平成21年度 豊かな体験活動推進事業
坂出市立金山小学校
住所
香川県坂出市谷町三丁目1番23号
連絡
0877-46-2329
取組の概要及び成果等
(1)取組の概要
 本校は、平成19・20年度、国語力向上モデル校として、児童の確かな学力の育成を目指し、授業や常時活動の中での言語活用能力の向上と家庭生活の改善に重点をおいて実践研究に取り組んできた。この取組によって、児童の学力や家庭生活における変容が成果として表れてきたものの、児童の心情面での醸成や社会力の育成、そして生活への活力という点での課題が明らかになってきた。そこで、国語力向上モデル校として取り組んできた研究の成果を基盤に、豊かな心の育成に視点を当て、体験活動に基づいた言語活動と道徳の時間の充実に取り組むことで、児童の意欲と思考力の育成を図ってきた。
(2)特に工夫や配慮をした事項
@ ねらい
言語活動に視点を当てた活動を基盤に、児童の豊かな心の育成を目指し、体験活動に基づいた言語活動と道徳の時間の充実に取り組むことで、児童の意欲と思考力の育成を図る。
A 仮説
体験活動に視点を当て、勤労生産や文化・芸術、そして交流に関わる体験の場を計画的に設定し、意欲と社会力の向上を図ることにより、豊かな心を育成することができるであろう。
体験活動と言語活動を意図的につなぐ場を設定し,意欲と思考力の向上を図ることにより,確かな学力のより一層の向上が図られるであろう。
B 重点的な取り組み
地域の方から借用した農地での農園活動を核として、すべての教育活動の中で積極的に体験活動に取り組む。
(1)の体験活動の中に異学年または世代間の交流を積極的に組み込むとともに、地域との連携のもと、学校・家庭・地域の交流を図ることのできるふれあい行事に取り組む。
体験活動を通して得た気付きをもとに、道徳の時間の充実を図り道徳的価値の深化統合を図る。
C 核となる体験活動
スケジュール表

昔ながらの定規での田植え コスモス畑での学習
友達と協力しながらの金時イモの収穫 鎌で刈り取った稲を束ねてハゼ木へ
春季ふれあい運動会(5月)…3世代交流による競技等の実施
 
 
5月24日(日)ふれあい運動会  
ふれあい金山祭り(12月)…体験をもとにした表現の場の実施
  地域人材を講師とした文化・芸術交流体験活動についてはインフルエンザ感染の影響で中止
 
12月3日(水)ふれあい金山祭り  
ふれあいもちつき大会(1月)…3世代交流及び福祉関係者との交流体験活動の実施
 
 
1月23日(土)ふれあいもちつき大会  
(3)成果等

児童は、実際に農園での栽培活動を体験することにより、その作業の大変さと尊さを実感することができた。特に、中心となって農園活動に取り組んだ6年生においては、男女が協力して作業に当たるなど協働の姿に表れていた。さらに、農園活動を支援してくれた保護者や地域の方々への感謝の気持ちの高まりも見られた。

国語科「ニュース番組を作る」「新聞を作る」「したことを書く」等の単元において,農園活動を取り上げることで,活動の様子を豊かに表現する児童の姿が多くの学年で見られた。このことは、これまでに取り組んできた国語力の向上を支える言語活動が効果的に表れたものと考える。
農園での体験活動は、主として金山タイム(総合的な学習の時間)において実施した。そして、その成果を、地域との連携による学校行事「ふれあい金山祭り」において、保護者や地域に向かって発信することができた。各学年とも、体験に基づいた台本や曲を児童自らの考えや言葉を大切にして創り、これまで以上に気持ちの入った発表の場となった。
食物を育てるという体験が、児童の食への関心を高めるとともに、教員の食育への意欲も高まり、栄養職員を活用した家庭科の学習や学級活動の実践に積極的に取り組むことができた。また,日常の給食指導においても継続的な指導が行われた。
学校の推進体制と学校支援委員会の活動
(1)学校の推進体制と学校支援委員会の活動の概要
  校内研究組織の中に体験活動部を設置し、全職員で組織的に体験活動を推進するとともに、平成19年度に組織された金山校区地域連携実行委員会を学校支援委員会とし、連携を図りながら活動を推進してきた。
学校の推進体制と学校支援委員会の活動の概要
@ 学校支援委員会の構成
・金山地区社会福祉協議会(会長) ・金山地区社会福祉協議会(事務局長)
・金山地区連合老人会(会長) ・金山地区連合婦人会(会長)
・金山校区連合自治会(会長) ・金山校区体育会(会長)
・学校評議員(4名) ・学校評価委員(2名)
・育友会/PTA(会長・副会長)  
A 学校支援委員会の活動
活動内容
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第1回学校支援委員会…組織計画・ふれあい運動会運営協議
ふれあい運動会実施
ふれあい農園活動支援
第2回学校支援委員会…ふれあい金山祭り計画協議
ふれあい農園活動支援
第3回学校支援委員会…ふれあい金山祭り運営協議
ふれあい金山祭り実施
(ふれあいもちつき計画・大会運営協議)
ふれあいもちつき大会実施
第4回学校支援委員会…年間の反省,次年度計画
第5回学校支援委員会…ふれあい運動会計画協議
(2)成果等
 既存の金山校区地域連携実行委員会を学校支援委員会としたことで、組織としての活動をすぐに開始することができた。また、従来実施していた学校と地域の連携によるふれあい行事と農園活動等の体験活動を関連させながら実施することで、これまで以上の成果を学校と地域が共有することができた。
今後の課題と改善点
児童及び保護者を対象とした学校アンケート(各設問5点満点)においては、体験活動への取り組みを高く評価する(児童4.1点、保護者4.5点)とともに、児童は体験が表現活動に効果があること(4.1点)、保護者は体験活動を中心に地域との連携がより一層図られていること(4.3点)について高く評価している。
体験活動に重点を置いた研究の1年次であったため、児童の主体的な活動という点では十分ではなかった。次年度は、より児童の主体的な体験となるよう改善を図りたい。
体験活動は言語活動の充実を図っていく上で大変有効であったが、新学習指導要領の完全実施に向けて、各教科・道徳及び総合的な学習との関連を図るための年間計画を修正していかなければならない。特に、体験活動の核となる農園活動については、天候等にも左右される活動であるためゆとりのある計画が必要である。
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