チョウ目シロチョウ科
スジボソヤマキチョウ  Gonepteryx aspasia niphonica
絶滅(EX)
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1950年代の採集記録以降、約50年間ほとんど記録が無い。生息地での個体数もあまり多くなかったようで、残されている標本も非常に少ない。
日本に生息するシロチョウ科の蝶では比較的大型種で、翅頂が尖る。前翅頂は四国を含む西日本では特に尖る傾向がある。雄は翅全体が黄色、雌は白黄色で、四翅中室端に橙色紋を持つ。
現在生息している四国山地では比較的高所に見られ、渓流沿い、山道沿いで姿を確認することができる。幼虫の食樹であるクロウメモドキ類が多い場所には比較的多い。
古くは女体山、大滝山、大川山、雲辺寺山の記録がある。1950年代には大滝山のみで生息が確認されるだけとなった。四国では剣山系、石鎚・法皇山脈・四国カルスト・高縄山系などに生息している。
少ないながら1950年代までは大滝山での記録が残るが、1962(昭和37)年を最後に記録が無い。幼虫の食樹であるクロウメモドキ類の減少状況から考えて、絶滅したものと考えられる。
絶滅の要因として、讃岐山脈における森林伐採、スギ・ヒノキの植林などによる大きな自然林の消失。食樹であるクロウメモドキ類の激減などが考えられる。
(出嶋利明)