Q 1 : |
なぜ野生生物の保護が必要なの? |
A 1 : |
私たちの生活は野生生物から多くの恵みを受けているからです。 |
私たちの生活は、農作物や魚介類などの食品をはじめ、医療や科学などさまざまな生物を利用しています。
また、多様な野生生物が生息している環境では、自然とのふれあいを通じたレクリエーションや文化・芸術を生み出す糧として心に潤いと安らぎを与えてくれます。
このように、私たちは多様な生物から直接又は間接に多くの恵みを受け取って暮らしていることから、野生生物の維持可能な利用と保護が必要です。
Q 2 : |
なぜ野生生物が絶滅しているの? |
A 2 : |
人間活動によるさまざまな影響を受けているからです。 |
香川県レッドデータブックによると野生生物に絶滅のおそれをもたらす主な要因として、無秩序な開発による生息環境の破壊や大気・水質などの環境汚染による生息環境の悪化、野生生物の密猟・盗掘による乱獲などがあげられています。
また最近では、オオクチバス(ブラックバス)やアライグマなど外来種(がいらいしゅ)による生態系への影響も考えられるようになりました。
Q 3 : |
野生生物が絶滅するとどうなるの? |
A 3 : |
私たちが生きていくための基盤を失うおそれがあります。 |
野生生物は、大気や水など自然環境の基本要素と結びつき、生態系の「生産者(植物)」、「消費者(動物)」、「分解者(微生物)」として自然環境を維持するための重要な役割を果たしています。
野生生物が絶滅することは、先に述べた自然がもたらす多くの恵みを受け取れなくなるばかりか、多様な野生生物によってつくられる安定した自然環境のバランスを失い、その結果、私たちが生きていくための生存基盤を失うおそれがあるのです。
Q 4 : |
なぜ生物の多様性を保全することが重要なの? |
A 4 : |
生物の多様性は豊かな自然環境を表わしているからです。 |
生物の多様性が重要といわれるのは、単に生物ごとに違いあることが重要なだけでなく、「捕食」や「共存」などそれぞれの生物がお互いに関係しあいながら自然の中で共存していることであり、このような状態が確保されていることが豊かな自然環境のあかしなのです。
Q 5 : |
野生生物の絶滅は自然の現象なのでは? |
A 5 : |
野生生物の絶滅の理由に問題があります。 |
地球環境の変動など自然の流れによって、これまで多くの野生生物が絶滅してきましたが、このような現象は何百万年という時間の中で起こり、その中から新たな種(しゅ)が生まれるなど絶滅と進化が繰り返し行われていました。
しかし、現在多くの野生生物に絶滅のおそれが生じている理由は、人間活動の広がりによる影響が大きく、ここ何十年の間に進化する時間もなく急速に多くの生物が消えようとしています。
香川県レッドデータブックに掲載されている多くの野生生物は、このような人の行為による影響を大きく受けており、自然の過程で生じる絶滅とはまったく性格が異なります。
Q 6 : |
野生生物の多少の絶滅は私たちの生活に関係ないのでは?
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A 6 : |
長期的な目でみると、私たちの生活にも関係しています。 |
確かに、私たち人間にとってある野生生物が絶滅しても、絶滅による影響を直接感じることは難しいかもしれません。
しかし、その野生生物が関わる生態系の中では、その生物が減少又は絶滅することにより他の野生生物との生存バランスが崩れ、他の生物にも影響を与えることが十分に考えられます。
またこのような状態が長く続いた場合、自然環境全体にも影響が及ぶ可能性があることから、わずかな種の絶滅が私たちの生活に関係がないとはいえません。
私たち人間も生態系の一員であり、自然と共生して生きていることから、野生生物の利用価値の有無にかかわらず絶滅防止に取り組む必要があります。
Q 7 : |
身近なところでも野生生物を見かけるが、本当に絶滅は進んでいるの? |
A 7 : |
野生生物が生息できる環境は限られつつあり絶滅は進んでいます。 |
一見豊かに見える自然も、実は外来種が多く占めていたり、同じ生き物しか見かけないなど、身近なところでも環境の変化は進んでいます。かつてはゲンゴロウやトノサマガエルなど平野部のいろいろな場所で見られた野生生物も最近では限られた場所でしか生きられないことが香川県レッドデータブックからもわかります。
なお、香川県レッドデータブックで絶滅のおそれがあると評価された希少野生生物を生物分類ごとにみると、淡水魚類が38.8%と最も高く、次いで両生類が33.3%、は虫類が31.3%、鳥類が23.7%、シダ植物以上の高等植物が23.2%となっており、県内のおよそ3〜4種に1種が希少野生生物となっています。
Q 8 : |
なぜ希少野生生物の保護が必要なのか? |
A 8 : |
希少野生生物は他の生物に比べて絶滅のおそれが高いからです。 |
一度失なった自然環境を取り戻すためには、多大な労力と時間を必要とします。また特定の野生生物が絶滅した場合にはその生態系自体を回復させることができず、自然環境がもたらす豊かな恵みを永久に失うことになります。
香川県レッドデータブックに掲載される希少野生生物は、他の野生生物に比べてその数が著しく少ないなど絶滅の危険性が非常に高いことから早急に保護する必要があるのです。
Q 9 : |
県民に対して希少野生生物の生息情報等は公開するの? |
A 9 : |
情報公開による保護効果と起こりうる問題点を比較検討しながら対応することになります。 |
希少野生生物の生息又は生育地に関する情報の公開については、希少野生生物の保護に関する県民の理解や自発的な保護活動への高まりが期待される一方、生息情報が広まり過剰な捕獲や盗掘が行われるなど絶滅を促す危険性もあります。
香川県としては、「県民の共通の財産である希少野生生物の存続を図る」という前提に立ち、情報公開に伴う長所・短所を比較検討し、希少野生生物ごとに個別の対応を試みながら絶滅の危険性を最小限にしなければならないと考えています。
Q 10 : |
希少野生生物の保護のため私たち県民が取り組むことは? |
A 10 : |
まずは生き物に配慮した日常生活に取り組むことが必要です。 |
希少野生生物を保護するためには、自然との共生について私たち一人ひとりが考え、日常生活など身近なところから自然に配慮した行動をとることが最も重要です。
多くの野生生物が絶滅の危機にさらされている現状を十分に理解し、希少野生生物を含む野生生物を単に美しいかどうか、モノとして利用できるかどうかといった人間の都合だけで接するのではなく、共に生きるものとして接していくことが必要です。
野生生物の保護について、私たちが暮らしの中で取り組むことができることを例示すると次のとおりです。