エコアイランドなおしま

 

 

エコアイランドなおしまプランの目次

 

 

・ 環境と調和したまちづくりの基本構想

 

 

・ 施設整備に関する事項

 

 

・ 環境調和型まちづくり推進事業(ソフト事業等)

 

 


1-2 地域の現状


(1)直島町の現状(地理的・経済的・社会的特色)

1.地理的特色
 直島町は、高松市の北方約13Km(フェリーで約1時間)、岡山県玉野市の南方約3Km(フェリー及び小型客船で約20分)に位置し、大小27の島々からなる瀬戸内海国立公園内に浮かぶ美しい自然環境に恵まれた群島の町であって、本島の南部を「文化・リゾートエリア」、中央部を「文教・行政エリア」、北部を「工業エリア」にそれぞれ区分することができる。

 気候は、瀬戸内式気候に属し、寒暖の差が穏やかで比較的晴天の日が多く、年間降雨量は1,000mm前後と少ない。

 また、直島町は、本州からわずかな距離にあり、瀬戸内海の離島では比較的アクセスも良く、他地域との人的・物的交流も活発に行われている。

2.経済的特色
 直島町の産業別就業人口構成は、第一次産業8.6%、第二次産業45.1%、第三次産業46.3%(平成12年国勢調査)で、第二次産業の比率が極めて高い(県平均は29.2%)。これは東洋一の金製錬工場を持つ三菱マテリアル(株)の銅製錬所とその関連企業が町面積の2割以上の敷地面積に立地しているからであり、県下有数の工業の町(島)と言える。

 また、四面を海に囲まれ、漁業が盛んで、養殖ハマチや海苔の水揚げ量は県下最大であるほか、年間4万3千人余の観光客が訪れている。

 町の基幹産業である工業については、技術革新による近代化が進み、国際競争力の強化の努力が払われている反面、従業員数の削減などから、新しい産業を創出することが重要な課題となっている。

3.社会的特色
 古くから塩飽諸島とともに水軍の根拠地であった歴史があり、徳川時代には、幕府直轄の天領地となり、瀬戸内海の海上交通の要衝を占め、海運業、製塩業の島として栄えた。その後数々の変遷を経て、島は製錬所のある町として発展するとともに、文教地区計画に基づき整備された学校などの社会教育施設や現代アート美術館をはじめとするベネッセアートサイト直島が立地するなど、特色のある地域を形成している。しかし、町人口は、ピーク時の昭和34年(7,842人)以降、年々減少しており(平成12年国勢調査では、3,705人)、活力のあるまちづくりと町の発展のため、若者を中心とした定住化の促進や交流人口の増加が今後の重要な課題となっている。

 以上のように、直島町は瀬戸内海国立公園に指定された、白砂青松の美しい自然環境、製錬所とその関連企業の立地、文教地区構想に基づく社会教育施設の整備やベネッセアートサイト直島の立地など、すばらしい自然と文化と産業の調和した町であるが、近年、人口の減少や活力の低下など、直島町の状況は厳しくなっており、町では、このような課題を克服するため、これまで直島町が培ってきた自然、文化、産業を活用し、環境負荷の低減と資源の有効利用の観点から、地域において、現在処理が課題となっている廃棄物について新たにリサイクルシステムを構築する環境産業を創出し、循環型社会の形成に貢献するとともに、町の活性化を図ろうとしている。
     
(2)廃棄物処理の現状と課題

1.直島町の現状と課題
<一般廃棄物>
 平成11年度におけるごみの排出量は2,347t、このうち焼却量は1,334t(焼却率56.8%)、埋立量は1,015t(埋立率43.2%)であり、県平均に比べ、資源化率は4.1%低く、埋立率は22.7%高くなっていることから、リサイクルの推進と埋立処分量の削減が課題となっている。

 また、町設置のごみ焼却炉(処理能力11t/8h)は、1日平均6tを焼却しているが、老朽化しており、平成14年12月から適用されるダイオキシン類濃度基準への対応が急務となっている。

 町としては、これまで、平成7年度から空き缶・ガラス類の分別収集を行い、現在7品目の分別収集を行っている。今後、ごみの排出量を更に抑制するため、住民総ぐるみによるごみの減量化やリサイクルの推進、自発的な環境保全活動を促すための住民への意識啓発や環境教育の推進が課題である。

【一般廃棄物処理の現状】

 

区分

直島町

香川県

ごみ総排出量

2,347t

364,627t

資源化量
〔資源化率〕

115t
〔4.9%〕

32,835t
 〔9.0%〕

総焼却量
[焼却率]

1,334t
[56.8%]

298,273t
[81.8%]

総埋立量
[埋立率]

1,015t
[43.2%]

74,872t
[20.5%]

 

※「一般廃棄物の現況(平成11年度実績)」による


<産業廃棄物>
 平成10年度における処理状況は、発生量431,440tのうち、再生利用等の資源化量は427,201t(資源化率99.0%)で、最終処分量は4,234t(最終処分率1.0%)である。資源化率が極めて高いのは、鉱さいが有償物であるほか、無機性汚泥が同一企業内で資源として再生利用されていることによる。

【産業廃棄物処理の現状(有償物を含む)】

 

区分

直島町

香川県

発 生 量

431,440 t

2,342,474 t

排 出 量

19,310 t

1,782,113 t

資源化量
(資源化率)

427,201 t
(99.0 %)

1,058,721 t
(45.2 %)

減量化量
(減量化率)

5 t
(0 %)

687,396 t
(29.3 %)

最終処分量
(最終処分率)

4,234 t
(1.0 %)

592,710 t
(25.3 %)

 

  ※「産業廃棄物実態調査(平成10年度実績)」による
    なお、上記数値は、第1次産業を除いた数値である。

 

【産業廃棄物の種類別処理状況(有償物を含む)】(単位:t)

 

種類

直島町

香川県

発生量

最終処分量

発生量

最終処分量

燃え殻

 

 

5,672

5,672

汚泥

14,478

2

846,819

154,858

廃油

2

 

12,207

411

廃酸

 

 

11,722

127

廃アルカリ

 

 

6,233

157

廃プラスチック類

43

37

43,033

14,753

紙くず

 

 

21,661

1,865

木くず

 

 

72,059

6,210

繊維くず

 

 

1,058

263

動植物性残さ

 

 

21,157

3,499

ゴムくず

 

 

220

189

金属くず

1

 

91,947

10,267

ガラス及び陶磁器くず

2,751

2,751

88,480

36,860

鉱さい

412,130

 

470,361

52,227

がれき類

2,034

1,444

632,964

302,128

ばいじん

 

 

14,668

2,987

感染性廃棄物

1

 

2,213

237

431,440

4,234

2,342,474

592,710


2.香川県の現状と課題
<一般廃棄物>
 平成11年度のごみ排出量は、364,627tで、焼却量は298,273t(焼却率81.8%)、埋立量は74,872t(埋立率20.5%)であり、資源化率は9.0%である。

 用地取得や住民合意形成などの問題により、廃棄物処理施設の新たな整備が困難な状況となっていることから、従来のごみの適正処理に加え、減量化やリサイクルといった新たな取組みが重要な課題となっているため、市町が行う「容器包装リサイクル法」に基づく分別収集に対して県費補助を実施するとともに、県民や事業者のごみ減量化・リサイクルに対する理解と協力を得るため、啓発資材の配布、テレビ放映、ごみリサイクル読本の作成など、全県的な啓発事業を実施している。

また、県内の市町では、ダイオキシン類の発生抑制とごみ処理の集約化・効率化を図るため、広域的なごみ処理体制として、大川郡8町、木田郡3町及び香川町が香川東部清掃施設組合により焼却溶融施設を整備し稼動しているほか、高松市、塩江町及び香南町でも高松地区広域市町村圏振興事務組合においても焼却溶融炉の整備を行っており、これらの施設から発生する溶融飛灰については、現在は全量埋立処分されており、この溶融飛灰の資源化が課題となっている。

<産業廃棄物>
 平成10年度の第1次産業を除く発生量は、2,342,474tであり、資源化量は1,058,721t(資源化率45.2%)、最終処分量は592,710t(最終処分率25.3%)である。

 最終処分量のうち多くを占めているのは、がれき類51%と汚泥26%である。今後、昭和40年代の建築物の建替え需要に伴うがれき類の増加や公共下水道の普及などに伴う汚泥などの増加が見込まれる一方、最終処分場が逼迫しており、今後、事業者による一層の排出抑制と資源化・減量化の推進を図る必要がある。

3.豊島廃棄物等の対策
 土庄町豊島に投棄された廃棄物については、平成5年11月に、豊島の住民から公害紛争処理法に基づく調停申請がなされ、国の調停委員会を仲立ちとして、協議を重ね、平成12年6月6日に住民等と県との間で調停が成立し、現在、県では調停条項の内容に沿って豊島廃棄物等対策事業に取り組んでいる。