特別展の詳しい情報

現在開催中の特別展

第64回 日本伝統工芸展

   
【見どころ】 
 ●人間国宝(重要無形文化財保持者)の作品46点を展示!
 ●漆芸部門の入選作品85点が全部見られるのは東京と高松だけ!
 ●今年度の四国巡回は高松展だけ!
 ●展示作品総数は300点!全国の匠のわざを存分に堪能!!
 ●香川県在住の人間国宝(重要無形文化財保持者)
  磯井正美氏、太田儔氏、山下義人氏の作品が揃い踏み!
 ●新春恒例1月2日からオープン&会期中無休(月曜も開館!)
会期 平成3012日()~121日(
 ※会期中無休
開館時間 9:00~17:00/夜間開館日は19:30まで
(入館は閉館の30分前まで)
※夜間開館日:会期中の毎週金曜日
会場 香川県立ミュージアム 
展示内容  日本伝統工芸展は、歴史・芸術上特に価値の高い工芸技術を保護・育成するとともに、先人から受け継いできた優れた技を磨き、現代生活に即した新しいかたちを築き上げることを目的として昭和29年(1954)から毎年開催され、今回で64回を数えます。
 今回の高松展では、重要無形文化財保持者(人間国宝)の作品46点をはじめ、受賞作品及び四国在住作家の入選作品など計300点を展示します。このうち、香川在住作家の作品が17点、香川県ゆかり作家の作品が13点あります。
展示点数 300点
     内訳  陶 芸 82点  染 織 15点  漆 芸 85点  金 工 28点
         木竹工 40点  人 形 13点  諸工芸 37点
観覧料 一般610円  団体(20名以上)・前売490円
※ 高校生以下の方、65歳以上の方、身体障害者手帳等をお持ちの方は無料  
前売券 【前売券】
香川県立ミュージアムまたは、
セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルK・サンクス、
ミニストップの各コンビニ専用端末からお申し込みください。

販売期間:平成29年12月2日(土)~平成30年1月1日(月)
組織 主催:香川県立ミュージアム、香川県教育委員会、公益社団法人日本工芸会、
NHK高松放送局、 朝日新聞社、日本伝統工芸展高松展実行委員会
協賛:香川県文化財保護協会
助成:平成29年度文化庁補助事業、(公財)南海育英会、(公財)松平公益会



主な展示作品

【漆芸】

伝統工芸展 作品画像1
日本工芸会総裁賞

乾漆箱「流れる」(かんしつばこ ながれる) 
奥井 美奈(おくい みな)

流動感あふれる非対称形の器体は、絶えず形を変えて走り流れる水の姿を体現し、黒漆面の条線がその勢いを強調する。その効果は真横から見ると一層強く感じられ、さらに蓋を開くと水面から水中へと導くかのように合口を波状とし、身には飛沫(しぶき)となる金蒔絵を伴う条線をめぐらす。緻密な造形設計と鮮やかな朱と黒のコントラストとが見事に結実した明澄な世界が広がる。
(金沢大学非常勤講師 寺尾健一)                    

【染色】

伝統工芸展 作品画像2
高松宮記念賞

半紗織着物「春の川」(はんしゃおりきもの はるのかわ)  
山下 郁子(やました いくこ)

雪解けの水が春の陽射しにきらめく様が、右に左にたなびく藍と緑の経絣で爽やかに表現されている。半紗は捩る際の緯糸をふた越しにしたもの。緯糸を補足することで軽快さを心掛けた。全体を濃いグレーの縦縞が引き締め、黄が華やかさを添えている。半紗ならではの風合いの強さは、地元庄川上流の暮らしとも重なって見える。 (岐阜県美術副館長兼学芸部長 正村美里)

【諸工芸】

伝統工芸展 作品画像3
文部科学大臣賞

硝子絹糸紋平鉢「一雫」 (がらすきぬいともんひらばち ひとしずく)  
安達 征良(あだち まさお )

吐く息は白く雪の舞う山中の泉に、溶けた雪の一雫が落ちた瞬間を留めたような鉢。見込みをのぞくと同心円状の波紋が広がり、側面には外側から白い判を重ねて付された繊細な紋が、わずかに穏やかに透ける。まるで絹糸を紡ぐように施された切子文様が、一本一本、側面上部を巡る。作家の深遠なる世界観が染み入るような一点。 (サントリー美術館学芸副部長 土田ルリ子)

【陶芸】

伝統工芸展 作品画像4
東京都知事賞

白器「ダイ/台」(はっき だい)  
和田 的(わだ あきら)

無釉の白い磁体が眩い。線と面の曲直を巧みに構成した外観は、ロクロで肉厚に立ち上げた筒形を彫刻刀で丹念に削り出した精悍なかたち。一方、内壁は水挽きの滑(ぬめ)りを残したような柔らかいかたち。幾何学的構造の堂々たる「静態」と、円みをもって深く広がる「動態」の対比で、白無垢の質料のうぶな美感をみごとに表している。
(山口県立萩美術館・浦上記念館副館長兼学芸課長 石﨑泰之)

【木竹工】

伝統工芸展 作品画像5
NHK会長賞

欅造鉢(けやきづくりはち)  
髙月 國光(たかつき くにみつ)

口が内にすぼまり、肩が張り、胴に比して底が小さい。口の縁を薄く挽き、欅の木地を黒く染め、漆を塗って艶を上げた作品の印象はシャープで強い。こうした強さの中にこそ、木の本質である優しさや柔らかさを見つめたいと作者は願う。古くは正倉院の鉄鉢形容器を想起させる形が、より現代的な量感と質感を伴って立ち現れている。 (金沢美術工芸大学教授 山崎剛)

【金工】

伝統工芸展 作品画像6
日本工芸会保持者賞

芦辺姥口釜(あしべうべくちがま)  
角谷 勇圭(かくたに ゆうけい)

「釜の古典」に依拠しながら「現代の釜」を開花させるという作者の強い意志が結実する。外に見えないが、姥口内側になだらかな一段を加えた口作りは新意匠で、いかにも使いやすい。箆押しで芦文と岸辺の風景を表現するも、施文に抑制が効いており、気品あるきめ細やかな肌合いを主題とする創作姿勢はいささかも揺るがない。 (東京藝術大学名誉教授 竹内順一)

【人形】

伝統工芸展 作品画像7
日本工芸会奨励賞

桐塑紙貼「家路」(とうそかみばり いえじ)  
小嶋 香代子(こじま かよこ)

的確な構成と色彩。細部に目を移すと、単色に見えたその色彩は、異なる紙を幾重にも繊細に貼り合わせて豊かな表情を見せる。ストールとコートの裾の巧みな揺れ、グレーと青を基調とした姿からは、薄紫に暮れなずむ冬の夕暮れの情景までも感じ取れる。寒風の中を急ぐ女性の表情の何と穏やかなことか。家には誰が待っているのだろう。 (美術史家 黒田亮子)

※作品の解説文は、「第64回日本伝統工芸展」図録掲載の審査講評から引用しています。

【県内在住 人間国宝作品】

伝統工芸展 作品画像8


蒟醬県章と吉祥文大盆(きんまけんしょうときっしょうもんおおぼん)  
磯井 正美(いそい まさみ)


伝統工芸展 作品画像9


籃胎蒟醬存清色紙箱「銀葉アカシヤ」
(らんたいきんまぞんせいしきしばこ ぎんようあかしや))  
太田 儔(おおた ひとし)


伝統工芸展 作品画像10


入道雲蒟醬色紙箱(にゅうどうぐもきんましきしばこ)  
山下 義人(やました よしと)


関連イベント  

①講演会「伝統工芸を未来につなぐために」


日時・
講師
1月 14日(日)   13:30~15:00
講師: 生駒芳子 氏
申込 要申込 
    ▶詳細はこちら

②陳列品解説

日時・
講師
1月 7日(日)     近藤 裕美子 氏(諸工芸)
1月 8日(月祝)    大谷 早人 氏(漆芸)
1月13日(土)     伊藤 信夫 氏(陶芸)
1月20日(土)     髙月 國光 氏(木竹工・NHK会長賞)
1月21日(日)     佐々木 正博 氏(漆芸)  
※各日 13:30~
参加料
など
無料(申込不要)
特別展観覧券が必要(観覧無料の方は除く)

③美術ボランティアによるギャラリートーク

日時 会期中の土・日・祝日
1月6日(土) 、1月7日(日) 、1月8日(月・祝) 、1月13日(土) 、1月14日(日)  
1月20日(土) 、1月21日(日)    
※各日  10:30~12:00
参加料
など
無料(申込不要)
特別展観覧券が必要(観覧無料の方は除く)

④ファミリーワークショップ「うるしにチャレンジ」


日時 1月 6日(土)   
午前の部:9:30~12:10
午後の部:14:00~16:40
参加料
など
要申込  
     ▶詳細はこちら

⑤漆でカフェタイム

 漆の器で会期中限定メニュー「あんもち雑煮」を楽しめます。 (ドリンク付き¥680)
期間 本展会期中
場所 当館1階 カフェポットミュゼ
協力 漆の家、NPO法人アーキペラゴ