県議会だより

平成10年6月 香川県議会定例会

香川県健康生きがい中核施設条例議案など14議案を可決
=決議案1件も=


 6月香川県議会定例会は、6月30日から7月24日までの25日間開かれ、知事提出の香川県健康生きがい中核施設条例議案など14議案と、議員提出の決議案1件を可決・同意しました。



代表質問(7月3日)

植田郁男議員(自民党)

財政問題
 国の総合経済対策に併せて、今議会、提案されている県の補正予算議案提案につき、所見を伺いたい。

植 田 郁 男議員(自民党) 知事 今回、国の補正予算に対応する公共事業などの大幅な配分が見込まれる情勢となり、県単独事業を含め、総額で243億円余の補正予算議案を提案した。この議案は、昨年策定の財政構造改革指針に沿い、国の地方財政措置を十分踏まえたうえで、できるだけ県経済の活性化、地域の景気浮揚に資することはもとより、県勢発展の基盤整備や住民に身近な社会資本の整備が図られるよう、その編成に努めた。

国際交流の推進
 国際交流の推進に向けた基本姿勢につき、所見を伺いたい。

知事 国際化の進展に対応し、県のいっそうの発展を図るためには、長期的展望のもと、地域の特性を生かしつつ、世界の各地域との相互協力を進めたいと考えている。このため、外交官招聘事業などを通じ、新たなネットワークの形成を図るとともに、メディアを活用した情報提供などにより、国際感覚あふれる人材の育成に努めるほか、南米各国を含む開発途上国からの研修生受け入れなど、地域レベルの国際協力活動の推進や、外国人が安心して快適に暮らせるための環境整備などにより、国際化の時代にふさわしい魅力ある地域づくりを進めたい。

県広域的水道整備計画
 県内全域の水道整備の基本となる県広域的水道整備計画策定に向けた現在の取り組みと、今後のスケジュールにつき、伺いたい。

知事 現在策定中の平成22年度を目標年度とする広域的水道整備計画の主な内容は、水需給の見通しに基づく目標年度での不足水量を日量10万トン程度と見込み、このうち4万トンを市町でのダムや地下水などの開発により確保し、残りの6万トンは、香川用水の工業用水の未利用水を転用することにより対応し、県営水道の第二次拡張事業を実施することにしている。現在、この計画内容につき、市町と協議を行っており、できるだけ早い機会の議会に提案し、計画を策定したい。

豊島問題
 県豊島廃棄物等処理技術検討委員会の処理方法の決定に対する県の対応につき、所見を伺いたい。

知事 現在、技術検討委員会において、処理実験結果の取りまとめと評価が行われているが、この結果も踏まえ、処理方式の有効性、安全性、経済性、副成物の再資源化・有効利用などの観点から検討が行われ、結論が出されるものと考えている。中間処理方式は、その結論を踏まえ、技術的課題などの解決の見通しを得たうえで、経費面でも実施が可能で、適切な方法の選択がなされるよう努めたい。

観光振興
 中四国各県が連携し、積極的にネットワーク化を進めていく必要があると考えるが、所見を伺いたい。

栗林公園
栗林公園
知事 県は、「四国は1つ」を合言葉に、四国の他の3県とJR四国で構成する四国観光立県推進協議会を設け、四国大型観光キャンペーンを展開するとともに、中四国各県や瀬戸内海沿岸諸県との連携により、広域観光の推進を図っている。本州四国三架橋時代においては、多様な周遊ルートの設定が可能となることから、中四国各県との連携をさらに図りながら、魅力ある観光資源のネットワーク化など、香川県が中心的な役割を担いながら広域観光の推進に積極的に取り組みたい。

農業振興
(1)国から米の生産調整目標面積が配分されているが、その状況につき、伺いたい。
(2)生産性の高い水田営農を確立することが重要であると考えるが、所見を伺いたい。

知事 (1)緊急生産調整推進対策は、生産調整目標面積が大幅に拡大されたことから、生産調整の必要性と「全国とも補償制度」などの内容つき、周知徹底に努めてきた。市町の6月末現在の取りまとめ状況を見ると、生産調整実施計画は、県全体では、計画面積が目標面積を上回っており、また、「全国とも補償制度」も大多数の農家が加入申し込みを行っている。
(2)生産調整の着実な実施とともに、麦・大豆・飼料作物などの生産振興や生産性の高い新規転作作物の導入をはじめ、園芸用施設や集出荷加工施設など転作のための営農条件整備に努めるほか、農業改良普及センターによる技術・経営指導の徹底など、きめ細かな対策を講じて、水稲と転作が一体となった望ましい水田営農を確立し、稲作農家の経営安定を図りたい。

道路網の整備
(1)地域高規格道路の高松空港連絡道路等の整備区間への格上げ見通しにつき、伺いたい
(2)五色台スカイラインを無料化すべきと考えるが、所見を伺いたい。

知事 (1)計画ルートや構造は、昨年5月より、順次、事業計画説明を行うとともに、高松市内区間から、現地の地形測量なども実施し、現在、都市計画決定に向け、所要の手続きを進めている。県議会や県地域高規格道路建設促進期成同盟会ともども、国に対し、次期の整備区間指定がなされるよう強力に要望したい。
(2)県は、これまで、将来の道路管理の在り方、道路運送法上の国の許可など、無料化に伴って解決を要する諸問題につき、種々検討を進めてきた。今後、国の関係機関などと協議を進め、平成11年度からの実施を目途に、できるだけ早期に結論が見出せるよう努力したい。

サンポート高松の開発
 民間事業者の参画を誘導するための助成制度の創設につき、所見を伺いたい。

サンポート高松イメージパース
(平成16年頃)
サンポート高松イメージパース(平成16年頃)
知事 サンポート高松の開発実現のためには、民間活力の導入が最大の課題であり、昨今の厳しい経済環境のもとでは、民間事業者のより進出し易い環境づくりが不可欠であることから、ご提言の助成制度の創設も含め、民間事業者の誘導方策につき、事業コンペ実施要綱の策定作業などを進めるなかで、高松市ともども十分検討したい。

文化の振興
 県民文化振興ビジョンの策定も含めた基本的な考え方と振興施策につき、伺いたい。

知事 県は、県21世紀長期構想を策定し、「物心ともに豊かで、活力に富み、文化の香り高い田園都市香川」の形成を目指し、文化施設の整備や芸術文化活動の活性化など、県政の各般にわたり、積極的に施策を推進している。昨年の国民文化祭の成果も生かしながら、今後も、県民の皆様が日常生活のなかで文化に親しみ、文化活動を通して、生きることに誇りと喜びをもつことができるよう、ご提言の趣旨も十分踏まえ、文化の振興に積極的に取り組みたい。

教育長 今年度は、県芸術祭の充実や美術展覧会特別展の開催、市町などが行う文化振興事業への支援、県民ホールの開館10周年を記念した舞台芸術公演など、各種の施策を実施することにしている。県教育委員会は、今後も、市町教育委員会や文化団体などとも連携を図り、ご提言の趣旨も踏まえ、これらの施策を積極的に推進するなど、文化の振興にいっそう努めたい。




櫛田治夫議員(社民党)

県営水道の第二次拡張事業計画
 県営水道の第二次拡張事業計画が実施された場合の料金改定問題につき、伺いたい。

櫛田治夫議員(社民党) 知事 第二次拡張事業の実施には、相当の投資が伴うことから、水道用水の供給単価に少なからず影響があるものと見込まれ、料金改定は、避けられないものと考えている。また、水道料金は公共料金の1つであり、給水区域によって料金格差を設けることは、適切ではないと考えている。料金の改定に当たっては、事業の進捗に合わせ、おおむね4年ごとに、計画的・段階的に改定することにより、受水市町の負担をできるだけ緩和したいと考えている。

ため池の保全
 ため池の改修に際して、関係する農家の負担軽減を図る県の助成措置の創設につき、所見を伺いたい。

点在するため池
点在するため池
知事 国と県営事業に係るため池の改修は、国が定めたガイドラインに沿い、平成4年度から県負担率を引き上げ、農家負担の軽減を図るとともに、5年度には、採択要件を緩和し、これまで団体営事業として助成していた小規模なため池も、県営事業により整備することにした。今後も、水資源の確保、災害防止の観点から、各種補助事業を積極的に活用して、ため池の保全整備に努めたい。

少子化対策
 具体的に実践するもの、また、長期的に調査研究をしながら実施に移していく施策につき、所見を伺いたい。

保育所での低年齢児保育
保育所での低年齢児保育
知事 昨年3月、「香川県子育て支援計画」を策定し、3つの柱からなる各種施策を中・長期的な展望に立って、平成16年度を目標年度に推進することにしている。このうち、緊急に取り組むべき課題は、12年度を目標年度とし、数値目標を掲げ、保育所や地域子育て支援センターの整備をはじめ、ゆとりある住宅やうるおいのある公園など、子育てや児童を取り巻く環境の整備に積極的に取り組んでいる。

雇用対策
 現在の雇用情勢に対する認識と就労対策の取り組みにつき、伺いたい。

知事 今年5月の県の有効求人倍率は0.95倍と、13年4カ月振りに1倍を下回る低い水準となるなど、県下の雇用情勢は、厳しい状況にあると認識している。先般、香川県雇用対策協議会を開催し、求人の確保につき、経済団体に対して協力要請を行った。今後も、国の総合経済対策に基づき、拡充された雇用調整助成金など、積極的な活用促進により、雇用の維持・安定を図りたい。

家庭教育
 広報啓発を含めた家庭教育の取り組みにつき、所見を伺いたい。

教育長 親子の関わり方を、家族の間で語り合うことは、幼児期からの心の教育を推進していくうえでも、大変重要であると考えている。このような観点から、子どもの教育の在り方につき、各家庭で考えていただけるよう、家庭教育テレビ番組を提供するとともに、啓発パンフレットを作成し、幼稚園や保育所に通う子どもを持つすべての家庭に配布している。今後も、広報・啓発を通じ、心に感動を与えるテレビ番組や資料の提供に努めたり、家庭教育電話相談や家庭教育カウンセラーによる面接相談を実施するなど、いっそうきめ細かな家庭教育の推進に努めたい。

警察行政
 西讃地域に運転免許センターを設置すべきと考えるが、所見を伺いたい。

警察本部長 遠隔地の方々の利便を図るため、三豊・小豆の両地区は、地元署でも即日でない交付の更新手続きが行える併用制を実施している。ご質問の西讃地域での運転免許証更新業務の在り方は、地域住民の利便性向上の観点から、地域間のバランスや行政効率の確保などにも配慮しながら、現在、鋭意検討を進めている。


一般質問(7月17・21・22日)

◆平木 享議員(自民党)
1 豊かさ指標の結果に対する認識と県の個性化づくり
2 地域の情報化と情報発信
3 学校の統廃合と老朽校舎の改修・改築整備

◆村上 豊議員(社民党)
1 琴電の高架事業と瓦町駅東側のまちづくり
2 中小企業対策
3 直島の宮浦港の整備と町立診療所の整備

◆水本勝規議員(自民党)
1 農業施策の重点化
2 農地の流動化
3 農業用水の確保対策とため池の水質保全策

◆篠原公七議員(自民党)
1 今後の県税収入の見通し
2 国の総合経済対策に伴う県の補正予算議案
3 特産品のブランド化

◆冨田博昭議員(改 新)
1 学校で使用している食器の環境ホルモン対策
2 投票率の向上対策
3 成重遺跡の保全方策

◆鎌田守恭議員(自民党)
1 ISO(国際標準化機構)規格の認証取得
2 五色台の整備と観光PR
3 漆芸会館の創設

◆名和基延議員(自民党)
1 瀬戸内海の環境保全
2 東讃地域の振興
3 農協合併に向けた取り組み

◆大須賀規祐議員(改新)
1 香川インテリジェントパークの整備とその活用方策
2 環境研究センターのダイオキシン検査体制の拡充強化
3 豊島問題

◆石川 豊議員(自民党)
1 産業廃棄物の公共関与最終処分場の整備
2 介護保険制度の市町への指導と支援
3 農山漁村の女性と高齢者の能力活用

◆筒井敏行議員(自民党)
1 文化振興ビジョンの策定
2 高松東ファクトリーパークへのアクセス道路の建設
3 地球温暖化防止への取り組み

◆亀井 広議員(社民党)
1 ごみ減量化の取り組みの成果と普及方策
2 豊島問題
3 新農業基本法

◆渡辺智子議員(みんなと政治をつなぐ会)
1 豊島問題
2 県警察の情報公開
3 空中散布薬剤の環境と健康への影響

◆宮本欣貞議員(自民党)
1 高松市の中核市への移行
2 保育サービスの充実に対する支援
3 公渕森林公園の整備

◆篠原正憲議員(社民党)
1 海砂利採取
2 産業廃棄物の適正処理の確保
3 林野庁の再編計画

◆五所野尾恭一議員(自民党)
1 西日本中央連携軸構想の推進
2 水資源確保対策
3 問題解決に取り組む教員への支援と心の健康管理

◆原内 保議員(自民党)
1 サンポート高松の開発
2 玉藻城付近の琴電連続立体交差事業
3 学校・家庭・地域社会の役割と連携の在り方

◆寒川泰博議員(改 新)
1 水資源対策
2 環境施策
3 教育行政

◆黒島 啓議員(自民党)
1 産業廃棄物対策の在り方
2 サンポート高松の投資効果



任命・選任同意の人事案件

◆香川県人事委員会委員  西井義久(同意)


決 議

1 インド及びパキスタンの核実験に抗議し、核実験と核兵器開発の中止を求める決議案(可決)


請願・陳情

審査件数  36件
  ○不採択  4件
  ○撤回承認  2件
  ○継続審査 30件


閉会中の継続調査案件

◆総務委員会
 私学振興、公共交通機関の整備促進、消防行政、科学捜査力の充実・強化

◆文教厚生委員会
 生涯スポーツの振興、高齢者保健福祉施設

◆経済委員会
 観光振興対策、森林の保全と整備

◆土木委員会
 河川・砂防行政、県営水道



総務委員会

個人情報保護条例、豊島問題、渇水対策などを、審査

◆総務部・企画部関係
 情報化社会が進展するなか、個人のプライバシーを保護するための一元的な制度の整備が望まれていることから、県が検討中である個人情報保護に関する条例の基本的な内容などにつき、質問しました。
 このほか、県の渇水対策の取り組み、公共事業の前倒し、参議院議員選挙の投票率、イメージアップ推進事業やセミナーパークの整備計画なども、質問しました。

◆生活環境部・公安委員会関係
 豊島問題に関し、中間処理方法、発生するスラグ処理、最終合意に向けての県の姿勢などにつき、質問しました。また、産業廃棄物に関し、違反者への処分の迅速化と強化、指導監視体制の強化、検査体制の充実などにつき、質問しました。
 このほか、資源ゴミの集団回収、工場の地下水汚染の状況と対策、産業廃棄物の不法投棄事件、警察官の定数増やこどもSOSのタクシーでの活用なども、質問しました。


文教厚生委員会

脳死移植に係る臓器提供施設の整備、中高一貫教育の導入研究などを、審査

◆健康福祉部関係
 脳死移植に係るガイドラインの改正により、臓器提供施設として新たに対象施設となる県立中央病院の対応と、体制整備の見通しにつき、質問しました。
 このほか、介護保険実施に向けての市町への支援や介護支援専門員の養成、障害者実態調査の結果と新行動計画の見直し、高松市の中核市への事務移譲に係る県の対応、O−157の最近の発生状況とその対策なども、質問しました。

◆教育委員会関係
 中高一貫教育の研究会議の設置や実践協力校の指定など、中高一貫教育の導入研究の状況と今後の取り組みにつき、質問しました。
 このほか、イサム・ノグチ日本財団への設立支援、体罰の発生状況と学校への指導、マルチメディアを活用した不登校対策、環境ホルモンが溶出する恐れのある学校給食用食器の使用、教員採用試験の実施時期なども、質問しました。


経済委員会

明石海峡大橋開通後の観光振興対策、老朽ため池整備促進第7次五カ年計画などを、審査

◆商工労働部関係
 明石海峡大橋の開通は、四国の経済全般に大きな変化をもたらし、とりわけ香川県の観光に大きな影響を与えるものと予想されるため、県の観光を今後、見物型観光から温泉などを活用した滞在型観光に変えていく必要があるが、県の観光の現状と在り方につき、質問しました。
 このほか、景気対策、雇用対策、企業倒産に対する県の対応、中心市街地の活性化、商店街における空き店舗対策、地場産業の振興なども、質問しました。

◆農林水産部関係
 老朽ため池の整備は、昭和43年度より、計画的な整備の推進に努めてきたが、今回、策定された第7次5カ年計画における事業別内訳と実施後の整備状況、小規模ため池の整備に係る地元負担の軽減につき、質問しました。
 このほか、新しい農業基本法、稲作経営安定対策、小豆島森林公園、米麦価対策、松くい虫対策なども、質問しました。


土木委員会

河川防災ステーションの整備、サンポート高松の開発、水道事業の渇水対策などを、審査

◆土木部・水道局関係
 平素から自然災害に対する危機管理体制整備の必要性が指摘されており、中でも、河川防災ステーションの早急な整備が求められていることから、財田川観音寺地区河川防災ステーションの整備状況と今後の取り組みにつき、質問しました。また、サンポート高松でのJR新高松駅と琴電新高松築港駅との利便性の確保策につき、質問しました。さらに、平成6年の異常渇水を踏まえて、県水道局のこれまでの取り組みと今後の対応につき、質問しました。
 このほか、公共事業の在り方、公共事業の円滑な前倒し執行とその目標率の達成見込み、予定価格の事前公表、電線類地中化計画、道路災害防止策、四国横断自動車道高松以東区間の進捗状況と今後の整備見通し、サービスエリアの活用方策、綾川ダム群連携事業、貯砂ダムの整備状況、白鳥港人工海浜計画、下水汚泥の有効活用、下水処理水の再利用の促進、サンポート高松の開発なども、質問しました。