平成21年度 豊かな体験活動推進事業
坂出市立川津小学校
住所
香川県坂出市川津町3093-1
連絡
0877-46-3884
宿泊先
高知県四万十市「幡多青少年の家」(9月8日〜11日)
長野県白馬村(1月26日〜29日)
取組の概要及び成果等
(1)取組の概要
  本校の児童は、恵まれた瀬戸内式気候の生活に慣れているため、太平洋の雄大さや、豪雪地帯の厳しい寒さという自然環境を直接体験している子が少ない。また、少子化の影響もあり、近所の友だちと思い切り遊んだり、寝食を共にすると体験も少なくなってきている。そこで、高学年において以下のような宿泊体験活動を計画し実施した。
 第5学年においては、美しい日本の自然環境に畏敬の念をもち、それを大切に守ろうとする行動力の素地を培うために、「ホエール&イルカウォッチング」・「カツオのたたき作り体験」「ビーチコーミング」等を体験させること。
「上手に漕げたよ!」
「クジラをめざして大海原へ!」
「楽しかった川遊び」
「上手に漕げたよ!」
「クジラをめざして大海原へ!」
「楽しかった川遊び」

 第6学年においては、冬の厳しい自然の中で生きる人々の営みを体験することをとおして、いろいろな環境に住む人々のものの考え方を学ばせるため、「雪遊び」・「アルペンスキー」・「ピザ作り」等の体験させること。
「上手にすべれるかな?」
「楽しかった雪遊び」
「雪山に真っ青な空」
「上手にすべれるかな?」
「楽しかった雪遊び」
「雪山に真っ青な空」

 同時に、4日間、友だち同士で寝食を共にすることにより、今以上に信頼感を深め、豊かな人間関係を構築することも目的の一つとした。
 他者理解のもとは、他者との共有体験や感動を伴う直接体験である。したがって、友達との共同生活を体験しながら、現地の人たちと交流を深めることは、この時期の児童にとって、大変価値あることであると考える。
子ども同士のコミュニケーション能力を高め、人間関係を深めるために、夕食後には、宿舎での児童による相互評価を行い、その日の活動でのお互いの良さを認め合う時間を確保した。
3泊4日間という短い時間の中で、最大限の効果を上げるため、全活動の中で複数の教師による形成的評価を意図的に多く行い、すぐに子どもにフィードバックして、活動への意欲化につながるように配慮した。
本事業終了後に、児童による自己評価や保護者による評価や引率職員による評価を実施し子どもの変容について調査を行った。
単なる楽しかった思い出の一つにならないように、文集等を作成し、お互いに思いを共有し合い、友だちとの信頼関係を深める事後指導を行った。
(2)特に工夫や配慮をした事項
子ども同士のコミュニケーション能力を高め、人間関係を深めるために、夕食後には、宿舎での児童による相互評価を行い、その日の活動でのお互いの良さを認め合う時間を確保した。
3泊4日間という短い時間の中で、最大限の効果を上げるため、全活動の中で複数の教師による形成的評価を意図的に多く行い、すぐに子どもにフィードバックして、活動への意欲化につながるように配慮した。
本事業終了後に、児童による自己評価や保護者による評価や引率職員による評価を実施し子どもの変容について調査を行った。
単なる楽しかった思い出の一つにならないように、文集等を作成し、お互いに思いを共有し合い、友だちとの信頼関係を深める事後指導を行った。
(3)成果等
広い太平洋に小さな漁船に分乗して進み、クジラを間近に見ることができたことは、子どもたちに大きな感動体験を与えた。(5年)
民泊後の翌朝、子どもたちはお世話をいただいた人との別れを、涙を流して惜しんだ。僅か1泊ではあったが、感性豊かな心の交流が行われた。中には年賀状を出し合う子どももいた。(5年)
今まで見たこともないような積雪の中での種々の活動は、子どもたちにとって、数多くの初体験であった。氷点下10℃という厳しい気温を体感し、雪国で生活する人々の工夫やたくましさを感じとることができた。(6年)
雪が屋根から落ちる時のドーンという大きな音や、雪を踏むとキュッキュッと音がすること、雪を固めようとしても固まらないこと、新雪の上を踏むと深く足が入ってしまうことなど、雪が積もると楽しい面もあるが、危険な面もあるということが直接体験をとおして実感できた。(6年)
初めてのスキー体験も、数時間でどうにか滑れるようになり、自分に自信を持つことが出来たり、雪を使っての雪像作りは、みんなで協力し合う楽しさを再認識させることが出来た。(6年)
本校は農村地帯にあるため、積極的に行動するよりは誰かについていこうとする消極的な子が多かったが、宿泊体験学習が終わって、いろいろな人と出会うことは大切なことだと思った子(5年は76%、6年は89%)が増えたことから、これからは前向きに取り組もうとするよい傾向が出てきたと考えられる。
宿泊体験学習が終わって、学級のみんなの仲が前よりよくなった(5年は76%、6年は84%)と感じたり、6年においては、周りの人に感謝しようと思うことが多くなった子(89%)が増え、この活動の価値があったと考えられる。
また、宿泊体験学習が終わって、前よりも友だちと仲良くなったと思う子(5年は78%、6年は86%)が増えていることから、友だちと寝食を共にし、共有体験をすることが、豊かな人間関係の構築に価値あることだと推測される。
学校の推進体制と学校支援委員会の活動
(1)学校を挙げて実施する際の体制整備について
1.
プロジェクトチームの編制
校長、教頭、教務主任、養護教諭、該当学年主任らによるプロジェクトチームを編成し、事業の目的と担当の分掌化を明確にする。
2.
学校支援委員会の主な活動について
坂出市教育委員担当指導主事や学校関係者評価委員(6名)に支援委員になっていただき、活動方針や実施方法の課題等を検討し、指導・助言をいただいた。
3.
保護者理解を得るために
 
PTA総会や授業参観等で早めに周知すると同時に、事前に説明会を開き、本事業の趣旨を理解していただき協力を仰ぐようにした。
4.
宿泊体験を実施する受け入れ側との連携について
 
担当職員が事前に下見をするとともに、メールを活用して、細かい打ち合わせを行い、安全に十分配慮する。
【学校支援委員会の構成】
氏 名
役   職   名
氏 名
役 職 名
1
坂出市教育委員会学校教育課主幹
10
校長
2
坂出市教育委員会主任指導主事
11
教頭
3
学校外部評価委員
12
6年担任
4
学校外部評価委員
13
6年担任
5
学校外部評価委員
14
養護教諭
6
学校外部評価委員
15
5年担任
7
学校外部評価委員
16
5年担任
8
学校外部評価委員・PTA会長
17
教諭
9
該当学年保護者代表
18
講師
(2)成果等(推進体制の充実、関係者との連携・協力の観点から)
学校支援員会を開催したときは、学校の職員だけでは漏れていた手続き等について指導や助言をいただくなど、学校支援員の意見は、計画の細案を作る上で大変有用であった。また、PTA代表や該当学年保護者がいたことにより、他の保護者への周知を十分に行うことができ、安心して子どもたちを本事業に送り出してもらうことができた。
支援員会で助言された「毎日の活動内容の写真をケーブルテレビで放映してもらうこと」や「一斉メール配信を利用して、担当学年の保護者にだけ、逐一活動状況や健康状況を知らせる」という意見は、両学年の体験活動中に実行され、保護者からは、「4日間も子どもがいないのは初めてだが、メールの内容で状況がよくわかって安心できた」と大変好評であった。情報公開の必要性を認識させられた。
今後の課題と改善点
6年生の宿泊体験学習とインフルエンザの流行時期が重なったため、バスの中では全員にマスクを配布するなどの対応を行った。幸い全員元気に帰ってきたが、感染性の強い病人がでた場合の対応等について入念な準備が必要であると感じた。
5年生と6年生にそれぞれ同じ項目で宿泊体験学習のアンケートを実施した。行き先の違いと体験をしてからの経過時間の差があるためだとも考えられるが、アンケート結果では、5年生はどの活動も楽しかったと回答しているが、それを自分の生活に結びつけて考えるまでには至っていない。それに対して、6年生はこの感動体験や共有体験を、自分自身の人間関係を見つめ直すきっかけにしていると思われる回答の割合が高かった。このことから、更に発達段階を考慮した宿泊体験学習の日程や活動内容というものを吟味していく必要があると思われる。
本事業は、子どもにとっては大変価値ある活動であると考えるが、「豊かな体験活動推進事業」の指定終了後の継続実施は諸費用を考えると難しい。
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