単子葉植物ラン科
トキソウ  Pogonia japonica
絶滅危惧I類(CR+EN)
絶滅危惧II類(VU)
もともと県内では生育地が限られ、個体数も少なかったが、近年さらに生育地と個体数がともに激減しており、絶滅の恐れがある種である。
湿地に生育する多年生草本。高さ10〜20cmの茎の途中に葉柄のない葉が1枚付き、5〜7月に頭頂部に1個の淡桃色の花をやや斜め上向きにつける。
山地のやや広めの谷筋で、風通しが良く日当たりの良いミズゴケの生育するような湿地、溜池土堤の裾にできた湿地などに生育する。
島嶼部を含め、県内に点在して位置する湿地に少数個体が分布する。
生育場所も個体数も少なく、生育地の減少とともに個体数も減少している。今回の調査では、数箇所で生育を確認することができた。
森林開発や道路建設、湿地の埋立、溜池の改修による生育環境の消失、自然遷移による笹やスゲ等大型草木の侵入繁茂で衰退する危険性がある。また業者や趣味者による園芸用の採取で個体数が減少し、絶滅した産地もある。
(秋山敬典)