県議会だより

平成12年6月 香川県議会定例会

過疎地域における県税の特別措置条例 議案など16議案を可決
=意見書案2件も=


 6月香川県議会定例会は、6月19日から7月12日までの24日間開かれ、知事提出の香川県過疎地域における県税の特別措置条例議案など16議案のうち、15議案は原案どおり、1議案は修正のうえ、可決・同意しました。また、議員提出の意見書案2件も原案どおり可決しました。



代表質問(6月26日)

綾田福雄議員(自民党議員会)

平成13年度の重点要望
 13年度の重点要望に当たり、どのような考え方のもとに、どういった事業を要望するのか、伺いたい。

綾田福雄議員 知事 豊島産業廃棄物等対策事業や少子高齢化対策のほか、サンポート高松の推進、四国横断自動車道高松以東区間の整備など各種の基盤整備事業など、「香川県新世紀基本構想」のメインとなる施策につき、重点的に要望を行うとともに、施策・制度提案型の要望も検討していく。

新総合計画の策定
 新総合計画の基本構想の実現に向けての決意を伺いたい。

知事 「香川県新世紀基本構想」は、県民各界からの意見を聞きながら、21世紀最初の10年間の県政運営の基本方針を策定したものである。この構想では、「みどり・うるおい・にぎわいの創造」を基本目標として、「水と緑に恵まれた、美しい郷土香川」、「互いにささえあい、心豊かにすごせる郷土香川」、そして「活力に満ち、にぎわいのある郷土香川」を創ることにより、魅力と活力に満ちた明日の香川づくりを進めていく。今後は、全庁的な取り組み体制のもと、事業計画の策定を鋭意進め、県勢のさらなる発展と県民福祉の一層の向上に全力を尽くしたい。

フリーゲージトレインの四国への導入
 岡山、鳥取、島根県と連携協力して、フリーゲージトレインの早期導入を図ることも必要と考えるが、所見を伺いたい。

米国で走行試験中のフリーゲージトレイン
フリーゲージトレイン
知事 フリーゲージトレインについては、新幹線直通運転化調査委員会で行われている宇野・本四備讃線を含む7路線を対象とした事業化の可能性調査結果が、本年度末に取りまとめられる。県としては、国及びJR各社に対し、県政の最重要事項として要望を重ねるとともに、四国鉄道整備促進期成会などと連携した活動に加え、四国知事会からも要望を行っていく。さらに、四国経済連合会など経済界との連携や伯備線関係県との連携、協力も図りながら、四国への早期導入促進に向けて取り組んでいきたい。

水環境の保全と創造
 水源地域の環境保全を含めた水源確保など、水環境の保全創造と水源保全条例の制定に対する考え方も含め、どのように取り組むのか、所見を伺いたい。

知事 昨年3月に香川県水環境保全計画を策定し、県民、事業者、行政が協力し、優れた水環境を守り、育てるべく、積極的な取り組みを進めている。また、新世紀基本構想においても、水と緑に恵まれた、美しい郷土香川を創ることを基本方針に掲げ、全県域生活排水処理構想の推進やため池の水質改善、水辺の保全と創造などを盛り込んだ。ご指摘の水源保全条例については、私権の制限につながることから、慎重に検討すべきと考えているが、水源地域の保全は、県民生活の安全を確保していくうえで重要であるので、開発における各種関係法令等に基づく厳正な審査や、乱開発及び廃棄物の不法投棄などに対する指導・監視に鋭意努めて行きたい。

観光振興
(1)四国の広域観光の推進について、所見を伺いたい。
(2)国際航空路線の開設について、所見を伺いたい。

知事 (1)四国の広域観光を推進するため、四国4県とJR四国で構成する四国観光立県推進協議会を中心に、多様化する観光ニーズなどを踏まえ、新しい観光ルートを盛り込んだ旅行商品づくりのほか、「旅フェア2000」に共同出展を行うなど、積極的な宣伝活動と情報発信に努めている。今後とも、四国霊場八十八カ所など四国ならではの観光資源をいかした観光ルートの設定や、首都圏において共同アンテナショップを早期に開設するなど、効果的な情報発信に努めていく。
(2)高松空港では、国際定期路線としてソウル線が就航しており、国際チャーター便も中国、台湾、香港など、アジア地域を中心に運航されており、アジア地域とのチャーター便は、これまで778便、乗降客は、約12万人となっている。県としては、チャーター便による相互交流の実績を積み重ねることが、国際航空路線の開設につながると考えており、台湾をはじめアジア地域との増便について、航空会社など関係機関に積極的に働きかけていきたい。

教育行政
 学校における道徳教育の充実が大切であると考えるが、今後の取り組みを伺いたい。

教育長 最近の少年による事件の続発をみると、子どもたちに善悪の判断や命の大切さなど、人間としての基本的な道徳性を身につけさせることの重要性を改めて痛感している。県内の小、中学校における道徳の年間授業時間数は全国平均を大きく上回っており、道徳の時間をはじめあらゆる教育活動を通じて、心の教育の充実に努めてきたが、今日の子どもたちの状況をみると、今後も道徳の授業時間の確保の徹底と、実践的な道徳教育の一層の充実を図っていくことが必要だと考えている。



篠原正憲議員(社民党・県民連合)

少子化対策
 少子化対策の充実、強化について、見解を伺いたい。

篠原正憲議員 知事 県では、子育て支援計画に基づき、各般の施策を推進するとともに、「みんな子育て応援団」や「子育てホームヘルプサービス事業」など、先駆的な手法も活用した施策を推進している。また、乳幼児医療費支給事業の拡充や、3歳未満児を対象とした第3子以降の保育料免除事業を実施し、保護者の経済的負担の軽減に役立っているものと認識しており、事業の一層の拡充については、今後の少子化の動向や少子化対策としての効果のほか、財源確保の見通しなども勘案して慎重に検討したい。

容器包装リサイクル法
 リサイクルを円滑に行うための課題と取り組みについて、所見を伺いたい。

知事 容器包装リサイクル法は、本年4月に完全施行されたが、各市町では、これまで分別収集内容が異なっており、県としては、できるだけ早期に、すべての市町において、全品目の分別収集に取り組んでいくことが、重要な課題と考えている。このため、再生利用施設の整備に対する補助や技術的な指導、助言、情報提供を行うとともに、住民への周知や啓発、回収ルートの確保などの事業に対する補助も行っており、今後とも、消費者、市町、事業者の責任分担と協力のもとに、容器包装リサイクルの推進に努めていきたい。

ダイオキシン類対策
 濃度調査地点は、学校の焼却炉周辺を優先的に実施すべきと考えるが、所見を伺いたい。

知事 土壌中ダイオキシン類濃度調査については、県下の状況を把握するため、県内を3キロメートルメッシュごとに調査するとともに、ダイオキシン類を排出する施設が土壌に及ぼす影響を把握するため、主要な発生源の周辺における調査を実施する。このうち、メッシュごとの調査地点については、公的施設を中心に選定する考えであり、調査の実施に当たっては市町とも協議していく。

食料自給率の向上対策
 香川の農業、農地、農村を守っていくため、政府の新たな方針に対しての対処を伺いたい。

穀物の自給率向上を目指して
穀物の自給率向上を目指して
知事 本年3月に国が策定した食料・農業・農村基本計画では、地方公共団体などによる生産努力目標の策定を促進することとされている。県では、品目ごとの生産努力目標を次期農業・農村計画の中で明らかにし、その実現に向け、多様な担い手の確保・育成や優良農地の確保、ほ場整備などの生産基盤の整備を推進するとともに、「さぬきうどん」に適した本県独自の小麦品種の早期実用化など、生産の拡大に取り組んでいきたい。また、耕種農家、畜産農家及び食品産業との連携・強化を図り、家畜排せつ物や食品残さなど、地域の有機性資源を活用した循環型農業の推進など、環境と調和した持続性の高い農業生産の確立を図っていきたい。

交通渋滞解消策
(1)高松都市圏の交通円滑化対策を早急に検討・実施すべきと考えるが、所見を伺いたい。
(2)三豊地域国道11号バイパス整備の取り組み状況と見通しについて、伺いたい。

知事 (1)香川県新世紀基本構想に、パーク・アンド・ライド方式の導入や新交通管理システムの導入整備などを掲げており、前期の事業計画を策定するに際し、公共交通機関の利用促進方策について十分検討したい。
(2)本路線の整備は、交通混雑解消と、三豊地域の振興、生活環境の向上を図る上から重要であると考えている。このため、これまでも、地元市町ともども要望を行ってきており、早期事業化が図られるよう国に対し引き続き、強く要望していきたい。

警察本部長 (1)主要幹線道路の円滑化を図るため、交通規制として右折禁止、進路変更禁止などを実施する。ご提案のあった中央線変移や一方通行箇所の増設については、関係機関と連携し検討したい。また、信号機の地域制御化、系統化などの整備や違法駐車対策など、総合的な対策が必要であると考えている。




冨田博昭議員(改新議員会)

自主財源の確保
 検討状況について、伺いたい。 また、環境対策のための新税を創設すべきと考えるが、所見を伺いたい。

冨田博昭議員 知事 地方税法の改正により課税自主権の拡大が図られたことを踏まえ、庁内の職員で構成する自主税財源研究会を設け、研究を進めている。具体的には、法定外目的税等として適当と考えられる新たな税源や、今年度末で適用期限が満了となる法人県民税の超過課税措置に係る期限延長等の検討など、実情に即した独自の税財源確保について、今年度内を目途に研究を行うことにしている。また、環境対策のための新税については、環境施策を推進するうえでの税制面からの検討課題としてとらえており、今後、研究を深めたい。

豊島問題
 豊島の離島振興については、県全体の離島振興施策の一環として講じるのか、伺いたい。

知事 離島振興については、県土の均衡ある発展という面からも、離島振興法に基づき、さまざまな振興策を講じており、また、離島振興を含めた地域振興については、地域の住民や市町の考え方を基本として、支援を行っている。県としては、調停条項に記述された豊島の離島振興については、この施策の一環として実施するものと理解している。

介護保険
 介護サービスの需給バランスと、要介護者、ケアマネジャー、サービス事業者三者の連携について、伺いたい。また、所得に応じた利用者負担の軽減策の検討、ケアマネジャーの資質向上について、伺いたい。

知事 介護サービスについては、一部の居宅サービスを除き、供給面での大きな支障は生じていない。三者の連携については、計画作成の際に、家族を含めた三者会議を開催するなど、十分に連携を図るよう指導に努めたい。また、利用者負担の軽減策については、法施行時のホームヘルプサービス利用者に対する軽減措置などがあり、これらを十分に活用するとともに、国に対し低所得者に対する負担軽減対策の拡充について要望したい。ケアマネジャーについては、専門研修を実施するなど、より一層の資質の向上を図りたい。

国道11号大内白鳥バイパスの整備
 大内白鳥バイパスの今後の整備見通しと、引田町内での渋滞緩和の取り組みについて、所見を伺いたい。

知事 大内白鳥バイパスの整備は、交通混雑の解消と、東讃地域の振興、発展を図るうえからも重要であり、その早期整備に向け、地元町や期成会ともども、引き続き国に強く要望していきたい。また、引田町の渋滞緩和策については、街づくりの観点も踏まえ、国、町ともどもに、検討することにしている。

警察行政
 法律の制定、条例改正と、ストーカー行為を禁止するための環境は整備されたが、具体的な取り組みについて、伺いたい。

警察署の困りごと相談窓口
警察署の困りごと相談窓口
警察本部長 具体的な対策としては、各警察署に困りごと相談の窓口を開設し、専任の相談員を配置するなど体制の強化を図っており、この相談業務により、ストーカー行為等による被害の拡大防止を図ることにしている。また、ストーカー行為の被害者等からの申し出を受け、対応方法等の指導、助言や精神的被害を回復するための相談、カウンセラーの紹介などを行う。また、香川県防犯協会連合会を迷惑行為追放センターに指定し、センターが、弁護士による法律相談、防犯機器の貸し出し等の実施を検討中である。


一般質問(7月7・10日)

◆山田正芳議員(自民党議員会)
1 河川の環境美化
2 児童虐待防止対策
3 香川医科大出身医師の定着策

◆亀井 広議員(社民党・県民連合)
1 福祉のまちづくりの推進
2 次期農業・農村計画
3 中高一貫教育

◆平木 享議員(自民党議員会)
1 新世紀基本構想
2 県民に開かれた県行政の推進
3 起業家精神の育成

◆辻村 修議員(自民党議員会)
1 環境型社会の構築
2 行政の戦略的アウトソーシング
3 陸上自衛隊第二混成団の旅団化

◆石井 亨議員(政治に参加する会)
1 環境循環型社会
2 離島振興

◆石川 豊議員(自民党議員会)
1 循環型社会形成への取り組み
2 大学の研究成果の産業界への移転促進
3 暴走族対策

◆都村尚志議員(自民党議員会)
1 国からの税財源の移譲
2 本州四国連絡橋公団に対する出資金等
3 少子化対策

◆寒川泰博議員(改新議員会)
1 行政改革
2 介護保険制度
3 児童虐待

◆名和基延議員(自民党議員会)
1 市町合併
2 津田の松原サービスエリアを活用した地域振興
3 国際化の推進

◆宮本欣貞議員(自民党議員会)
1 都市計画の見直しと高松南部地域のまちづくり
2 市町への権限委譲
3 少年非行防止

◆樫 昭二議員(共産党)
1 介護保険制度
2 少子化対策
3 市町合併

◆三宅暉茂議員(自民党議員会)
1 IT産業の振興策等
2 離島振興対策
3 県管理港湾の整備計画



意 見 書

1 道路特定財源制度の堅持に関する意見書案(可決)
2 資源循環型施策の充実に関する意見書案(可決)


任命・選任同意の人事案件

◆香川県公安委員会委員  伊東弘敦(同意)
◆香川県監査委員  中村秀明(同意)


請願・陳情

審査件数  163件
  ○不採択 3件
  ○継続審査 160件


閉会中の継続調査案件

◆総務委員会
 国際化の推進、食品衛生対策、犯罪や事故のない安全で安心なまちづくりの推進

◆企画建設委員会
 交通対策、河川砂防・港湾行政、第二次拡張事業

◆文教厚正委員会
 生涯学習活動の促進、結核・感染症行政

◆経済委員会
 雇用情勢に対応した職業能力の開発、農産物の生産・流通振興対策



総務委員会

出先機関の所管区域等の見直し、ボランティア活動の推進、エコタウン事業などを審査

◆総務部・公安委員会関係
 香川県新行政改革大綱において、出先機関のあり方を見直すこととなっていることから、出先機関の所管区域等の見直しにつき、質問しました。
 このほか、未利用地の処分と活用、離島振興策、外形標準課税、選挙の投票率の向上対策、私立高校授業料軽減制度などの周知徹底、縁故債の借り換え、駐在所赴任における夫人同伴の促進、困りごと相談の現状、警察職員採用の平準化なども質問しました。

◆生活環境部関係
 豊島廃棄物等の中間処理施設の整備を契機に、直島町において、エコタウン事業の展開が図られることから、事業の概要や現在の取り組み状況、県下全域への展開につき、質問しました。
 このほか、ボランティア活動の推進、少年非行の現状と健全育成対策、自主防災組織の強化などについて質問しました。
 また、青少年問題協議会設置条例の一部改正議案について、一部修正しました。


企画建設委員会

フリーゲージトレインの四国への導入、水道用水供給事業の第二次拡張事業、サンポート高松の整備などを審査

◆企画部・水道局関係
 公共交通機関は、その利用者が減少しているが、環境への負荷の軽減など重要な役割を担っていること、またフリーゲージトレインの導入により、鉄道の利用促進が期待されることから、公共交通機関の利用促進に向けた県民運動の展開及びフリーゲージトレインの四国への導入につき、質問しました。
 このほか、香川県広域的水道整備計画に基づく、水道用水供給事業の第二次拡張事業の進捗状況及び執行体制、関西国際空港へのアクセス、国際航空路線の開設、行政の情報化、水道の広域化の促進、効率的な経営対策なども質問しました。

◆土木部関係
 サンポート高松のにぎわいを創出していくための方策として、サンポート高松の開港記念事業や高松港の姉妹港縁組み及び県民からのアイデア募集につき、質問しました。このほか、海岸環境整備事業の取り組み状況、琴電連続立体交差事業に伴う丸の内地区再編なども質問しました。


文教厚生委員会

介護保険制度の実施状況、教員採用試験問題の公開などを審査

◆健康福祉部関係
 本年4月にスタートした介護保険制度について、要介護認定の状況とコンピュータによる一次判定が変更されたケース、介護サービスの利用状況やサービス事業者の動向及び苦情や相談、審査請求の状況につき、質問しました。
 このほか、県立病院の救急医療の取り組み、保育所の待機児童や無認可保育所の状況、障害者のケアマネジメント、香川医科大学の果たす役割や卒業医師の県立病院への採用、保健所の統廃合と出先機関の見直しなども、質問しました。

◆教育委員会関係
 教員採用試験は、本年度から不合格者に対して成績が開示されるが、受験者は試験の成績だけでなく試験問題の公開も希望していることから、今後の対応につき、質問しました。
 このほか、国立病院の統合計画に伴う善通寺養護学校のあり方、中高一貫教育、少人数学級の導入、斯道学園での教育、集団宿泊学習のあり方、不登校対策、高校中退対策なども質問しました。


経済委員会

企業誘致のための制度融資の拡充、県産農林水産物の県内における消費拡大などを審査

◆商工労働部関係
 企業誘致を促進するため、従来より、工場立地等促進資金融資制度により、融資面での優遇制度を設けて、工場立地や物流施設の整備の促進を図ってきたが、近年の産業構造の転換等に伴い、先端産業関連企業についても積極的に誘致を行う必要性から、制度融資の拡充につき、質問しました。
 このほか、観光振興対策、レオマワールドの休園、企業振興公社と産業技術振興財団との統合、中小企業金融対策の効果、雇用対策なども質問しました。

◆農林水産部関係
 県産農林水産物には、県魚のハマチをはじめ、レタス、ニンニク、讃岐三畜などの優れた品目が多くあり、これらの県産農林水産物を県外の大消費地へ販売するだけでなく、県内での消費拡大を進める必要があるが、今後の取り組みなどにつき、質問をしました。
 このほか、イノシシ等の被害状況と対策、ため池の保全、県産小麦の活用、小豆島における森林公園の整備、農協系金融機関の統合なども質問しました。