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現在地:香川の環境 > 環境レポート > 林業用種子の発芽試験をしています
林業用種子の発芽試験をしています
所 : 
香川県森林センター試験室
時 :
2月〜3月

 森林センターでは香川県の山に植えられる木の種子を生産、販売しています。
 園内の採種木に実った球果が熟してはじける前に採取し、乾燥させて種子を出し、精選します。
 その種子の発芽率を調べて苗木生産者にお知らせすることも大事な仕事です。
 ふだん目にする機会がないこの作業に関心を持っていただこうと、現場を取材しまとめました。

発芽試験

精選した種子は日陰や冷蔵庫など涼しい所で保管されます。 発芽試験の準備が始まりました。 はじめに試料を抜き取ります。

精選した種子は日陰や冷蔵庫など涼しい所で保管されます。

発芽試験の準備が始まりました。入れ物すべてに樹種や家系を記したシールを貼っていきます。

はじめに試料を抜き取ります。

家系ごとに100粒4セット、計400粒の種子を用意します。 名前を書いたプラスチックの小皿に入れます。 一皿ずつ電子はかりで重さを量り、記録します。

家系ごとに100粒4セット、計400粒の種子を用意します。

名前を書いたプラスチックの小皿に入れます。

一皿ずつ電子はかりで重さを量り、記録します。

次にシャーレの準備です。 濾紙は2枚重ねて敷きます。 オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)で殺菌します。

次にシャーレの準備です。濾紙をシャーレの底に合わせて切っています。

濾紙は2枚重ねて敷きます。

オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)で殺菌します。

記録用紙に対応した番号のシールをシャーレに貼っていきます。 一つのシャーレに100粒の試料を撒きます。 種子が均等に広がるよう蒸留水を入れます。

記録用紙に対応した番号のシールをシャーレに貼っていきます。

一つのシャーレに100粒の試料を撒きます。

種子が均等に広がるよう蒸留水を入れます。水量の目安はシャーレを斜めにした時、水がたまらない程度です。

撒きつけが完了しました。 グロースチャンバーに入れて発芽を待ちます。 温度・湿度・光を一定に保ってくれる機械です。

撒きつけが完了しました。ひと家系あたり4シャーレ400粒で試験をします。

グロースチャンバーに入れて発芽を待ちます。

温度・湿度・光を一定に保ってくれる機械です。

時々確認して濾紙にカビが生えていたら殺菌剤をたらします。 数日後、発芽が確認されました。 出ているのは「根」です。

時々確認して濾紙にカビが生えていたら殺菌剤をたらします。ひどい場合は濾紙を取り替えます。

数日後、発芽が確認されました。発芽した種子を取り出して数えます。

出ているのは「根」です。発芽試験でいう「発芽」とは、根が種子の長さ以上に伸びた状態をいいます。

森林センターでは週に3回記録しています。 試験期間は約1か月。  

森林センターでは週に3回記録しています。

試験期間は約1か月。ヒノキとマツが21日、スギは28日です。その間に発芽した数を400で割り、100をかけた数字が発芽率になります。

 

出荷

出荷準備をしている様子です。 3月中旬、香川県森林組合連合会の担当者が引き取りに来ました。 米袋に入っているのはヒノキの種子です。

出荷準備をしている様子です。

3月中旬、香川県森林組合連合会の担当者が引き取りに来ました。

米袋に入っているのはヒノキの種子です。大量ですね。

大切に抱えて運び出します。 車に積み込まれ、森林センターを巣立っていきました。  

大切に抱えて運び出します。

車に積み込まれ、森林センターを巣立っていきました。

 

香川県森林組合連合会に到着した種子は、苗木生産者の注文を受けて量り売りされます。
種まきは春。間もなく根が出て芽が出てすくすく育つことでしょう。

芽生えて2年、膝ほどの高さに生長した苗木は森林組合等に出荷され、香川県の山に植えられます。
山崩れや洪水を防ぎ、空気をきれいにしてくれるなど多くの機能を持つ森林。
その役割を担う1本1本が、こうして産みだされているのです。

(香川県森林センター 林業普及指導員)

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