特別展の詳しい情報

常設展示室1

 超絶‼江戸の生き物図鑑

   
会期 平成29722日(土)~93日(日)
 ※8/22(火)から資料の場面が替わります。
 開館時間:9:00~17:00 (8/11以降の金曜日は19:30まで)
 休 館 日:月曜日 ただし8/14は開館
展示概要  この展覧会は特別展「かがわ生命(いのち)のミュージアム」の連携企画です。 高松松平家に伝来した江戸時代の美しい博物図譜(香川県指定有形文化財/高松松平家歴史資料)のうち、鳥類を集めた『衆禽画譜(しゅうきんがふ)』と、魚類など水生生物を集めた『衆鱗図(しゅうりんず)』を公開し、驚くほど写実的に描かれたさまざまな鳥や魚などの姿を紹介します。
 これらの図譜は、江戸時代に数多く作られた博物図譜の中でも収録図の豊富さ、描写の精緻さなどの点が高く評価されていますが、とりわけ注目を集めているのが図の切り抜きや立体的な表面仕上げなど、独特の表現技法が駆使されていることです。本展ではこうした博物図譜に用いられた超絶技巧に注目するとともに、博物図譜を作らせた高松藩5代藩主松平頼恭(よりたか)についても紹介します。
展示点数 10点 
観覧料
一般410円(20名以上の団体は330円)
特別展「かがわ生命(いのち)のミュージアム」との共通観覧券で観覧できます。
高校生以下、65歳以上の方、身体障害者手帳等をお持ちの方は無料

関連行事

ミュージアムトーク(担当学芸員が展示内容について分かりやすく解説します)

日時 8月5日(土)、8月26日(土) 

各13:30~
*申し込み不要、観覧券が必要
場所 常設展示室1

内容

『衆禽画譜』水禽のうち「ヒロウドキンクロ」「キンクロカモ」
『衆禽画譜』水禽のうち「ヒロウドキンクロ」「キンクロカモ」

『衆禽画譜』野鳥のうち「ダルマインコ」「ヒインコ」
『衆禽画譜』野鳥のうち「ダルマインコ」「ヒインコ」

『衆禽画譜』
香川県指定有形文化財  江戸時代 高松松平家歴史資料(当館保管)


 博物学に熱中した高松藩の5代藩主松平頼恭(よりたか)が18世紀中頃に作らせた博物図譜の一つで、鳥類を集めた図譜(図鑑)。水辺に生息する鳥を収めた「水禽(すいきん)」と、野の鳥を収めた「野鳥」の2帖が現存し、各図は細部まで精緻に描写されるだけでなく、対象の質感や立体感が巧みに表現され、図を輪郭線で切り抜いて台紙に貼りこむ独特の表現技法で仕上げられています。
 写真の「ヒロウドキンクロ(右)」「キンクロカモ(左)」は、いずれも羽の並びや微妙な色合いなどが丁寧に描かれています。また写真の「ダルマインコ」(左)・「ヒインコ」(右)は、当時の日本には生息していない鳥で、飼鳥として輸入されたものと考えられます。 なお、頼恭が平賀源内を召し抱えていたことから、博物図譜の制作にも源内が関与したと考えられています。
 
『衆鱗図』第1帖のうち「鯛」
『衆鱗図』第1帖のうち「鯛」

『衆鱗図』第3帖のうち「鮎」
『衆鱗図』第3帖のうち「鮎」

『衆鱗図』
香川県指定有形文化財  江戸時代 高松松平家歴史資料(当館保管)

 高松藩の5代藩主松平頼恭(よりたか)が18世紀中頃に作らせた博物図譜の一つで、海水や淡水に生息する様々な生物の図を収めた4帖の画帖からなっています。従来の魚類図譜より格段に多い723図が収められており、その描写も飛躍的に正確で精緻であることから、本格的な魚類図譜の嚆矢と評価されています。彩色を盛り上げ、鱗に銀箔を貼り、輪郭線で切り抜くなど独特の表現技法が用いられています。
 写真の「鯛(たい)」は、第1帖の冒頭を飾る図で、とりわけ精緻に描かれています。写真の「鮎(あゆ)」も、つややかな光沢まで丁寧に仕上げられています。頼恭は、時には漁師たちとともに網を引いて鯛や鰆(さわら)などの漁を見物し、また夏場には現在の高松市塩江町に出かけ、鮎を捕るために川狩をしたと伝えられています。