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福岡県宗像市長
原田 慎太郎氏

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福岡県/宗像市、玄海町の合併により、平成15年4月1日に誕生
合併のメリットを享受するのは、あなたのお子さんやお孫さんたち。

 
宗像市は、北九州市、福岡市の両政令指定都市の中間に位置し、ベッドタウンとして人口増加の傾向にあり、行財政改革も進めていることから、財政的に苦しいわけではありません。

 では、なぜ今合併か。それは今ある行政サービスを提供し続けるためです。国は借金で苦しんでいます。このまま行くと地方の貴重な財源である地方交付税は間違いなくカットされてしまうでしょう。合併は今の行政サービスを10年先にも続けていくための保証を得るためのものです。

 合併におけるメリットの1つとして新しいまちづくりに使える合併特例債があります。これは非常に有利な借金です。「借金は借金じゃないか」といわれる方もいますが、今の公共事業のほとんどは借金です。本当に必要な借金なら、その7割を国が地方交付税で措置してくれる合併特例債を使わない手はありません。しかし、平成17年3月を過ぎるとこうしたメリットもなくなるのです。

 住民説明会では合併によるメリット、デメリットについて住民の方からよく質問を受けます。メリットについて私は「それを享受できるのは、あなたのお子さんやお孫さんたち」と繰り返しお話しました。今の宗像市がベッドタウンとして栄えているのも、昭和の大合併があったからこそです。小さな町村の財政規模では決して今の宗像市はなかったでしょう。合併は10年、20年、50年後のことまで考えた上で行うものだと思っています。

 デメリットとしてよく聞かれるのが「周辺部が取り残されるのでは」というものです。しかし私は合併後にコミュニティーを再構築し、そこに人材と財源を移譲することで行政サービスの一部を任せられるようにしたいと考えています。どこにいても同じように行政サービスが受けられるように"地方分権"を"地域分権"にまで推し進めていきたいと思っているのです。

 合併とは長い目で見るとデメリットよりもはるかに大きなメリットがあるものです。合併によって行財政基盤の強化を図り、それぞれの地域の持つすばらしい財産を生かして、特徴あるしっかりとしたまちづくりを行うことが大切ではないでしょうか。合併は首長・議員がどれほどの熱意を持って取り組むかにかかっています。また住民の方々にもご理解をいただき、真剣に議論していかなければならない時期が来ているのではないでしょうか。
(「全国リレーシンポ2002in香川」での講演から)