平成21年度 豊かな体験活動推進事業
さぬき市立多和小学校
住所
さぬき市多和助光東30番地1
連絡
0879-56-2002
宿泊先
1回目:高知県土佐清水市窪津(7月13〜15日)
2回目:徳島県三好市井内(1月13〜14日)
取組の概要及び成果等
(1)取組の概要
  学校で年間を通した農業体験を行い、自然に対する五感を養い感性を豊かにさせ、さらに、夏季(幡多地区)と冬季(徳島西部地区)に長期宿泊体験をすることでこの感性をより豊かなものにするとともに、自然や人との関わりを体感させた。
 また、教育課程の中で全校児童13人が自主的に取り組み、互いにふれ合い、関わり合う活動を重視する。上学年が下学年の面倒をみたり、下学年が上学年からの世話や関わりを通したりして、仲間と学ぶ場とし、そのふれあいの中から得られた心情を大事にして取り組んだ。
@取組状況
 
実施学年
実施する体験活動の概要と配当時間
3〜6年
学校園で野菜類を栽培して、自分で食べたり、販売したりして農業従事者の苦労を知る農業体験をする。
通年 (5時間)
3〜6年
高知県幡多地域・高知工科大学で自然に親しむ体験や漁業体験・エネルギー体験をする。
7月14〜16日(27時間)
3〜6年
徳島県三好地域で自然に親しむと共に雪の多い地域の生活やアウトドアスポーツの体験をする。
1月13〜14日(18時間)
A活動の詳細
<前期>
 @ 窪津での活動のめあて
漁村(幡多地域)での生活を体験して自分が自然の中で自然と関わって生きているということを知ろう。
漁業という職業を体験して、自然と関わって生活をしているということを知ろう。
地域によって文化や生活習慣・ことばが異なるということを知り、交流しよう。
集団活動で、集団行動の規律やマナーの大切さを学び、ルールを守ろうという心をもとう。
宿泊先の方や友達と交流して、よい思い出づくりをする。

 A 行き先および体験場所(高知県)
   四万十市  ・・・四万十川学遊館
   土佐清水市 ・・・窪津地区(漁村体験活動・民泊)・金剛福寺
   香美市   ・・・高知工科大学(エネルギー体験活動))
 B 宿泊 高知県土佐清水市窪津地区(民泊2泊)
 C 日 程
7月13日(月)
多和−脇町IC−南国SA−ユーイング四万十−四万十川学遊館(トンボ公園)−窪津地区−入村式−宿泊先
地域の人と協力して集めた流木で炊さん活動
7月14日(火)
大敷網体験−朝食−金剛福寺−釣り体験・昼食−ホエールウオッチング
7月15日(水)
離村式−ユーイング四万十−須崎東IC−南国IC−高知工科大学−南国IC−池田PA−脇町IC−多和
<後期>
 @ 井内での活動のめあて
山村(井川地域)での生活を体験して自分が自然の中で自然と関わって生きているということを知ろう。
農業という職業を体験して、自然と関わって生活をしているということを知ろう。
地域によって文化や生活習慣・ことばが異なるということを知り、交流しよう。
集団活動で、集団行動の規律やマナーの大切さを学び、ルールを守ろうという心をもとう。
宿泊先の方や友達と交流して、よい思い出づくりをする。
 A 行き先および体験場所 徳島県三好市井内地区(山村体験活動・民泊・スキー教室)
 B 宿泊 徳島県三好市井内地区(民泊1泊)
 C 日程
1月13日(水)
多和−脇町−農産物加工センター−入村式−各家庭へ−そば打ち体験(昼食)、農作業体験、夕食・就寝
民泊先の人と一緒に初めてのそば打ち体験
1月14日(木)
起床、朝食−離村式−井川スキー場へ−スキー体験、昼食−貞光−脇町−多和
(2)特に工夫や配慮をした事項
 本校では「ふるさとを愛し、生き生きと学び合う心豊かな子どもの育成」の研究主題でふるさとに課題を求めた体験活動や表現活動を通して、郷土のよさを発見し、ふるさとの自然や自分の生まれ育った町への誇りと愛着を持つ児童の育成に取り組んできた。さらに「豊かな体験活動推進事業−児童生徒の輝く心育成事業〜ふれあい応援プロジェクト〜」「エネルギー教育実践校」として2年間、活動してきた。
 しかし、山間部でありながら都市部の同様な生活様式であることから、児童は自然体験や社会体験の希薄な傾向が見られる。さらに、少人数の学校生活を送るために人・もの・こととの関わりも希薄であり自己中心的な言動が見られ社会性や自主性が身に付かないという課題が見られる。この課題解決の方策として前記のように本物を体験する活動を重視した教育活動を行っているが今一歩という現状である。
 そこで、長期宿泊体験活動を行うことで共に共同生活をしたり、学校生活では体験できない本物のダイナミックな自然体験や地域の人々と触れ合う活動を経験したりして社会性や自主性を養いたいと考えた。また、集団生活を通して規律を守り仲間と助け合う心やふれあう人に対する感謝の心を育てていきたい。
 さらに、この活動の評価については前記の指定のおりに実践していた評価活動を継続して学校支援委員会とともに自己評価及び関係者評価を行う。
 また、児童の評価については、表現物(ポートフォリオ)、IKR評定用紙(生きる力の測定)、命・環境に関するアンケートなどを中心に児童の変容をつかみ、学習状況調査との相関関係をもとに学習意欲や生きる力の定着状況の把握をしていきたい。
@
評価の工夫
通年の農業体験
個々に記録ノートを持たせ、活動の記録や心情について記入させて評価をしている。
幡多地域長期宿泊体験
宿泊のしおりに日々の活動を記録したり、活動についてのアンケートをしたりする。
三好地域長期宿泊体験
宿泊のしおりに日々の活動を記録したり、活動についてのアンケートをしたりする。
A 指導の改善
1回目の宿泊体験では、民泊先の活動の実態がつかめずに地域の人々との交流が深まらなかったので、2回目は、交流のために資料を持たせたり、事前の指導を深めたりした。
(3)成果等
@
表現物やポートフォリオから
体験活動を実施することによって、児童たちは豊かな心を表出し始め、通年活動の栽培活動に は自主的に活動するようになってきた。アンケートからは自然への関心の強まり感じられる。また、感想などにも自然への思いを表現するようになった。
A IKR評定用紙による評価
児童・保護者の意識の変容
B
命、環境に関するアンケートから
学校の推進体制と学校支援委員会の活動
(1)学校を挙げて実施する際の体制整備について
広く校区全体に人材を求める。
委員会のメンバーは、地域有識者ならびに団体の長とし、学校教育等に深い関心を持ち、協力・支援を惜しまない方にお願いする。
学校の教職員も積極的に参加し、学校・家庭・地域社会連携の下に活動が推進できるようにする。
(学校支援委員会)
学校支援委員会は多和校区会議と称する。この会を母体として、地区懇談会や学校説明会を開催する。
会議は年間4回及び必要に応じて代表が招集し、開催する。
多和校区会議は地域の宝である子どもの健やかな成長を図るとともに豊かな体験活動への協力・支援を行う。
年間の活動については、その都度協力を要請し、実施する。
【学校支援委員会の構成】
1.
県民運動推進委員

9.

地域安全推進協議会
2.
PTA代表 10. いきいきネット代表
3.
子ども会育成会代表 11. JA婦人部代表
4.
自治会代表 12. 多和駐在所長
5.
老人会代表 13. 長尾保育所長
6.
民生・児童委員代表 14. 多和小学校長
7.
交通安全母の会 15. 多和小学校教頭
8.
交通安全指導委員    
(2)成果等(推進体制の充実,関係者との連携・協力の観点から)
@支援委員や保護者アンケートから
自分の家の中だけで生活していたけれど、よその家庭に入ってみて自分の家庭とは少し違って行儀等しっかりしないといけないと思ったようです。夏季には夏の、冬季には冬の少しずつ成長した子どもの姿を見ることができました。
初めての体験等は自ら進んで話をしていました。特にスキーは楽しかったようです。生活の中で細かな事によく気付くようになりました。
初めて会った方のお宅で自己紹介をしたり、楽しい会話をしたり、しっかりコミュニケーションがとれたようです。親と離れての宿泊でしたが、元気に帰ってきた姿を見ると親が思う以上に精神的な成長を感じることができました。
高知では太平洋に飛び込んだと喜んでました。また、体験とは他に宿泊先の方々に大 変大事にされたことは私もうれしく思いました。徳島ではスキーはできなくて残念そうでしたが充実してそば作りやお手伝いができたそうです。家ではなかなか手伝いも身体も動きませんがよそのお家でということでよく頑張っていたようです。自分の家でも頑張ってほしいと思います。
行き先でお世話になったお家の方がお年寄りだったことで自分の家庭にもいることからすぐになじめてよかったと思います。料理の面でも家で手伝いをさせているので役に立てたかと思います。又、県外での体験活動なので香川県とは違った風習などすごく勉強になったと思います。何より子どもたちに何事も実践させていただいたことがいい体験になったと思います。スキーは戻ってからすぐ又行きたいと行っていました。
夏季…海での体験、高知の人達とのふれあいなどはとても楽しかったようです。「又 高知に行きたい!」と帰ったその日に言っていました。冬季…行くまで初めてのスキーが不安だったようだが帰ってきてすぐに話してくれたことが「初めこわかったけど最後は向こうの人にも誉められたんで。」とうれしそうでした。親から離れての宿泊体験は精神面でも少し強くなったように思います。
親元を離れての生活を体験したことにより自立心がついたりよくお手伝いをするようになり、少し成長できたかなと思いました。子ども自身不安な気持ちでの宿泊体験でしたがとても楽しかったようです。またどこかへ行きたいと言っていました。
今後の課題と改善点
日常の学習活動で様々な体験活動をしている。この体験を核として継続的に本物の体験を積み重ねて児童一人一人の感性を豊かにしていくことにより、体験活動の深まりが見られると思う。
体験活動のベースとなる原体験を大切にすることによって、行事として消化していく 体験活動から豊かな心の育つ体験活動になっていくと思うことから、体験活動プログラムを工夫改善していきたい。
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