時代。ポルトガルの宣教師が持ち込み、「ポルトガルの油」がなまり、「ホルトの油」と呼ばれたと伝えられる。その香りは異国への思いを募らせたことだろう。本草学(薬物と植物学に関する学問)にも通じていた平賀源内は、モガシをオリーブと思い「ホルトの木」と名付けてしまったという。オリーブの島の旅の始まりには、異国を訪れたときめきがある。

 「オリーブの歌碑」から歩いてわずか、通りを進めば、全国的にも珍しい植物の名前がついた郵便局「オリーブの島郵便局」がある。季節には、オリーブの木で作られたハガキや、オリーブの花を押し花にしたハガキを観光客にプレゼントしてくれる。ここから便りを出せば、スタンプにもオリーブがあしらわれる。島の人々は、オリーブで精いっぱいもてなしてくれる、そんな思いをかみしめて、オリーブ大橋を渡り、オリーブの街路樹をぬけた。


始まりは海が見える丘
 池田港を過ぎ、国道436号を進めば、やがて「オリーブ公園」。ここには、「オリーブ発祥の地」の記念碑が建っている。オリーブの苗木が日本にやって来たのは、1861〜63年(文久年間)といわれているが、日本の地で広まることはなかった。その後、1908年(明治41年)、当時の農商務省が国内の3県(三重・香川・鹿児島)を指定して、オリーブの木を栽培しようとした。その中で唯一成功したのが小豆島だった。島の気候は温暖で雨が少なく、地中海気候そのものであった。その後、オリーブの木は小豆島に広がり、いつしか島を象徴する木となった。白くこぼれるように咲く花は香川県の県花に、平和をイメージさせる木は県木になった。

 隣り合う「オリーブ園」の散歩道は、緑の斜面に縦横に続く。ところどころで緑の林の向こうに海が見える。石畳の道や土の道、坂道を上ったり下りたり。オリーブが丘広場を抜けると、オリーブの原木が残されている。百年近くの歳月を根づいてきた老木は、島の歴史を見つめてきたのか。今では1900本のオリーブが育ち、花を咲かせ実をつけている。

オリーブの原木   オリーブ園の散歩道   オリーブを使ったオリジナルハガキと記念切手
オリーブの原木。   緑の中を続くオリーブ園の散歩道。   「オリーブの島郵便局」のオリーブを使ったオリジナルハガキと記念切手。
オリーブ園
道の駅・小豆島オリーブ公園にあるギリシャ風車。初夏にはオリーブの花に包まれる。
 
地図
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