チドリ目セイタカシギ科
セイタカシギ  Himantopus himantopus
絶滅危惧I類(CR+EN)
絶滅危惧IB類(EN)
香川県においては1970年代ごろまではまれな鳥であったが、その後個体数が徐々に増え、最近では少数ながら毎年渡来するようになった。しかし、県内には本種が生息できる湿地が極めて少なく、今後の渡来については不透明である。
全長37cm。体はキジバトぐらいの大きさだが、細くて長い嘴とピンク色の長い足が目立つ。雄の頭頂から後頸が黒い。背から上面も黒く、その他の部分は白い。雌の頭部は白色もしくは、わずかに灰黒色部があるのみ。県内では若鳥も渡来するが、雌に似て上面が褐色ぎみで、足の色は淡い。
浅瀬のある溜池や水田、ときには干潟などに現れる。長い足を生かして、他のシギ類よりも深い水中を歩き、小魚や水生昆虫を採餌する。静かな水面を好む。
県内では、高松市の小田池、丸亀市の田村池・太井池、観音寺市の仁池・柞田川河口、三木町の女井間池、豊浜町の姫浜、大野原町の花稲海岸、その他などに渡来している。
各季節にわたって渡来しているが秋から冬にかけての記録が多い。また、滞在期間が短く一時的である。多くの場合、単独か数羽で渡来する。県内での繁殖記録は、現在のところない。
渡来している溜池は、水が少し減ると浅瀬ができるような環境である。改修によって、浅瀬ができなくなったり水辺がコンクリート化すると危険性が高まる。もちろん、餌になる小動物の生息も必要である。また、限られた干潟に渡来している例もあるので、干潟の保全も重要である。
(山本正幸)