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■ ダイオキシンとは

一般に、ポリ塩化ジベンゾ−パラ−ジオキシン(PCDD)とポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)をまとめてダイオキシン類と呼び、コプラナーポリ塩化ビフェニル(コプラナーPCB)のようなダイオキシン類と同様の毒性を示す物質をダイオキシン類似化合物と呼んでいます。また、平成11年に交付された「ダイオキシン類対策特別措置法」では、PCDD及びPCDFにコプラナーPCBを含めてダイオキシン類と定義されました。
いずれの化合物も、基本的には炭素で構成されるベンゼン環2つに塩素が付いた構造をしています。塩素の付く位置や数によって、PCDDは75種類、PCDFは135種類、コプラナーPCBは十数種類の仲間があります。毒性の強さはそれぞれ異なっており、PCDDのうち2と3と7と8の位置に塩素が付いたもの(2,3,7,8−TCDD)がダイオキシン類の仲間の中で最も毒性が強いことが知られています。

PCDDs

PCDDs

PCDFs

PCDFs

PCBs *

PCBs
1’
2’
3’
4’
5’
6’
* PCBsの中で2つのベンゼン環が同一平面状にあって扁平な構造を有するものをコプラナーPCBといいます。なお、PCBsの中には同一平面状にない構造を有するものについてもダイオキシンと似た毒性を有するものがあり、我が国では、現在、これらも併せてコプラナーPCBとして整理しています。

ダイオキシン類は、分析のための標準品の作成等の研究目的で作られる以外には、意図的に作られることはありません。炭素、酸素、水素、塩素が熱せられるような課程で自然にできてしまう副生成物です。主な発生源は、ごみ焼却による燃焼、製鋼用電気炉、たばこの煙、自動車排ガスなどの物を燃やすところで、処理施設で取り除かれなかった部分が大気中に出ます。

■ 廃棄物焼却施設の構造・維持管理

廃棄物焼却施設から排出されるダイオキシンの量を減らすためには、次のことが重要です。
・ 廃棄物を高温で完全燃焼させること
・ 燃焼ガスを速やかに冷却すること
・ 排ガス処理を徹底すること
このため、許可対象施設には、以下の基準が適用されます。
空気取入口及び煙突の先端以外に焼却設備内と外気とが接することなく、燃焼室において発生するガス(以下「燃焼ガス」という)の温度が摂氏800度以上の状態で廃棄物を焼却できるものであること
焼却に必要な量の空気の通風が行われるものであること
焼却室内において廃棄物が燃焼しているときに、燃焼室に廃棄物を投入する場合には、外気と遮断された状態で、定量ずつ廃棄物を燃焼室に投入することのできるものであること
燃焼室中の燃焼ガスの温度を測定するための装置が設けられていること
ただし、以下の設備を用いた焼却設備にあっては、この限りではない
・ 製鋼の用に供する電気炉
・ 銅の第一次製錬の用に供する転炉もしくは溶解炉
・ 亜鉛の第一次製錬の用に供する焙焼炉
燃焼ガスの温度を保つために必要な助燃装置が設けられていること
ただし、以下の設備を用いた焼却設備にあっては、この限りではない
・ 加熱することなく燃焼ガスの温度を保つことができる性状を有する廃棄物のみを焼却する焼却設備
・ 製鋼の用に供する電気炉
・ 銅の第一次製錬の用に供する転炉もしくは溶解炉
・ 亜鉛の第一次製錬の用に供する焙焼炉

また、許可施設には一定の資格を有する技術管理者を置かなければなりません。

■ 排ガス中のダイオキシン類濃度

燃焼室(炉)の規模に応じて、排ガス中のダイオキシン濃度の基準が設けられています。また、各施設において、少なくとも年1回はダイオキシン濃度を測定し、基準に適合していることを確認する必要があります。

ダイオキシン類濃度の基準
燃焼室の処理能力
新規施設(平成12年1月15日以降設置)
既存施設(平成12年1月14日までに設置)
4トン/時以上
0.1ng/m
1ng/m
2〜4トン/時
1ng/m
5ng/m
2トン/時未満
5ng/m
10ng/m