2008年にオリーブ植栽100周年を迎える小豆島。
島の面積は153.3平方キロメートル、全国で18番目、瀬戸内海では淡路島に次いで2番目に大きい島です。
四国には八十八ヶ所の霊場巡りがありますが、実は小豆島にも「島四国」と呼ばれる小豆島八十八ヶ所霊場が存在します。
小豆島の地質は、花崗岩といわれるマグマが冷えて固まった地質となっており、それゆえに土地の起伏が激しくなっています。
その中に点在する八十八ヶ所の霊場は、自然豊かな場所にあり、中でも山岳霊場と呼ばれる霊場は、その名のとおり起伏の激しい山坂を登りつめたところに存在します。
山岳霊場めぐりは、小豆島に残された最後の秘境めぐり。そこを歩けば、歴史の中で蓄積された文化や、険しい独特の地形に挑むかのように建てられた建物、雄大な瀬戸内海の景色に出会えると聞き、さっそく取材に行ってきました。
さて、ハイキング気分の軽い気持ちでやってきた私たちを待ち受けるものは・・・?
登るのは命がけ?
私たちが最初に向かったのは、島四国八十八ヶ所霊場七十二番札所・滝湖寺奥の院 笠ヶ滝寺(かさがたきじ)。山のふもとから眺めると、岩肌にぴったりと張り付いているように見えます。
本堂に向かうために、最初に待ち受けているのは、来るものを拒むかのような常識はずれの急傾斜の石段です。一段一段の高さがあり、スキー場の急斜面のような尋常ではない傾斜も相まって10段も上がるとすでに息がきれてきました。
石段を上りきると、次は鎖を伝って登っていく道なき道が続きます。
無骨な岩肌の小さなくぼみに足を乗せ、そこに体重をかけ鎖を伝ってまた次のくぼみへと慎重に足をかけていきます。
そして最後の岩場を登り切ると、やっと本殿に到着です。
本殿の手前には、気になる看板が・・・。
「ここは行場 自己責任にて登れ」と書いてあります。
よ〜く見ると、その看板の右上くらいに鉄の杭が壁に打ち込まれています。
もしかして・・・・、そうです、これを登るのです。
ここから先は、傾斜というよりも90度の岩壁。
鉄の杭がなければ素人にはとても登れそうにありません。
この杭、修行に来られた方がここに滞在し、作られたものなんだそうです。
岩と岩の間を縫うように、そしてところどころ打ち込まれた杭を頼りに慎重に登っていきます。
登っているとまた看板が。
「尻もちつくな」・・・・、その通り!ここで尻もちをつくと相当危険です。
いや、むしろ命の危険があります。
なので「注意」ではなく「絶対」に尻もちをついてはいけません。
ここまでくればあともう少し!
少し傾斜が緩くなりしばらく歩くと頂上に到着です。
てっぺんには、大きな塔が立っていました。

ここからの眺めはもう最高です!
遠くに家々が小さく見え、その先には穏やかな瀬戸内海が広がっています。
しばらく風景に見とれてしまいました。
下りるときのことは考えもせず・・・。