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本島 広島 −ひろしま−   手島 −てしま−

塩飽の島々からスパイシーな香りを全国に広げたい!

島写真

金波銀波が光る風光明媚な塩飽の島々。今年春から小さいいものの、島発の特産品として期待されているトウガラシの王様・「香川本鷹」の生産が本格的に始されます。

幻のトウガラシが復活
「香川本鷹」の出荷へ本格生産
手島、広島で特産物生産組合を設立

会議の模様

手島で行われた手島特産物生産組
合設立総会(手島自然教育センターで)。
 「香川本鷹」は、トウガラシの王様と言われ、乾燥した島での生産に適し、かつては塩飽の島々を中心に栽培されていました。しかし、経済成長による人口流出や、輸入物のトウガラシに押され、島の畑から次々と姿を消し、やがて「幻のトウガラシ」とまで言われるようになっていました。
 ところが、近年の激辛・ダイエットブームなどで、トウガラシの効用が注目されるようになりました。

広島でも組合を設立。

広島でも組合を設立。
こうした社会の変化と、幻とまで言われていた香川本鷹の品質のよさが見直され、離島での地産化事業の一環として、昨年2月、塩飽諸島を抱える丸亀市で香川本鷹の復活プロジェクトが発足。かつての産地で、最も栽培に適した塩飽の島々での試験栽培を経て、今年からの本格生産に結びつけることができました。香川本鷹の生産に乗り出したのは広島、手島、本島の3島。去る3月12日には、手島と広島でそれぞれ生産者が会して特産物生産組合の設立総会を開催しました。参加した皆さんは、生産技術の向上を互いに約し合い、日本一のトウガラシの栽培を合言葉に、塩飽の島から未来につながる特産品づくりの確かな第一歩を踏み出しました。

夢は大きく! トウガラシを島の名物に

香川本鷹定植地写真

間もなく香川本鷹の種まきが始まり、
5月になると瀬戸の海を臨む畑に香川本鷹の
苗が定植されます。

張り切る生産者の皆さん

 手島と広島でトウガラシの生産に挑む皆さん意気軒こうです。
 手島では、昨年3軒の農家が香川本鷹の試験栽培を行い、今年の本格栽培へむけ生産者が7軒に増えました。

77歳、農作業がらくで高齢者に負担かからない

 このうち、手島の自治会長を務める浪指登さんは、77歳で生産農家で一番の高齢者ですが栽培に意欲を燃やしています。「トウガラシの栽培は、手間がかからないので他の作物に比べて農作業が楽なことと、実を乾燥させるので持ち運びの負担も少ない。だから、トウガラシは高齢者には打ってつけの作物」と、胸を張って答えてくれました。

輸送コストが低減、離島に打ってつけの換金作物

 手島自然教育センターに勤務している高田正明さん(68歳)も積極的です。
 「ともかく、この香川本鷹を手島の特産物にしたい。私たちにも大きな夢ができました。これまで、色々な作物を作ってきましたが、島外へ輸送するコストが高くつき、辛い思いをしたわりに、労働に見合った収入を得ることができませんでした。しかし、トウガラシは乾燥させて出荷でき、輸送コストを抑えられるメドもつきました。トウガラシは、私たちにとっていい換金作物になるのでは」と期待を寄せていました。

手島写真

手島

広島写真

広島

初めてこのページを見られる皆様へ

「香川本鷹」 アンド

 香川本鷹のセールスポイントは?

 まず、このご質問にお答えする前に、日本のトウガラシについて説明いたしましよう。わが国のトウガラシは、世界で最も品質がよく辛み、風味、色調など、どれをとっても優れています。栽培されている品種は、「三鷹」「八房」「鷹の爪」などがあります。「香川本鷹」はこれらのトウガラシのなかで最高品種といわれています。

本鷹写真

ビックな「香川本鷹」(左)と「鷹の爪」。
本鷹はトウガラシのキングなのです。
 サヤの大きさは5センチもある大型で、「鷹の爪」などと比較すると、「香川本鷹」がいかに大きいかがお分かりいただけることでしょう。大きいだけではありません。辛みとコクは抜群です。 ためしに、ひとくちかじってみてみませんか。舌にあたってほどなく、激辛が口の中を駆け巡り、舌全体が強烈に熱くなってしびれ、その激しい刺激が突然、涙腺と鼻に襲いかかてっきます。ここからが大変です。
 ああ、涙が止まらない! 鼻水が止まらない! 汗が噴き出して止まらない! 「・・・・・あ・あ・あ・・・み・水っ!!!」って、もう大騒ぎです。少し大げさかもしれませんが(笑い)。本当に辛いそうですよ。「ためしに噛んでみろ」ですか? いや、私はお断りです。

 香川本鷹は讃岐最古の特産物と聞きましたが、本当なのでしようか?

 はい、間違いありません。

本鷹写真
 トウガラシは、コロンブスが新大陸で発見し、1493年にスペインに入いりました。トウガラシは種子の発芽期間が長いことから、容易にいろいろな国へ運ばれたようです。
 日本に入ってきた説は二つあるようです。最初は1542年、ポルトガル人によって伝来したとされています。
 南蛮船が中国の港を経由して、長崎にもたらしたことから、「唐の芥子」とか「南蛮」とも呼んでいたということです。
 もう一つの説は、豊臣秀吉の朝鮮出兵のさい、塩飽水軍が軍功をたてた恩賞として、秀吉からトウガラシを拝領したというものです。そのためでしょうか、「高麗コショウ」とも言われていたそうです。その後、塩飽の島々でトウガラシが栽培されていたのですから、この説にはそれなりの説得力があるとは思われませんか。
 裏づけとしては、昭和52年発行の県農業史で、明治22年に香川本鷹を栽培していたという記録が記されています。このような点から、このトウガラシが讃岐最古の特産物であることは、ほぼ間違いないと考えられています。
 おもしろいことに、キムチの国・韓国では、トウガラシの生産が一度、途絶えた時期があり、日本から種を輸入して再度、復活させたという隠れたエピソードもあります。また、香川本鷹は昭和40年代までヨーロッパに輸出され、各国の家庭で広くピクルス用のスパイスとして使われていました。

 トウガラシには「鷹」という漢字が使われていますが、なぜですか?

 確かにそうですね! 「香川本鷹」「三鷹」「鷹の爪」など、どれも「鷹」の字が使われています。この答えは、畑でトウガラシの実を見ていただくと、すぐにお分かりいただけます。
 トウガラシのサヤは、枝の間から上に向いてつきます。サヤの下の方は太く、上に行くにしたがい細くなっています。
 実は、その形が空飛ぶ鳥の王者である「鷹の爪」の形と似ていることから、鷹の漢字がトウガラシにつくようになったのです。サヤの大きさが5aもある香川本鷹は、オオタカの“タカノツメ”に匹敵するトウガラシのキングなのです。

 幻の香川本鷹と言われているようですが、なぜ幻なのですか?

本鷹天日干し

収穫した実を天日で干すことによって辛み
主成分のカプサイシンが凝縮されます。
 トウガラシの栽培で最高の立地条件を備えているのは、瀬戸内海の島々なのです。瀬戸の海は高温で、雨が少なく乾燥しています。これらの島で作るトウガラシにこそ最高の価値があるのです。よい立地条件で栽培されたトウガラシには、辛み成分の主役であるカプサイシンを大量に含んでいるからです。
 こうしたことから、昭和30年ごろには塩飽諸島や荘内半島など、立地に恵まれた地域で盛んに栽培され、アメリカやヨーロッパにまで香川本鷹が輸出されていました。夏場になると、これらの地域では畑一帯が赤いトウガラシで色づいていました。
 ところが、社会状況が変化し、外国からの農産物が大量に輸入される時代となり、トウガラシ栽培もその影響を受け、生産農家が激減。現在では、詫間町などほんの数軒で細々と受け継がれ、幻と言われるようになったのです。ところが、近年になり研究が進み、トウガラシは体内脂肪を酸化分解させる働きがあり、エネルギーを燃やし、肥満防止に役立つことが分かってきました。また、日焼けによるシミやしわなど皮膚の老化を防ぐビタミンCも多く含まれ、女性に注目されるようになりました。
 さらに、本物志向が高まり、輸入物のトウガラシではなく、国産のキングと言われる香川本鷹により注目が集まるようになったのです。
 幻を復活させるチャンスが塩飽の島にめぐってきたわけです。今年から本格生産を開始する農家の皆さんは今、大いに張り切っています。

復活に挑む4人の侍!
夢は地元産の七味トウガラシ、讃岐うどん をセットで全国に発信!

集合写真

写真(左)から、栽培指導などを行う県中讃農業改良
普及センターの宮崎さん、本鷹を復活させた糸川さん、
丸亀市役所の川口さん、JA香川県丸亀農業センターの
奥田さん。香川本鷹の復活へ意欲を燃やしています。

「香川本鷹」の復活事業は2003年、県農業経営課の糸川桂市主席専門指導員が、県の地産地消事業の一環として、県産の食材の調査を行い、幻となっていたこのトウガラシを発掘したのがきっかけなりました。もともと、このトウガラシの存在を知っていた糸川さんは、香川本鷹をインターネットで紹介。これを見た関西の食品会社から本鷹を原料にした七味唐辛子の商品化の提案を受け、「島おこしトウガラシプロジェクト」を発足させました。

塩飽をスパイスの島に!

7島で七味の生産もと意欲燃やす

 メンバーは、島おこしを担う丸亀市農林水産課の川口勉副課長、トウガラシの流通と生産支援を担うJA香川県丸亀農業センターの奥田義雄所長ら4人で構成。復活プロジェクトは昨年2月に始まりました。 島の人たちとの交流があった川口副課長の呼びかけで、農家7人が試験栽培に挑戦。春に種をまき、8月下旬から年明けまで収穫が続き、最終的に乾燥重量で約100Kgの収量を見込んでいます。
 このような経過から、今年度から本格栽培が行われることになり、手島・広島で特産物生産組合も設立され、小さな第一歩ですが、農家の皆さんの確かな歩みが始まったのです。
 香川本鷹を復活させた糸川さんはこう語っています。

元気な島をつくりたい

 「もともと濃漁村は豊かで暮らしやすいとこだったのですが、いつのまにかさびれてしまい、元気までなくしてしまいました。このまま座して見過ごしたくはない。こんな思いから香川本鷹を発掘して、志を同じくする仲間と復活させることができました。
 私はこうした地域にピリッとスパイスを効かして、活力のあるふるさとおこしにつなげたいのです。それから、このトウガラシと讃岐うどんをセットにして、全国に発信しようとデッカイ夢をもつこともできました!」

新作物で後継者育成の礎に

 糸川さんとともに島での栽培に尽力した丸亀市役所の川口さん。
 「幻のトウガラシと呼ばれる香川本鷹を栽培することにより、農業者の皆さんの所得向上を目指すとともに、高齢者が元気で生産活動に取り組み、共通の目的意識をもつことにより、地域の連帯を図っていきたいと考えています。また、このトウガラシをベースにして加工された七味唐辛子を通して、産地『塩飽諸島』を全国に配信していきたい。さらに、ふるさとの香りを包んだ農作物を都会に住む子どもたちに、元気で活躍する親の姿を添えて届けることによって、将来の島への回帰性をうながし、地域の後継者づくりの礎としていきたい。そして、将来的には塩飽7島で七味生産を行い特産化をと関係者一同夢見ています。


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