県議会だより

平成13年9月 香川県議会定例会

一般会計補正予算議案など28議案を可決
=決議案2件、意見書案5件も=

9月香川県議会定例会

 9月香川県議会定例会は、9月21日から10月17日までの27日間開かれ、知事提出の平成13年度香川県一般会計補正予算議案など28議案と議員提出の決議案2件、意見書案5件を可決しました。



代表質問(9月26・27日)

鎌田 守恭 議員(自民党議員会)

来年度予算編成基本方針
 先月末、国の平成14年度予算の概算要求が取りまとめられたが、県ではどのような基本方針で来年度予算の編成に臨もうとしているのか伺いたい。

鎌田守恭議員 知事 これから本格化する国の予算編成や地方財政対策の動向に十分留意しながら、事業評価システムの活用による事務事業の見直しや経費の節減合理化を一層徹底し、貴重な限られた財源を、県勢発展の基盤整備と、県民福祉の向上に向けた重要な施策や事業に配分するなど、将来の香川の発展につながる予算編成に努めていきたい。

節水型社会への取り組み
 渇水に強い節水型社会の実現に向けた、市町と一体となった具体的な取り組みについて、伺いたい。

水の週間・節水キャンペーン(8月)
水の週間・節水キャンペーン(8月)
知事 水資源に恵まれない本県にとって、節水型社会の形成に取り組むことが重要な課題である。特に、今年度は、8月初旬に新たに「節水ウィーク」を設定し、節水意識の一層の高揚に努めた。
 そのほか、市町と連携して、下水処理水の再利用や排水再利用施設の導入を促進するとともに、率先して県有施設での雨水の活用や排水の再利用などにも努めている。今後とも、渇水に強い節水型社会の実現に向け、市町と協力して積極的な取り組みを進めていきたい。

エコタウン事業と県外産業廃棄物の取り扱い
 エコタウン事業の実施に当たり、県外廃棄物の県内持ち込みについてどのような基準を作り、どう運用していくのか、また、県外産業廃棄物の取り扱いを定めた要綱の必要な部分の条例化について、所見を伺いたい。

知事 県外産業廃棄物の取り扱いの見直しに当たっては、原則搬入禁止を堅持しつつ、資源の循環的な利用に限って、受け入れを認めるとしても、厳正な基準が必要と考えている。また、基準等の運用に当たっては、廃棄物処理法に基づき、厳正に運用していきたいと考えている。
 県外産業廃棄物の原則搬入禁止の条例化については、他県の条例をみても、搬入そのものを禁止する規定はなく、廃棄物処理法との整合性からも、難しい問題があると認識している。

開かれた警察への取り組み
 警察署協議会の運営の透明性・公開性の確保や苦情申し出制度の定着と円滑な運営について、どのような方策を講じ、今後の業務に反映させるのか伺いたい。

警察本部長 警察署協議会の運営は自主的に行われており、会議の公開については、議決に基づき公開することにしている。議事録についても閲覧により公表するなど、透明性や公開性の確保に配慮がなされている。また、苦情申し出制度の運用について、職員に迅速・的確な処理がなされるよう周知徹底するとともに、問題点を集約し、業務に反映させるなど、組織的かつ適切な苦情処理に努めている。



原内 保 議員(自民党議員会)

IT(情報技術)を活用した地域医療の充実
 モデル的に進めている、離島・へき地遠隔診断システムを一歩進め、県内全域に遠隔医療のネットワーク化を図っていくべきと考えるが、所見を伺いたい。

原内保議員 知事 遠隔医療ネットワークの構築については、今年度から、全県的なネットワークとして整備していくため、新たに県立中央病院を遠隔診断支援に参画させ、支援体制を充実するとともに、医療機関に対し、国で創設された補助事業の活用を働きかけてきた。今後、これまでの取り組みの問題点を検証しながら、汎用性や実効性を高めるための検討を進め、遠隔医療ネットワークの充実に努めていきたい。
ITを活用した遠隔医療システム
ITを活用した遠隔医療システム

不況対策
 県下の経済・雇用情勢をどのように認識し、どのような不況対策を講じようとしているのか、信用保証協会への対応も含め、所見を伺いたい。

知事 本県の経済は、停滞感を強めるとともに、雇用情勢についても、有効求人倍率が低下傾向を示すなど、一段と厳しさを増している。今後とも、制度融資の適切な運用に努めるとともに、県信用保証協会に対して、協会本来の使命である信用補完機能が十分に発揮され、中小企業の資金調達の円滑化が図られるよう指導していきたい。また、雇用対策については、今後、各種の対策を、国と緊密な連携を図りながら積極的に推進していきたい。

畜産物の生産段階における安全性の確保
 畜産物の安全性の確保には、生産から消費までのあらゆる段階における衛生管理の徹底が重要であり、国においては、畜産農家におけるハサップ方式に基づく衛生管理手法の導入を検討していると聞いているが、今後、どのように取り組むのか、伺いたい。

知事 現在、畜産農家における衛生検査や衛生管理向上機器の整備など、生産から流通・消費にわたる総合的な衛生管理の施策を推進しているが、今後さらに、国のガイドラインに基づき畜産農家にハサップ方式による管理体制の導入を図り、より一層畜産物の安全性の確保に努めていきたい。

完全学校週5日制の実施に向けた取り組み
 来年4月の完全学校週5日制に向けた家庭や地域の教育力の充実について、どのように取り組んでいるのか、所見を伺いたい。

教育長 来年4月の完全学校週5日制の実施に向け、香川県社会教育委員の会において、これまでの事業・施策の総点検やこれからのあり方について、検討していただいている。また、早急に家庭や地域の視点に立った完全学校週5日制に対応するパンフレットを新たに作成して、家庭や地域の方々のご理解やご協力が得られるよう、努めていきたいと考えている。今後においても、市町教育委員会や関係団体、地域の方々とも連携・協力しながら、家庭や地域の教育力の充実に向けた取り組みを推進していきたい。



藤本 哲夫 議員(社民党・県民連合)

知事の政治姿勢
 今回の出先機関の統廃合について、さまざまな案が出されたが、なぜ、率直に耳を傾けようとしないのか、知事の心構え、心情について伺いたい。

藤本哲夫議員 知事 県民サービスができるだけ低下しないよう、さまざまな提案を行い、関係者の理解を得るべく努力してきた。しかし、職員組合との間では最終的な一致点を見い出すことができず、争議行為が実施されたことは、県民に対する信用を失わせる行為であるとともに、法が禁止する違法行為であり、厳正な処分等を行った。今後とも、県政は県民のためにあるとの原点に立ち、県議会や市町との一層緊密な連携のもと、「みどり・うるおい・にぎわいの創造」を目指し、全力を挙げて取り組んでいきたい。

出先機関の再編整備
 大川郡の出先機関について存置要望がある。平成15年度末くらいを目途に、本庁機能の検討とあわせて進める必要があると思うが、考えを伺いたい。

再編整備が決まった出先機関
(大川合同庁舎)
再編整備が決まった出先機関(大川合同庁舎)
知事 出先機関の配置については、規模や今後の事業量の見通し等を考慮し、既存の庁舎を活用するという方針の中で、総合的に検討したものである。
 再編整備の時期については、新しい時代にふさわしい体制を整備することが急務であることから、平成14年4月に実施したい。

私学振興
 県内の高校中退率は、全国平均の2倍で推移している。なぜ、このような状況になるのか、所見を伺いたい。また、入学定員を公立と私立で3対1とする公私比率のあり方についても伺いたい。

知事 私立高校中退者については、さまざまな要因が複雑に絡み合って、現在のような状況に至っている。校長会、教員の研修会等、機会あるごとに、情報提供や適切な指導の実施を要請するなどその防止に取り組んでいる。公私比率のあり方については、これまで長く定着してきている公私協調を尊重しながら、今年度末の「私立高等学校等振興方策策定懇談会」の提言も踏まえ、県教育委員会と私学側が円滑に協議を進められるよう配慮していきたい。

県外産廃搬入の今後の方針
 エコタウンプランでは、銅製錬で非鉄金属の回収が可能なものとして、溶融飛灰やシュレッダーダストなどがあげられている。相当な量と想定されるが、どこまで処理するのか不明確である。県外産廃の搬入について、今後の方針を伺いたい。

知事 県外廃棄物の取り扱いについては、原則搬入禁止を堅持しつつ、資源の循環的な利用に限って受け入れを認めるとしても、厳正な基準が必要と考えており、環境汚染の防止を図るとともに、廃棄物の排出事業者、種類や量、搬入経路等の情報公開を義務づけるなど、具体的な基準を作成し、的確に運用していきたい。



大西 邦美 議員(改新議員会)

サンポート高松
 北街区用地等の活用をどうするのか、また、イサムノグチ記念庭園を造り、サンポートの活性化を促す案についてどのように受け止めているのか伺いたい。島々を結ぶ航路開拓の検討状況も併せて伺いたい。

大西邦美議員 知事 北側街区のうち、B1街区については、商業施設等用地としているB2街区との一体利用を図り、ウォーターフロントの特性を生かした、民間事業者による魅力的な商業施設等の整備を図っていきたい。イサムノグチ記念庭園の整備構想については、モニュメント的要素もあることから、今後、県議会はもとより、各界各層のご意見を伺いながら、議論していきたい。島と島とのネットワーク化については、サンポート高松と漁港、漁村を結ぶクルージングネットワーク構想のための調査を進めている。
サンポート高松
サンポート高松

琴電に対する支援等
 一日4万人の県民の足として琴電の経営体質の見直しが必要不可欠であり、改善策が求められているなか、琴電に対する支援について、県が中心となって沿線関係自治体1市8町で協議する機関を設けてはどうかと考えるが、所見を伺いたい。

知事 行政の関与については、琴電サイドの再建計画が固まるのを見極めた上で、沿線関係市町が、住民の交通手段の確保の問題として、どのように考えているのかを把握し、県民の皆様や県議会、そして、地元経済界のご意見も伺いながら、検討したい。

県立津田病院のあり方等
 大川郡西部5町の合併によるさぬき市誕生に向け、組合立の大川総合病院をさぬき市立病院として整備する計画のようであるが、同病院と県立津田病院を統合してはどうか、所見を伺いたい。

知事 県立病院については、その抜本的なあり方について、本年度から専門的視点からの検討を開始することとしており、現在、今後の医療需給動向の分析等を行っている。津田・白鳥病院の検討に当たっては、さぬき市民病院との関係も十分考慮する必要があると考えており、今後、関係町等のご意見も伺いながら、あらゆる角度から鋭意、検討を進めていく。

警察署エリアの見直し
 警察署エリアの見直しについてどのように検討しているのか、基本的考え方を伺いたい。また、高松北、高松南、高松東の3署のエリア見直しについても、合併に伴う大川郡管内の警察署の見直しと同時に実施するのか、伺いたい。

警察本部長 警察署エリアの見直しに当たっては、警察の任務が能率的に遂行できるよう、人口、他の官公署の管轄区域、交通、地理その他の事情を参酌するとともに、市町合併の動向にも配慮しながら進めていきたい。


一般質問(10月12・15日)

◆宮本欣貞議員(自民党議員会)
1 危機管理体制
2 ショッピングバスモデル事業
3 私学行政

◆篠原正憲議員(社民党・県民連合)
1 知事の政治姿勢
2 雇用対策

◆大須賀規祐議員(改新議員会)
1 豊島廃棄物等対策事業等
2 エコタウン事業
3 オリーブを活用した産業振興等

◆平木 享議員(自民党議員会)
1 行政改革
2 障害者対策
3 校長、教頭の権限強化等

◆石井 亨議員(政治に参加する会)
1 エコタウン構想等
2 河川行政
3 サンポート高松のタクシー乗り場

◆辻村 修議員(自民党議員会)
1 県職員等の意識改革
2 地方分権の推進
3 行政改革の推進

◆山田 正芳議員(自民党議員会)
1 文化の振興
2 自主的な防災・防犯活動等

◆亀井 広議員(社民党・県民連合)
1 出先機関の再編整備
2 豊島廃棄物等対策事業等
3 農業行政

◆都村尚志議員(自民党議員会)
1 行政改革
2 産業廃棄物行政
3 ベンチャーの育成

◆名和基延議員(自民党議員会)
1 市町合併
2 出先機関再編整備
3 バリアフリー社会の構築

◆岡田好平議員(自民党議員会)
1 豊島廃棄物等対策事業等
2 中高年離職者の雇用対策
3 観光振興対策



決 議

1 政治倫理に関する決議案(可決)
2 「地産地消」運動の推進に関する決議案(可決)


意 見 書

1 米国における同時多発テロ事件に関する意見書案(可決)
2 私学助成制度の充実強化に関する意見書案(可決)
3 緊急雇用対策の実施に関する意見書案(可決)
4 狂牛病対策に関する意見書案(可決)
5 セーフガードの本発動に関する意見書案 (可決)


任命・選任同意の人事案件

◆香川県公安委員会委員  神原 博(同意)
◆香川県人事委員会委員  関 博徳(同意)
◆香川県収用委員会委員  山下 圭子(同意)
◆香川県収用委員会予備委員  小川 康俊(同意)
◆香川県土地利用審査会委員  篠畑 嘉信(同意)
 横本 俊美(同意)
 大森 薫之(同意)
 木村 一三(同意)
 三好 美也子(同意)
 笠 京子(同意)
 脇坂 重之(同意)


請願・陳情

審査件数  170件
  ○採択 1件
  ○不採択 5件
  ○撤回承認 2件
  ○継続審査 162件


閉会中の継続調査案件

◆総務委員会
 私学振興、ボランティア活動の推進、交通マナーの向上、エコタウンプラン

◆企画建設委員会
 水資源対策、道路・都市計画・下水道行政

◆文教厚生委員会
 香川の医療体制、文化財の保存と活用

◆経済委員会
 商業振興、農業生産基盤と農村生活環境の整備



9月定例会設置特別委員会

決算特別委員会(13人)
      ◎委員長 ○副委員長
白井 昌幸 砂川 保
 都村 尚志  石井 亨
 山田 正芳  辻村 修
 水本 勝規  増田 稔
 大須賀 規祐  大喜多 治
 藤本 哲夫  谷川 実
 大西 末廣   


総務委員会

行財政改革、直島町エコタウンプランと豊島廃棄物等対策事業、違法駐車の防止対策などを審査

◆総務部・公安委員会
 行財政改革の具体的な達成状況と、今後の推進に向けた取り組みにつき、質問しました。
 また、交通安全面においても障害となっている、違法駐車の防止対策につき、質問しました。
 このほか、市町合併、外郭団体の統廃合、人材育成、広聴広報IT化推進事業、米国同時多発テロ事件発生に伴う対応、雑踏事故防止、交通マナーの向上なども質問しました。

◆生活環境部
 直島町エコタウンプランと豊島廃棄物等対策事業に関し、県外産業廃棄物の取り扱いや、豊島廃棄物等の輸送業務の債務負担行為につき、質問しました。
 さらに、再度開会の委員会で、県外産業廃棄物の取り扱いの条例化、エコタウン事業実施に伴う風評被害対策などつき、質問するとともに、知事の出席を要請し、エコタウン事業に取り組む決意につき、聞きました。
 このほか、消防の広域化・一元化、自主防災組織のあり方、雑居ビルの防火安全対策、環境産業の支援策、狂牛病対策なども、質問しました。


企画建設委員会

水源地域の保全対策、県土の道路ネットワークの整備のあり方などを審査

◆企画部・水道局
 水資源の確保のためには、水源林の保全や整備が重要な課題となっていることから、吉野川上流域をはじめとした水源地域の保全対策につき、質問しました。
 また、将来にわたり安全で安定した給水体制を確立するため整備が進められている、第2次拡張事業の進ちょくにつき、質問しました。
 このほか、企画部のあり方、水と緑に関する条例、PFIの導入、高松空港の利用促進、パーク・アンド・ライド、本州四国連絡橋公団の民営化なども、質問しました。

◆土木部
 国においては、高速道路の整備のあり方や道路特定財源制度の見直しが論議されているなか、地域の活性化等の観点から道路整備は地方にとってまだまだ重要な課題であることから、今後の県土の道路ネットワーク整備のあり方につき、質問しました。
 このほか、歩行者や自転車にやさしい道づくり、横断自動車道の通行状況、県営住宅や鳥坂IC、サンポート高松の整備なども、質問しました。


文教厚生委員会

香川医科大学附属病院における救命救急センターの設置、指導力不足教員への対応などを審査

◆健康福祉部
 香川医科大学附属病院における救命救急センターの指定に向けての今後の取り組み、また、指定された場合に、消防をはじめ関係機関に対する十分な周知徹底につき、質問しました。
 このほか、健康生きがい中核施設の進ちょく状況、児童虐待対策、出先機関の再編整備、介護保険制度の諸問題、県立医療短大等の独立行政法人化、高齢者の生きがい対策、遠隔医療ネットワークへの取り組み、長寿大学地域校の新たな開設なども、質問しました。

◆教育委員会
 指導力不足教員について、アンケート調査で62名の数字が出てきた経緯、また、今後の人事管理システムづくりにおける人物評価の公平性の担保やその完成時期、さらに、教壇に立つことが不適切な教員の他職種への配置換えにつき、質問しました。
 このほか、完全学校週5日制に伴う対応、教員の人事評価制度、家庭の教育力の向上、「讃岐っ子パワーみんなでチャレンジ」の取り組み、米飯給食、いじめ・不登校対策なども、質問しました。


経済委員会

栗林公園の駐車場及び定期入園料、狂牛病に対する安全性確保対策などを審査

◆商工労働部
 栗林公園の入園者数の回復のため、来園者の利便性の確保や公園の多様な魅力の創出が求められていることから、来園者の駐車場の確保と駐車料金や利用時間および定期入園料の改定などにつき、質問しました。
 このほか、商工会の機能強化、緊急雇用対策、観光振興対策、企業誘致に関する方策、環境産業の育成、福祉ビジネスへの支援、ものづくりを支える技術者の育成、ショッピング゙バスモデル事業なども、質問しました。

◆農林水産部
 先般、国内で初めて狂牛病に感染した牛が確認されたことに伴い、消費者の牛肉等の安全性に対する不安や生産者等における風評被害などの問題が発生したことから、本県における牛肉等の安全性の確保と風評被害対策につき、質問しました。
 このほか、地産地消の推進、農家の後継者育成、県民参加の森林づくりの推進、資源管理型漁業の推進、肉用種牛の活用、土地改良区の統合なども、質問しました。