エコアイランドなおしま
 
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Vol.5 2003年2月号
 みなさま、こんにちは!
 今号では、12月に行われた、ワークショップの様子をお届けします。
 今回は、「環境の島・なおしま」づくりのために、具体的には何をしたらいいのだろうか、とアイディアを出し合いました。
 みなさん、直島で、どのアイディアを実現したらいいと思いますか?

     *ワークショップって、どういう意味? >> 一番下を見てください!

アイディア満載! まずは、読んでみてください。

まずは、視察報告





 11月に行われた愛媛県内子町と滋賀県琵琶湖の視察を受けて、第3回ワークショップが12月13日に開催されました。まず、はじめに視察に行ったメンバーが一言ずつ報告を。簡単に紹介すると・・・

◆ 内子町コース 参加者の感想

「古い町を見どころにした指導者がすごいと思った。」
「住民の高い意識があって、町並みがきれいに保たれていると思う。」
「観光案内パンフに何がどこにあるのか全部載っている。」
「看板や戸にも工夫がされている。町並みにあう店構えを皆が作っている。」
「観光客を迎える側の気構えを感じた。人が温かい。」
「行政と住民が一体になってやっている。」

◆ 琵琶湖コース 参加者の感想

「守山市ではお年寄りが失われた自然を取り戻そうと努力していた。」
「琵琶湖のシジミ復活の取り組みは直島の貝を呼び戻そうという取り組みの参考になる。」
「直島でも自然を愛するような子供を育てたい。」
「ビオトープ作りをしている島小学校の子供を見て、昔たんぼに入って蛙などを捕ったことを思い出した。直島でもそうやって子供が遊べる自然を作ってあげたいと思った。」

 最後に、両コースに同行した町役場の担当者からの感想を。

「強制ではなく、皆さんが楽しんで取り組んでいると感じた。行政としてもしっかりサポートしていきたい。」

 詳しくは視察報告を特集した新年号を見て下さいね。


第3回ワークショップ

 それではワークショップの始まりです。
 今回は以前決めた2つのテーマについて、グループに分かれて、更に掘り下げて話し合いをしていきます。
 それではグループごとにどんな意見交換がされたのか見ていきましょう・・・。



直島の環境の質を高めるグループ

 自然豊かな直島の環境づくりのために、どのような形で環境の質(魅力)を高めていくことができるか、というテーマです。
 自然を復元したいという思いの下津リーダー、生き物に詳しい中根副リーダーがみんなを引っ張ります。
 大きな目標としては「身近な生き物を増やそう」ということで進めていくことになりました。
 川や溝にすむ生き物が減ってきた原因としては、生活用水が入り込んで水が汚れたのが一つ、川や溝を三方コンクリートで固め、土の部分を無くしてしまったのが一つと中根副リーダーは語ります。

「子供の頃にいた生き物たちが減っている。それはすめる場所がどんどんなくなってきているからだ。環境が悪くなってすめなくなったのだから、その環境を何とか昔の姿に近づけていきたい。」

「視察報告で紹介された川は人工的に作った川で、川岸がコンクリートでなく土。川底にはタニシやホタルが住めるように石を引いている。環境さえ整えてやれば、無理に種を持ってこなくても自然と生き物は増えるのです。」





 それに対してみんなの意見は・・・

「やり方としては、今使われていない休耕田や空き地を活用していきたい。」

「行動を起こしたらみんなも変わっていくと思う。興味を持ってくれるだろうし、子供がうれしそうに話したりすれば親も変わる。」

「環境を整えれば、虫や鳥はすみつくだろう。そうやって増えていけば、子供たちにそれを見せていきたい。」

 そして、海の生き物についても話が及びます・・・。

「直島の海の貝が少なくなったのは、海の養分が少なくなったのが原因の一つ。海の水は畑の土と一緒。海水の養分をアオサや海苔や貝が吸収する。しかし大規模な養殖により養分が減っている。溶存酸素も少なくなる。海は肥料をやる訳にはいかないので養分は減る一方。貝は成長できず、アオサやガラモも生えなくなる。夏はまだ水温が高いのでプランクトンが活発に活動し、養分があるが、冬は少なくなっているのだろう。」

 また海の養分を増やすために、山に木を植えている漁師さんの話も紹介されました。

・・・ということで色々議論が続きましたが、具体的に取り組みたいテーマは以下の2つとなりました。

  • メダカやアメリカザリガニなどの身近な生き物を増やそう。

  • 貝がとれる海を取り戻したい。
    まずはどこに何がどれだけいるのか調べてみよう。


本物を食べさせる場づくりグループ

 ただ単に「来た人においしいものを食べさせる」ということではなく、島に来る色々な方と、どのように交流していくか、という課題も含んでいます。交流の場として「地のものを食べられる場づくり」をしていこうというテーマです。

 こちらはまず高橋リーダーが思いを語ります。

「製錬所のお陰で直島はとても豊かな島である。離島でありながら給与水準は都市部に負けず、昭和の初めから中産階級化していた。自分は昭和28年に直島に来たが、その豊かさに驚いた。当時県下一の早さでテレビと電話の普及が始まった。自動車の普及も早かった。製錬所の従業員は1/3に減っているが、直島の年金生活者、年金の普及率は県下でずば抜けている。そんな状態だから農業をする必要があまりない。だからたくさんの土地があるのに利用していない。そういう背景がある。」

「これからの取り組みは大変な事業である・・・。国全体で15番目にエコタウン事業が直島で始められた。香川県としては画期的。その幸せをかみしめながら進めていきたい。批判するだけでなく、もっと建設的に、よりよくなるにはどんなことに取り組めばいいのか。積極的に自分の感じたことを語り合おう。」

 堀口副リーダーも語ります。

「内子町の視察に行った時に聞いたこと。同じ食材を使っても料理する人によってみんな味が違う。だから同じ味になるまでみんなで何回も練習したらしい。何年もかけて、誰が来ても誰が料理を出しても、同じ味になるように頑張ったそうだ。私たちもそういう取り組み方というのは出来ると思う。」



 リーダー達の思いを受けて、一人一人が思いを真剣に語ります。そして時には大笑い・・・。議論は大盛り上がりです。
 そしてまとまったのが次のような内容です。

  • 人材バンク作り(生産者名簿)
    野菜を作っている人、漁をする人、得意な料理のある人・・・などなど、名簿を作ろう。町における「食」の名人・達人のリストづくりです。

  • 料理コンテスト
    直島の食材を使って料理コンテストをやる。そのなかで好評なものを店のメニューに入れるかも。

  • 遊漁船を利用
    今は趣味にしか使っていない遊漁船に乗って魚を釣りに行って、その場で刺身や焼き魚など簡単に料理できるようにする。

  • 木を植える(梅、オリーブ、夏みかん)
    暑い時には木がたくさんあった方がいい。実が採れる木を選ぶことにより、食材にも利用できる。

  • おにぎり+直島産の食べ物
    おにぎりがいつでも食べられるという店があったらいい。おにぎりには直島のおいしい海苔を使う。それにプラスして地物を使ったおかずが食べられるようにする。おかずは日によって違うような店。

  • 新鮮さと保存性
    たくさんのものが採れた時には新鮮なものを食べさせて、使い切れないものはうまく保存し活用。一夜干しなど。鮮度を使い分ける。

  • 郷土料理店を作る
    島内外の人に郷土にどんな料理があるか知ってもらえるような場所。

  • クラブハウス作り
    皆が色々な企画、雑談、情報収集、ワンポイントガイドが出来るような集会所が欲しい。お年寄りやボランティアが気楽に集まれるような場所。通りがかりの観光客が立ち寄ってもすぐ簡単なガイドが出来るようなものにしたい。
 随分、たくさんアイディアが出ましたので、優先順位をつけることにしました。まずは、人材バンク作りから手がけ、3年間で出来ることをやっていこうと話はまとまりました。

 いかがでしたか?みなさん、興味を感じるテーマはありましたか?
 以上で第3回ワークショップ報告は終了です。来月は福留脩文(ふくどめしゅうぶん)先生による自然再生のセミナー報告をお届けします。お楽しみに。


成果発表会を行います!!

 今まで行ってきたワークショップの成果を、メンバー自身の手で、メンバー自身の声で、顔を合わせて町民のみなさまに伝えたい!
 3月は、直島町総合福祉センター劇場ホールで、「ワークショップ成果発表会とセミナー」を開催します。
 今まで話し合ってきたこと、直島で実現してみたいことを、ワークショップのメンバーが直島町のみなさまに向けて発表します。
 外部の講師も招いて、参考意見を話していただきます。
 日程は未定ですが、3月のどこか。
 決まり次第おしらせしますので、どうかみなさん、お誘い合わせのうえ、ご参加ください。きっと楽しい時間を過ごせると思います。




ワークショップってどういう意味?

 先日、町民の方から「ワークショップってどういう意味?」という質問がありました。
 確かに、カタカナで「ワークショップ」と言われてもピンと来ませんね。ちょっと反省。

「ワークショップ」という言葉を和訳すると、「作業所」「工作室」という意味になります。
 つまり、「共同作業で何かを作り出す場」ということなのです。みんなで集まって、「ああでもない、こうでもない」とアイディアを出し合い、みんなで「環境の島・なおしまをつくり出す」ことなのですね。

 もちろん、「環境の島・なおしまをつくり出す」のは、メンバーだけではありません。メンバーが一生懸命考えてきたアイディアを町民のみなさんも「ふんふん、そうかね」、「いや、ちょっと違うんじゃないの?こっちのほうがいいよ」なんて、考えていただき、直島町のみんなで「環境の島・なおしま」をつくっていきたいものです。

 そのためにも、どうか3月の成果発表会に参加してください。メンバーが、一体何を話し合い、どんなアイディアを持っていて、どんなことをしてみたいのか、発表します。


◆◆◆直島町のみなさまにお願い◆◆◆

「直島の魅力を高めるワークショップ」では、皆様からのご意見を随時募集しております。
 どうか、この「ワークショップ通信」をご覧になって、感じたことやご意見などをお寄せください。どんな小さなことでも、直島の魅力をアップするヒントになります。
 電話、メール、FAX、お手紙・・・なんでも結構です。今回のように、「ワークショップってカタカナで言われてもわからないんだけど・・・」というご質問も大歓迎です。一言いただければ幸いです。





 
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